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• 新陳代謝

  またもや、飲んでしまったバカな私。だって、酔っ払った先輩が強引に誘うんですもの…最近、ダイエットとかお肌の調子とかを考えて、水分を意識してとるようにしている。私のお気に入りの大きなマグカップで何杯も何杯もお茶を飲む。最初はミネラルウォーターなるものを飲んでいたのだが、確かに美味しいが金がかかる。なので、いろんな「お茶」と呼ばれるものを片っ端から飲んでいる。そんなにお茶にこだわっていたわけではないのだが、様々なものを飲むと、何となく自分に合う香りみたいのがわかってくる。そうなるともっといろんな香りが欲しくなって、遠出してお茶を買いに行ったりなんかもするようになった。それがすごく楽しい。もっと早くからお茶の楽しみに気づけば良かった、とすごく思う。私のお茶のみマグカップは、皆が驚くほどデカイので、一杯も飲めばトイレに行きたくなる。飲んではトイレ。飲んではトイレ。新陳代謝が良くなってきたのか、最近肌がしっとりする。体重に関してはそれ程変化が無いが、アゴがスッキリしたとも最近言われる。で、今朝気づいたのだが、新陳代謝が活発になるという事は体の毒をいち早く排出するという事みたいで、昨夜は割と深酒したのに二日酔いが全くない。朝一番のトイレタイムでほとんどのアセトアルデヒドを出してしまったようだ。その証拠に、常日頃、私の「新陳代謝論」を小馬鹿にしている先輩は私より少量の酒で、今日は奈良漬のような香りを発して苦しそう。ふっふっふ。新陳代謝を見くびるな。

  Feb 17, 2005

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• あめゆじゅ

  外はミゾレが降っている。しんしんと雪が降るより、冷たい雨の方が寒く感じるのはどうしてだろう？携帯電話が料金未払いで止められてしまった。ウッカリしていた。今朝早く、ミゾレの中を一時間ほど歩き料金を支払った。膝近くまでジーンズが濡れてしまい寒い。トホホ…冷たい雨が降ると、何となく心が沈む。故郷の寒い夏を思い出すからだろうか。南の国の明るさが欲しくて、昼飯用にチリトマトヌードルを買う。かなり早い昼食だが、先程チーズをちぎって入れて食べてみた。ナカナカいけるではないか。腹もあたたまり、南の国のあたたかさを思いつつ、ちょっと気分が上向いたランチタイム。

  Feb 16, 2005

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• 「好き」と「嫌い」の微妙な関係

  ある物事に対して、そこまで強烈に嫌わなくても…という位、以上に固執し悪くいう場面をちらっと見かける。そして私もたまに固執しガーガー言う事がある。まあ、悪口というのは聞いててあまり気分のよいものではないが、そういうのを見たり、自分がやってたりするのに気づいたときに、すごく不思議な気分になる。それが嫌だ、ダメだ、とかではなくて。本当に見るのも嫌という場合、私はその物事を「無かった事」にしてしまう。そうすれば見なくていいし、気にかけるところもない。平和にぼーっと暮らせるからだ。よくよく考えると、ガーガーと噛み付いたり嫌だ嫌だという場合、その先には「こうであって欲しい」みたいな強烈な願望があったように思う。少なくても私はそうだ。「強烈な嫌悪感」というものは、「好き」という事と一見対極的な感情のように思われるが、実は、深いところでかなり近い感情なのではないか？と最近思う。「興味の対象」という意味でだ。それを考えると、「嫌悪感」の先にある自分の願望に早いうちから気づいていれば、自分がどうでありたいか・どういう風になりたいか、というビジョンを鮮明にイメージできるのではないかな、と少し思う。「嫌悪感」という強烈な感情が目立ちすぎ、その先のものってナカナカ見えないことが多いのだけれど床に入る直前のおぼつかない頭でボヘーッと思った昨晩AM3:00だった。

  Feb 15, 2005

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• 気持ちよい日

  冬にしては珍しく晴れ間が続いている。昨晩…というより今朝方、大学に残って作業している友人が後輩からもらったというチョコを何気に眺めていた。…一時間ほど…異常に熱い視線に根負けしたらしく、友人が半分チョコを分けてくれた。ふふふ…勝った！そういったわけで、晴れ間相まって本日すこぶる気分が良い。食べ過ぎないようきをつけなくては。

  Feb 14, 2005

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• お買い物

  明日はチョコの日。皆々様に配るチョコを調達しに、パン・ケーキ・焼き菓子が売ってる店に行った。いたるところに並ぶ菓子。ケーキの艶やかさが目にまぶしい。思わず自分用のケーキなぞ買ってしまい、目的用の資金が不足。えーい。しょうがないや。私はヨノナカのそんなのには振り回される女じゃないわよ、なんてフリでもしとけばいいだろと開き直って、さらに自分用のお菓子とサンドイッチを買う始末。ホント、自分に甘い自分。だけど甘いお菓子に囲まれて、何だか今日は幸せ気分。それが一番だと思う今日この頃。

