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カテゴリ:本
真夜中の子供 / 辻仁成 【本】 博多中洲で生まれ、育ちながらも 無戸籍で中洲を国と考え パスポートを作り、中洲の人々に守られながら たくましく生きてゆく子供の話。 図書館に予約して半年くらい待ったかなぁ~ 思ったより早く連絡が着た。 本題を見た時は「夜中の保育園の話かな?」と思ったけど 無戸籍の子供の話だった。 その昔(笑) 私は中州の隣の「上川端商店街」で仕事をしていたので 中洲にはたまに行ったことがあるが、 夜に女性一人で行くのは危ないという認識。 そんな中洲の真夜中に子供がいるというのは違和感しかない。 しかも母親は子育て放棄のネグレストで 父親はかわいがるどころかDVしかしない最悪の環境。 無戸籍なので学校にも行けず それでもグレもせず、 同じ中洲で出会った女の子と友達になったり 近くの交番のおまわりさんやマンションは持ってるけれど 中洲の川で知り合ったおじさんに関わりながら生きていく。 いつだったか地上波でも「無戸籍」を扱ったドラマがあったけれど DVから逃れるために逃げてきた親子が 前夫から見つからないよう 戸籍を変えられず子供を産んだけれど 無戸籍のままという内容だった。 少し立場は違うけれど やはりDVから逃れ住所変更できないまま (もちろん前夫から見つかるため) シングルのまま2人の子供を育て その後ある男性と知り合い子供は生まれたが 3人目の子供は男性の戸籍に入れ 娘さんが結婚する時 〇〇家と出せなくて(父親と名字が違う) 結婚相手も娘さんも下の名前の連名にしたと 聞いたことがある。 子供に罪はない。 考えなしに子供を産んでしまった親に問題がある。 子供が欲しいのに出来なくて不妊治療をしている夫婦もいるのに 何の苦労もせず子供を宿したのに ネグレストになる親がいるとはなんと皮肉な。。 真夜中の子供は自分なりの考えで生き抜き その過程に「山笠」と関わることになる。 山笠にあこがれ、関わることで 真夜中の子供はグレなかったように感じたのは 私が山笠を知っているからかもしれない。 あの雰囲気は独特で神聖なものだから。 昔の「中州流れ」は他の流れと違い少し怖いイメージがあった。 何しろ水商売の軍団なので「入れ墨」の方々も多かった。。 そんな男衆でも子供には優しかったに違いない。 辻仁成さんは親の転勤で福岡市内にも住んでいたことがあるので 方言の使い方がうまい。 中州独特の言い回しも「そうそう」と思う表現もあった。 来年は映画化されると聞いた。 原作と最後が違うといいな~
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最終更新日
2018年12月01日 18時41分59秒
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