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2009年04月30日
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カテゴリ:読書

 「正社員は没落する」を読んだ。本は湯浅誠と堤未果との対話形式にしてまとめている。
湯浅誠は「年越し派遣村」の村長として年末から年始にかけてよくテレビに出てきた人だ。
特に正月の「朝まで生テレビ」では、司会の田原総一郎との論争で理路整然と意見を展開し、会場から拍手を浴びたことに印象をもっている。


 本の中では、「NOといえない労働者」が多数あり、劣悪な労働条件の中で働かなければならい現状について書いてある。正社員と同じ労働をしながらより悪い待遇で扱われる派遣社員が解雇される事態は報道されたが、正社員もまたより悪い条件で労働しえなくなるということだ。


 「NOといえない労働者」とは限られた条件下でしか働けない。現金を持たない人は1ヶ月の生活費がないため、月給の条件では働けず、日給が条件になる。また住居のない人は住み込みが条件になる。悪条件で働く人が増えれば、正社員もまた「こんな条件で同じような人がいる」と条件を切り下げられてくる現象が起こる。

 余裕のない状態で働く人は退職すれば、失業給付を受けられない場合生活保護が必要となる。それもかなわない場合はまた「NOといえない労働者」となってしまう。
 失業給付期間も長くない、生活保護を申請しても条件がある。これからもどんどん労働者にとって厳しい状態が続くと思うとなんだかやりきれない気持ちになる。






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Last updated  2009年04月30日 13時51分35秒
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