  Feb 13, 2005

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• 直視

  コンタクトレンズを新調した。数ヶ月ほど前に使い捨てのレンズが切れてしまって、買いに行くのが面倒で、以来、メガネをずっとかけていた。モノグサで酔っ払いな私はメガネをつけたまま寝てしまう事もたまにあり、レンズを拭くのもそこら辺の布切れを使うため、傷がついたり歪んだり。そんなこんなで目にあわなくなってきたせいか、PC仕事の後のひどい肩こり。あまりのひどさに耐えかねて、ようやく重い腰をあげてコンタクトレンズを買いに行ったワケである。やはりというか当たり前というか、新しいレンズのおかげでヨノナカがクリアに見える。あー、早くいっときゃよかった、と思いつつ、便所の鏡で自分の素顔と向き合う。そしてとまどう。あれ？ちょっとふっくらしてる？肌がちょっと黒ずんでいる？私、こんなんだったっけ？？ヨノナカがクリアに見える、という事は、見なければ気づかなかった事も見えること。見える・見えない、どっちが本当の幸せかは知らないが、現実直視ってのもナカナカつらいものなのだ。うーむ。とりあえずダイエットを続けよう。

  Feb 12, 2005

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• Good Job！！

  後輩の仕事が一段落した打ち上げに、皆で集まり焼き鳥屋へ行った。連休前で混んでて食べ物がなかなか出てこない。飲み物は早いのに…そんなこんなで、ビール・ビール・サケ・サケ・つまみ・サケというリズムで飲んで食って騒いでいたら、すっかり酔っ払ってしまった。まあ、いつもの事だけど…フラフラしている自分を感じつつ、最後は1人で暗い夜道を歩く私。おーい、誰でもいいから送ってちょうだいよー。とかつぶやいたのは覚えているが、家に到着してからの記憶は皆無。今朝はいつもの頭痛で目が覚めて、いつものように回る天井をボヘッと眺める。いつものように強烈に喉がかわいて、いつものように台所にいこうとした時、いつもと違う点が一つ。枕元に転がっているミネラルウォーターのペットボトル。ああ、ああ、神様ありがとう！という気分で一気に飲み干す。うまーい！！最高でーす！！酔っ払いは酔っ払いなりに進化していることを知った今日の朝。グッジョブ！！昨日の酔ったあたし。

  Feb 11, 2005

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• ひとり

  今朝方、目が覚めて急に襲ってきた不安感。なんだかヨノナカには自分ひとりしかいないような、そんな孤独感。旦那に電話しようにも、電話するには早すぎて、変な感じがおさまるまで布団の中でジッとするしか手立てがない。しばらく様子をうかがって、一息ついて、風呂に入る。天井から滴り落ちる水滴を眺めながら途方にくれた。私はあと何回、こんな感じを克服していかなければならないのだろう。この感じはいつか消えるのだろうか？「結局ひとり」という孤独感。そんなものと闘いながらしのぎながら、これからも日々は延々と続くのだろうか…

  Feb 10, 2005

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• 鍋焦がす

  同居している友人が作ってくれた玉こんにゃく。朝食べようと、熱していたら焦がしてしまった。私は朝に家事をする事が多く、今朝も例にもれず洗濯と風呂沸かしと弁当作りと朝飯作りを同時進行させていた。洗濯終了のブザーと風呂の湯がいっぱいになったブザーが同時になって、慌ててしまって玉こん入れた鍋の存在を忘れてしまった。はっと気づいてフタをあけたところ、そこには見るも無残な惨状が…そしてあたり一面煙の世界…ああ、ああ、食べ物に罪は無かったのに私のせいでこんなになってしまって…黒い炭のような何かの上にコロコロ転がるこんにゃくだっただろうもの…それを眺めつつ、朝からズブズブとブルーな気分におちいる私。もう二度と、食べ物をあんなひどい目には合わすまいと誓う水曜日。--------------昨日の本「あすなろ物語/井上靖」「“It”と呼ばれた子　幼年期/デイヴ・ペルサー」

  Feb 9, 2005

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• 自分の立ち位置

  追い詰められてる後輩の、卑屈な笑顔に昔の私の陰を見た。どうしても放っておけなくて、昔、私を救ってくれた先輩が私にしてくれたようにその子と接し、言葉をかけたがギクシャクするばかり。同じように言っているのに言葉が届かない。なぜだ？しかたがないので、自分の素直な意見を言ってみたところ、なんだか目の翳りが消えてきた。どうやら言葉が届いたらしい。それで、はじめてわかった。私は先輩ではないので、先輩のようにやってもダメだ、と。簡単な事なんだろうけども、誰も他人と同じにはなれないし、誰も自分と同じにはなれないし、だったら自分の持ち回りで自分のできる事を自分のしたいようにやれば良い。誠実に、誠実に。昨日、そう思った。

  Feb 8, 2005

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• 夜の楽しみ

  昼間は作業をするから、と、自分の楽しみは夜中にすることが多い。絵画しかり、読書しかり、音楽鑑賞しかり（仕事しながら音楽を聴くことが苦手）。夜中に夢中になるということは、それだけ寝る間を惜しむという事であり、結局昼に睡魔に襲われて、仕事の効率が悪くなる。それでも趣味というものを制約できない、自分に甘い私…ドンマイ、自分。ヒートアップした読書熱のおかげで、昨夜はあまり寝れなかった。一度読み始めると、終わるまでは後戻りできない。そんなこんなで、本日寝不足。これから読書の時間は4時間まで、と決めてしまおう。キリがなくなる。昨夜、読破した本。「悪人正機 / 吉本隆明×糸井重里」「センセイの鞄 / 川上弘美」

  Feb 7, 2005

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• 読書熱

  風邪をひいた知人のお見舞いに、小説でも持っていこうと久々に本棚をあさった。昔読んだ本やら読もうとして読んでなかった本やら、意外な発見があったりして、自分の本棚ながら結構楽しかった。昔から本は大好きなのだが、どうもシンクロしすぎてしまうらしく、本の内容次第で数日間気分的に落ち込んでしまう事がある。子供の頃などは、悲しいお話を思い出してはいつまでもメソメソし、「一体何が悲しいんだ。意味無く泣くのはやめなさい」と母に罵倒された。また、卒論の忙しさからの現実逃避に読書しようとして、うっかり「海と毒薬（遠藤周作）」と「金閣寺（三島由紀夫）」を一気に読んでしまったところ、2～3日浮かんでこれなかった。卒論発表4日前に、だ。なので、読む本の選び方と実生活の予定とのバランスには気を使わなければならない。リアルとバーチャルの線引きが苦手なので、前もって予防線を張らなくてはならないのだ。で、話は元に戻るが、本棚をあさっている時、「若きウェルテルの悩み（ゲーテ）」がバサッと落ちてきた。ずっと前に読もうと思って読む気にならなくて、そのまま放置してた一冊。思わず手に取り一気に読んでしまった。読破後、一気に私の読書熱がよみがえり、さっそく本屋で大人買い…小説・随筆・詩集・論説自分で買った本の量に驚いている最中。あ～あ、仕事終わらせなきゃなんないのに…

  Feb 6, 2005

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• 幸せに一日をしめくくる

  昨夜、遅くまで作業しててタイミングを逃してしまい、なかなか晩飯にありつけなかった。やっと一段落して、さあ、帰りがてらコンビニかどこかで弁当でも、と思ったのだが、外はビュービュー風が吹き荒み、なんだか寒そう…そんな様子を眺めていたら、急にラーメンが食べたくなった。運良く帰り道には夜中2時までやっているラーメン屋がある。そこで一杯の暖かいラーメン食べて満腹になり、今日はそのまま幸せに眠りにつく。なんて幸せな一日の終わり方なんだろう、と思った。そう思ったら、女1人、カウンターでラーメンすすっている自分の姿すら、寂しいものではなくて、粋なもののように想像できた。外はミゾレが降っていて、道路もぐちゃぐちゃ歩きにくい。それでもこれはラーメンにつながっている道だと思うと、何だかいとおしい。あせる気持ちを抑えつつ、足早にラーメン屋へ急ぐ。こんな寒い日には味噌かしら、なんて思いながら…やっと着いたラーメン屋。オレンジがかった電灯の光が私を優しく出迎える。曇るめがねを拭きつつ頼む味噌ラーメン。仏頂面のおじさんはニコリともせず調理を開始。畳の席ではおっさん達が、ビールのみつつ餃子をつまみ、やれ松井がどうだの川井がどうだの言っている。漫画読みつつ待つこと数分。幸せ色した味噌ラーメンが出来上がる。なんとコーンやバターもついている！仏頂面したおじさんも、夜中1人でやってくる女性には甘いらしい。素直ににっこり、頂く事にした。スープの暖かさが体にしみわたり、人の温かさが心にしみわたった一日のしめくくり。食べ物の前では素直な心でい続けようと決心した昨日の夜。

  Feb 5, 2005

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• 奇跡のヒゲ

  疲れがたまってくると、なぜかアゴから丈夫なヒゲが一本生えてくる。ちょうど2年程前、疲れて引きこもってた時期があって、その時に気がついた。黒い太いヒゲ一本。爪でつまめるくらいに、こっそりこっそり・大事に大事に育てて、想いに想いを重ねたら、鏡を見ながら爪の先でヒゲをぶち抜く。アゴの肉に埋もれている部分も抜けるから、抜けたヒゲは意外と長い。お～、今回もよく育ったなあ、とシバシ抜けたヒゲをながめてニヤリ。この少々アヤシイ行事を行うと、なぜが力がわいてくる。疲れてヘトヘトで、もう何もかも嫌な時でも、フト、まあいいか、と思えてくるのだ。恐らくこれは神様か誰かが私に与えてくれた、少々風変わりな「生きていくためのなにか」なのではないかと、最近思う。「奇跡のヒゲ」だ。昨夜遅く、気を使う飲み会があって飲んで、疲れて帰ってからヒゲを抜いた。酔ってナカナカ抜けなくて、抜けたと思ったらヒゲを落として紛失してしまった。あっ、と思って長い間探したけどみつからず。寝不足な上、悲しい気分でいっぱいだ。

  Feb 4, 2005

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• 雪の上の毛玉

  今朝、大学に通う道すがら、もっさり積もった雪の表面をウスラボンヤリ観察してみた。なんか違う。何だろう、この違和感。雪の表面が、私の見慣れたそれとはどうも違う。それで、もっとよ～く観察してみると、雪の表面に何かポロポロとした小さな玉が見える。さながら、洗い方を失敗したセーターの表面の毛玉のよう。ほほ～、これが違和感の原因か…さて、これがどうやってできたのか、なぜ違和感を感じたのか、考えてみた。私の育った場所は東北地方の太平洋側。冬は寒いし乾燥している。そういったわけで、冬本番に降る雪は細かくてサラサラしている。粘性が小さいので、本当に寒い日の雪は雪球にする事ができない。サラサラしすぎて崩れてしまうのだ。（固いご飯でおにぎりが作りづらいのと一緒）積もったところで表面部分の様子も同じ。なので風が強いと、砂漠に見える風紋のように雪に波のような模様ができる。雪がサラサラなので風にふきとばされるのだ。一方今いる場所は日本海側。冬は東北よりも少々暖かいし、冬でも比較的乾燥していない。降ってくる雪は水分が多く含まれている。水分が多いという事は、サラサラした雪ではなくてどちらかというと粘着質な雪。そういったわけで、風が吹いても重いので飛ばされない。強い風が吹くと、風紋ができる代わりに、ちょっとした殻ができてそれが転がって、小さな玉となって表面に残るのだろう。そういえば、こちらに来てから地吹雪などは見たことが無い。風の強さからいえば、断然こちらの方が強いのに。フムフム、そういう事だろう…などと一応の仮説を立てたところで大学に着いた。たんなる自己満足の世界でしかないが、観察→発見→仮説立て、という一通りの仕事をやってのけて、本日朝から気分が良い。こんな些細な事でも、気づくか気づかないかで気分が違う。こういう事が「科学」のおもしろさってもんだろう。研究室で実験したり、資料あさったりするだけが学問ではないのだ。暇ができたら、資料さがしてみよう。広いヨノナカ、そういったことに命を懸けて研究している人もいるかもしれない。ワクワクがまた一つできた。

  Feb 3, 2005

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• 大雪

  大学へ行こうと家の玄関を開けた途端、激しい暴風雪。…思わず扉を閉じてしまった…最近では珍しいほどの吹雪だ。私は東北生まれ東北育ち故、子供の頃は結構頻繁に見る風景だが、最近では珍しい。特にこちらの大学に来てからは初めてかもしれない大雪だ。先日、7.13豪雨水害と中越地震に関するシンポジウムに参加した。様々な観点から、どうして被害が拡大してしまったか、これからどういう対策をとるべきか、検証していて興味深かった。特に、・災害時において危険を知らせる場合、デジタル的なものに全て依存するのではいけない。むしろ昔ながらの半鐘などは遠くまで鳴り響くし、停電だから・サーバーがダウンしたからといって使えなくなるわけではない。こういうのを各地域に設置するべきではないか、とか、・水害における対策は、むしろ昔ながらのやりかた、例えば民家の無い広い地域の堤防を少々弱くして、決壊させる場所をつくるとか、堤防の高さよりも強度を高めた方が決定的な打撃は防げる、とか、そのような話題が興味深かった。その中のひとつの話題として、雪氷災害についての問題が提示された。新潟県は豪雪地帯。しかも冬が始まる直前の災害。雪のため、今は復旧作業が中断している地域もある。大雪が降ればその分復旧も遅れ、しかも雪崩などの二次的な災害も起こってくる。その雪がまた融ける時期になると地盤がゆるんでしまい、大規模な土砂崩れがあちこちで起こるだろう。さてどうしようか。という事らしい。雪は相変わらず降り続けている。地震における復旧作業はまだ終わっていない。何が自分にできるのか、できれば皆さんに考えていただきたいのだ。決して他人事ではないのでは？と私は思う。-------------------------------------------中越地震に関する様々な情報をまとめ、検証する調査団を新潟大学で作っているらしい。新潟大学のHPのトップページに中越地震調査団のリンクがはっているので、興味のある方はぜひご参照下さい。

  Feb 2, 2005

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• ふりかえりふりかえり

  風邪ひいて、最近稀に見るほど寝つきが良くなった。寝つきが良くなると同時に睡眠時のリズムもできてきたようで、どうやら、朝起きる直前に私は夢を見るらしい。そして目覚ましがなる前にパチッと目が覚める。体中が起動する様子がよく感じられる。何かのテレビで見たが、睡眠にはレム睡眠やらノンレム睡眠というものが存在し、それがなにかというと深い眠りと浅い眠りのリズムらしい。夢は浅い眠りの時に、記憶を整理整頓するために見るものだそうな。それで考えると、朝起きる直前に夢を見ててそれでもパッチリ目が覚めるというのは、ずいぶんと良い傾向なのではないかと、ひとりムフフと笑っている。風邪は辛かったけど、風邪ウイルスは良い土産を置いてった。風邪冥利に尽きるわけだ。今朝は久々に実家の風景が夢に出てきた。以前からチラホラ書いているように、私の故郷は東北のド田舎だ。夜も七時になると飲み屋以外は閉まってしまう。村一番の繁華街もゴーストタウン化。冬になると高校に遅刻しても遅刻が免除されるほど交通も不便になる。そんな場所で私はヒタスラ雪だるまを作っていた。庭で雪だるまを何個も何個も作って、手が冷たくなってしびれてきて泣きそうになってたとき、近所の皆で焚き火をたいて、「こっちで火にあたれ」と言われた。「あ～あったかい。あったかいなあ」とジーンとする手を火にかざす。という夢。全国的に焚き火は禁止になっているようで、今はもう実現しない風景。しかし私にとってはすごくリアルで懐かしくて思わず故郷に帰りたくなってしまった。故郷も周囲も人も刻々と変わっていく。しかし記憶はいつまでも鮮明に残っていて、今日のように夢に出てきて、それをふりかえりふりかえり、そして私は変わっていこう。そう思った。久々に外に出てみたら大雪で驚いた。

  Feb 1, 2005

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• 風邪の寝床で思う

  昨日の風邪が峠を越して、37.1℃の微妙な熱。何もない時期なら大学行くが、今は卒論仕上げの時期。うかつな事して菌をバラまくとヒンシュクもの。なので本日、家で読んだり書いたりする作業。モノグサな私は布団の中でモゾモゾしている。布団の中で作業、しかも微熱となると、たまにうっかりウトウトしてしまい、うっかり資料にシミをつくっちゃったりなんだり。外の空気をすわなきゃと、場面は一転、国道沿いの回転寿司屋になる。私は一人で席につき、大きい湯飲みにお茶をつくる。一息ついたら店員さんに、「本日の味噌汁」と茶碗蒸しをたのむのだ。できれば荒汁がよい。なければナメコ汁がよい。たのんだらとりあえず、青い魚を一皿いただく。実家の方ではサンマを食べるが、この辺りでは見たことない。二皿目はコッテリ系。三皿目のイクラをとった時点で味噌汁と茶碗蒸しが来る。味噌汁すすりながらの後半戦。おすすめ皿ははずせない。納豆モノも食べたいところ。しかし腹は満ちて来るし財布も心配。最後の一皿は注文で中トロたのんで、茶碗蒸しでフィニッシュ。あ～寿司で満腹ってスバラシイ！！と腹をさする…という夢を先程見た。やはり私は弱ってると食べる事を考えるらしい。寿司くいたい

  Jan 31, 2005

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• かぜ

  やはり外では嵐のような風。そして私はまた風邪をひいてしまった。気圧が下がるたびに変調をきたす自分の体の弱さに落胆。鼻の下のカサカサがひどくなって鏡を見て落胆。くっそ～。いつか絶対丈夫でしなやかな体を手に入れてやる～！そしたらそしたら、寒くなった冬道を平気な顔で駆け抜けよう！その時は胃も丈夫になってるに違いないから、食べ放題で元をとろう！！とほてった頭で脈略無く決意する。フルーツ乗ってるプリンが食べたい。結局のところ、追い詰められて思い浮かぶのは食べ物のことばかり…

  Jan 30, 2005

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• 尊敬するよ

  もう、本当に卑屈になってて人が嫌になってた昨夜。夕飯食べるのもなんだか億劫になるほどだった。食事を抜くなんて、私にとっては最高レベルの一大事。いつもの整然としたかわいらしい悩みなんかでなくて、もっとどす黒いものが私の中でうずまいていたのだ。そんな時にかかってきた旦那からの電話。そういや旦那も最近仕事で悩んでいたっけ。その後の経過が気になって、ちょっと話題に出してみた。「まあ、悩んだけどなるようにしかならないし、これからは気持ちを切り替えてスパッと頑張るよ。」前から思ってたが、私はこんな類の頭の切り替えが大変苦手だ。その点で私は本当に旦那をすごいと思う。一生かかっても勝てないと思う。「ホント、すごいよ。見習いたいよ。」素直に旦那に言ってみたら、旦那からの意外な言葉。「俺も本当はお前の事を尊敬してるんだよ。たま～にね。」ああ、いい言葉だなとしみじみ思った。「好きだ」といわれるよりずっと嬉しく思った。私は旦那といる日々の中で、大半はここが嫌だとか邪魔だとか思うけど、そしてそれは旦那も同じ事思ってるだろうけど、お互い無いものを持っていて、それをお互い認識してる。卑屈にならず尊敬できる。恋愛とか友情なんかの意義付けは、とても難しすぎてできないけれど、尊敬できる誰かと一緒に時を過ごす事は良いことだな、とフト思った。どす黒い何かは無事消えてった。

  Jan 29, 2005

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• ぬけがら

  朝からだるくて何にもやる気がしない。ボヘーっとしてる今日の自分は、本当にただの器だ。しかも何も入っていない「ぬけがら」だ。怒りとか悲しみとか笑いとか妬みとか、そんな感情無ければ楽かもな。こんな考えがフト浮かび、慌てて首振る冬の午後。そろそろ抜け殻に魂いれるか…

  Jan 27, 2005

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• リズム

  実は、昨日も友人と師匠と割とディープに飲んでしまった。私はちょっと様々な事から目をそらしたい気分だったし、友人は様々な事を吐き出したい様子だったし、師匠は様々な酒を飲みたい様子だったし。これはもう飲むっきゃないでしょ！などと朝には既に飲み会決めて、妙に張り切るおバカな私。夜に楽しみがあると、少々嫌なこと続いても割と一日楽しくすごせてしまう。人間ってうまくできてるもんだ。友人も私も酒飲みだけに、スポンサーがいる飲み会はありがたい。４人集まって、バーボン1本あけて日本酒1升あけて、その他カクテル数種飲む。次の日は二日酔いになること間違いない！今週は土日も忙しくしてたものだから、変則的に明日は休日にしてしまおうと取り決めて、せっかく気合いを入れて床についたのに、結局いつもの時間に目覚めてしまった。当然、激しい頭痛とグラグラ感。しかし寝れない。二度寝ができない。しかたがないので風呂入り、いつものように大学へ。自分のリズムの正しさに、感心しつつトホホと思う。

  Jan 26, 2005

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• ほかの道

  「どうしてこの道に進んじゃったんだろう。もっと他に楽しそうな事があるのに…失敗した」もう少しで希望がかないそうで、でも結局今回は逃してしまった人に誘われて、昨日は軽く飲んだ。何て言えばいいんだろう…・またチャンスはあるよ？・そんな、今までの自分を否定する事言わないでよ？・元には戻れないんだから自分を信じて進みなよ？そんな事は言えない。深いところで私は彼と同じ事を思っている。言わないだけ。そんな感情無いフリしてるだけ。自分の進んできた道を振り返り、後悔するのはイケナイ事だろうか？そんな感情を封印する権利なんて他人にあるのだろうか？今までの他人への接し方の自戒も込めて、トクトクと考え込んで、昨晩は寝れなくなってしまった。「他にあったであろう楽しい道」今はこの言葉がとても辛い。考えるのはちと休み、元気になったらまた飲もう。

  Jan 25, 2005

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• ホームシック

  最近いろんな事が急にありすぎて、旦那の家と大学の家を行ったりきたり。戻ってウレシ、離れてサミシ。サミシかったら何かしよう！という事で、大学の家に戻ると3日間は忙しくしようと心に決めてる。ヒトなんて案外強くできてるもんで、3日過ぎるとさほど寂しくなくなるのだ。旦那の存在を忘れることすらある。内緒の話だけど。昨日、ずっと忙しくしてた疲れが急に沸いて出てきた。頭も肩もゴリゴリに凝ってしまい、何かもうどうでもよくなってしまった。これはいかん！と早めに帰宅したのがいけなかった。ご飯を食べながらテレビを見てたら急に出てきた「サミシイ病」。さみしい…私の周りになんかどうせ誰もいない…しょせんヨノナカ諸行無常…確かなものなんてないし、人間、死ぬ時はひとりなんだ。などと、なんだかもの凄い勢いでサミシイ病が悪化してしまった。旦那に電話してみたけれど、電話を切るとむなしいだけ。テレビなんかただの箱。同居人はまだ帰ってこない…うう…そこで目が合う携帯電話。いいよね。ちょっと位の泣き言は…と友人にメール。「ホームシック。泣きそう」という年の割には幼い言葉に「よしよし頑張ってるね」という返信。ふっ…私は幼稚園児かよ。少し笑って、風呂に入った。一晩寝たらもう大丈夫。

  Jan 23, 2005

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• 表現すること・以心伝心・私にとってのブログというもの

  今日、趣味の話から本の話になって、さらに道徳の話になって、巡り巡って「表現する事」について友人と語り合った。この社会・人間関係においてよく使われる「人の道」という言葉。世間一般のこれが正しい・とかこれが間違っている・とかいう概念は、人と人との関係を滞りなく築く上でのルールみたいなもので、人が変わっていくのと共にルールも変化していくものではないか。だとしたら、「これはこういうものだ」という自分の中の道徳観は別の世界観を持つ人には通用しない。それは仕方のない事で、だからといって力でねじふせてはいけないのではないだろうか？今の世の中、職業も考え方も生き方も、割と自由になってきている。自分も自由なら相手も自由。人の分だけ「善悪」が存在し、人の分だけ「道徳」が存在する。良いとか悪いとかではなく、「縛り」を排除し「自由」を求めた人々の流れの結果だ。そんな複雑な状況の中で、人と人との関係を確立していく場合、何かしら積極的に自分を表現し、相手の軸と比べる事が必要ではないのだろうか。何しろ自分の「こうあるべき」って事が他人には通用しなくなってきているのだから。「以心伝心」とは、ある人と人との関係の中において、お互いの了承を得ているルールみたいな何かが存在しないと成り立たない。というか、それでも完全な「以心伝心」なんてありえない。…エスパーなんかは別だけど。たとえ親だろうが兄弟だろうが恋人だろうが、わかって欲しかったらあの手この手を駆使して表現する努力が、今だからこそ必要なんじゃないかしらん。だからお互い表現力を身につけよう。そういったお話だった。私は自分の事を「飽きっぽい」性格だと考えていて、他人もその通りだと言うのだけれども、日記書きだけはもう数年続いている。性に合っているのだろう。それを続けていくうちに、飽き足らなくなり、今こうやってネットや言葉というものを媒体に、「自分」の一部を表現している。そうやって自分の軸と他人の軸を比較しているのだ。私にとって、ここはそのような「表現欲」を満たし磨く場所なのだ。

  Jan 22, 2005

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• 黄金の玉子焼き

  本日早朝AM6:30。フライパンの前で私は新たな局面を迎えていた。弁当用に作っていたネギ入りの玉子焼き。何かいつもと違う感じ。こ・これはっ…思い起こせば十数年。玉子焼きを作り始めてから今まで、満足いくものができたためしがなかった。全ては不器用でセッカチな私の性格と玉子焼き用の鍋ではなくフライパンで作る事にこだわる私の頑固さに起因する。私は、…専用、というものが嫌いなのだ。巻いても巻いても、崩れてしまう玉子焼き。甘すぎるは、しょっぱすぎるは、焦げすぎるは、でいつもいつも心で泣きながらかみ締めていた黄色い物体。私はフワフワしてネギが入ってて、甘くなくて、パサパサしてないちゃんと巻いてある玉子焼きが食べたいんじゃあ！！などと、人知れず怒っていたのである。自分で作った弁当に。しかし、そんな悶々としたものを、今朝の玉子焼きは一気に吹き飛ばしてくれた。ゆっくり巻いて巻いて巻いて巻いて、できあがったのは黄金の玉子焼き。味良し、形良し、色良し！！申し分ない、素晴らしい！最近起こる嫌な事全ては、恐らく今日の喜びのためのものだったに違いない。興奮気味で迎えた本日1月21日。今日、私は大人の階段を一つ昇った。

  Jan 21, 2005

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• クセ

  電車に乗ったり動いた電車を見るとついついやってしまうことがある。…電車の速度に合わせて目を動かし、電車の中をのぞこうとすること…中学の時分に、なんかの本で読んだ「動体視力」という言葉が気になって、超人並みの動体視力があればいいなあ、と思った。それで、トレーニングとして動く電車を目で追うようになったわけなのである。目の前を電車が通る。目で追う。新聞を読みながら手すりにつかまってるおっさん、赤いド派手なスーツの女の人…一度、接吻しているアベックが見えたときなど、私の動体視力もナカナカのものだとほくそえんだものだった。そしてその自己満足的行動は動体視力を欲していない今でも癖として私に染み付いてしまっていた。昨日、旦那と歩いていたときに目の前を電車が通った。「…おい、おい！！大丈夫か？」心配そうな旦那の声。「目が挙動不審だったから、具合でも悪くなったのかと思ったよ…。」ああ、確かに他人から見ればそう見えるかも…あやしい！確かにあやしい行動だったわ…そんな他人から見て「あやしい行動」を何の疑いも無く続けてきた十数年間に涙しつつ、その「動体視力トレーニング」を封印しようと心に決めた次第でございます。

  Jan 20, 2005

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• 偲ぶ

  不幸事は続くとよく言うが、また身内が急遽した。昔かたぎの家だったため、親戚一同大勢集まり、やれ法事の席順やら葬式の手順やらをどうするかで、首脳陣がワーワーワーワーやっている。私といえば、新幹線で急いで本家のある町に戻り、休む暇もなく、葬儀場にかけつけ、訪問していただいたお客様へのお茶くみだの、お念仏に参加していただいた方へのお夜食作りにいそしんでいた。目の回るような忙しさ。初めて会う親戚。なにやら会ったことがあるらしい見知らぬ親戚。久しぶりの従兄弟。その子供達。お相手するのもままならない。故人を偲ぶ暇さえない。故人にはとても可愛がっていただいた。幼心に、私は特に可愛がられていたような感じがしていた。布団に入れてくれたのも私だけだったし、こっそり皆に内緒でお菓子もくれた。なのに何故かなかなか涙がでなかった。葬儀場で口に水を含ませたときも何も感じなかった。ああ、私はこんなに冷たい人間だったか…ちょっとしたショックを受けつつ働いていたが、最後に皆で顔を見て、いよいよ棺に釘を打つ時。急にあふれ出す感情。同時にでてくる涙と鼻水…ああ、今までありがとう。天国とか仏とか、全く信じてない私だけれど、願わくば、故人の面影がまだどこかに残ってますように…残ってそれが私達のどこかに組み込まれていますように。そう思ったのである。

  Jan 19, 2005

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• センター試験

  とある友人の話。彼は市内の大きな本屋でバイトをしている。本屋のバイトはナカナカ面白いらしく、今現在、人々はどんな流れになっているか読み取れるらしい。昨晩、バイトが終わって大学に来た彼が言っていた。「今日、センター試験の過去問買ってった高校生がいるんだ」大学受験の最初の難関、センター試験。今年は明日・明後日に開催される。昨日過去問買ってどうするのか？その客が受験生ではない事を心の中で祈りつつ、センター試験の準備に備えてる係員をながめているのである。…頑張れ、受験生！！

  Jan 14, 2005

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• 

  らくだのキリン

  外国に行っていた先輩から土産を頂いた。小さならくだのマスコット。にやけた口元が粋なヤツ。ケダルイ目で私を見つめているぜ。早速、カメラでパチリ。スケールは愛用のお茶のみコップ（スープカップとして売られてたでかいヤツ）↓握ったり足をひねったりしているうちに、何やら沸いてくるなつかしい気持ち。ああ、小さい頃、こうやって人形いじくって遊んでいたなあ…あの頃はホントに人形は生きていると思っていた。彼女らのために立派な家をこしらえたっけ。今では思いつかないほどユニークで柔らかかったわ。私。コキコキに固まってしまった頭を自覚しつつ、もう戻れないあの頃のユルヤカさが欲しくなり、とりあえず、もらったらくだに名前をつけることにした。う～ん、どうしよう、どうしよう…と、周りを見渡すと、こっそり棚に隠しておいた銘酒「麒麟山」の一升瓶。夜、煮詰まった時の内緒の友達。……うん、コイツの名前はキリンにしよう！！大人の考えなんてこんなものさ。

  Jan 13, 2005

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• 弁当あれこれ

  最近、自分用に弁当を作る。節約と健康と、あと早起きを定着させるために、だ。何に関しても「形から入る」性分の私。今回も決心して弁当箱を買う所から入った。綺麗な緑の二段重ねの弁当箱。緑は私の守護色（自分で勝手に決めてるだけだが）。食べれば食べるほど良い事があるに違いない！！その弁当箱に初めて料理をつめる時、ふと考えた。ご飯は上なのか下なのか…？？中学・高校と乙女だてらに「どか弁型巨大弁当箱」を愛用していた私。旦那にもどか弁を使わせている。二段重ね型は初めてだったのだ。う～ん…う～ん…（約5分）…容量の大きい方にご飯だ！！そう、弁当というものはいかに飯をおいしく食べるかだ。おかずは主役にあらず、飯が一番！！お気に入りの弁当箱に手料理詰めて大学へ行く。お昼にはそれを広げて食べる。作業の合間のちょっとした心躍るヒトトキ。大抵は正午まで待ちきれなくて早弁してしまう。そんなものだから、夕食を遅らせて夜遅く作業する時なんかは、腹が減って腹が減って、まさしくハングリー精神むき出しで作業する羽目になる。作業を進める、という意味ではこれもアリかもしれない。人間、ハングリー精神は大切だ。そういえば高校入って初めての弁当は、おかずの部分に焼きそばだけ詰められて、後は白いご飯だけだったなあ…いろんな弁当に関する想いが錯綜し、本日も早めの昼食を食すのである。

  Jan 12, 2005

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• 運動不足解消法

  最近、体がきしむ。腕立て伏せも最近はサボリがち。以前は難なく歩いた氷の道も、ちょっとした気の緩みで転んでしまう。明らかに運動不足・運動神経不足。まずい、このままでは…体の動かし方忘れちゃう…というわけで、夕飯の買い物は徒歩30分かかるスーパーに行っている。あまり買い置きはしない主義なので、毎日買い出しに行かなければならない。たった数百円のために！だ。昨日なぞ、298円のキムチしか買わなかったぞ。我ながら、なんて要領の悪い運動不足解消法だ、とは思いつつ、こんな「アホらしい努力」をしている自分にウットリしたりしている。一人で歩く1時間の道のり。往路はもっぱら夕飯・次の日の朝飯・昼飯の計画を立てて買うものを決める。（まあ、買っている最中にあっさり変更してしまうのだが…）そして帰路には、次の日の夕飯のメニューを悶々と考えるのだ。（もちろん次の日にあっさり変更してしまう）自分でも驚くのだが、本当に同じ事を悶々と飽きもせずに考えている。しかもこれが結構楽しい。考えることが好きなのか、メニュー計画が好きなのか…自分でもイマイチよくわからんが、今の私のちょっとした楽しい一時間なのだ。む～今日は何にしようかなあ～

  Jan 5, 2005

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• 親子げんか

  昨夜、今までに無いほど大きな親子喧嘩を父とした。どちらも正しかったしどちらも悪かった。ただ、私は言い過ぎてしまった。ショックを受けたであろう父の顔が頭から離れない。なんであんな言い方になってしまったのだろう…ごめんなさい。ごめんなさい。言い過ぎました。あんな事を言うつもりではなかったんだよ。２行、紙にしたためて封筒に入れて送った。胸が苦しい。すごく。

  Jan 3, 2005

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• 

  新しい年

  皆様あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくおねがいします。-----------------------------------------年明けいきなり喘息の発作を起こしかけた。元旦の過ごし方が一年のすごし方を決める！と幼少の頃から頑なに信じていた。今年は体力をつけて、ダイエットに成功し、何でもテキパキとこなす年にしようと、元旦は早起きして酒も飲まずジョギングして、掃除して、旦那の仕事の手伝いをした。いきなり慣れないことを一気にしたのがいけなかった。夜に喉の奥がゼーゼー言い出した。なので今日はずっとダラダラする事に決めた。風呂にも入らずグータラしている。ああ、しょっぱなからつまずいてしまった2005年。今年も多くの事が起こるといいな、とワクワクしている。何かあったら去年の日記読み返してみよう。どこが変わってどこが変わってないか見極める、観察の年にしたいと思う1月2日。とりあえず、今年の自分像を予想し描いてみました。この顔みたら「カナ」だと思ってください。なーんつって

  Jan 2, 2005

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• 笑い締め

  先日の話。忘年会でトイレに行くべく席を立った。店の廊下を歩いていると、ヨッパラッタオヤジに声をかけられる。「お～、ネエチャンおっぱいでかいな～。歳はいくつだ？」こういう場合、オヤジの絡みは軽く流すのがベストだ。人生の師であるスナックえんじゅのママが言っていた。「え～、いくつに見えますぅ？」「う～ん、わかった！23歳位だ！」こういう場合、思う歳より若く言うのが『オヤジの手』らしい。そうか・そうか、と考え言ってやった。「おしい！私、よく老けて見られるんですが、実は22なんですぅ～」6歳もサバ読んでしまった28歳の年の暮れ。まあ、あのロマンスグレーのオジサマからしてみれば誤差の範囲ということでヨシとしようではないか。今年の楽しい小話を思い出しながら、クスっと笑って年を越したいものである。皆様、良いお年をお迎え下さい。

  Dec 31, 2004

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• もちつき

  久々にネットができた。昨日カラオケとか書いてたが、本日実家で餅つきがあることを忘れていた。私の実家では杵と臼でペッタンペッタンと餅をつく。私が3歳の頃からやっているらしく、ということは今年で25年目になる計算だ。25歳の杵と臼は、もう縁が欠けてきたりヒビが入ったりで、一生懸命餅をついていると木屑が入ったりする。真っ白いお餅の中の小さい茶色い粒。取っても取ってもきりがないので、これも栄養よ、と一緒に食べる。気にしないでお飾りにしたりする。25年間食べ続けた木屑入り餅。納豆とあえたりきな粉とあえたりして、今年もまた皆でつついて食べるのだ。

  Dec 30, 2004

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• 29日の日記

  実はカラオケが大好きな私なのである。昔は恥ずかしくて人前でナカナカ歌えなかったが、ある時急にふっ切れた。皆、他人の歌をさほど真剣に聞いておらず、それどころか他人の歌をもぎとり歌っていたりする。カラオケなんか自己満足のためのもの、とわかったからだ。…で、それ以来旦那や親しい友人に頼み込んでは一緒にカラオケに行く。カラオケは自己満足のために行くが、やはり一人では寂しい。そして私は心許す人にしかワガママを言えないチキンなのである。……最近、怒涛のように飲み会に誘われ行っていたのだが、カラオケに行く機会が一回もなかった。例年にない事なので、私の中のカラオケ欲が悶々としている。うー、歌わせろー、叫ばせろー、踊らせろー。と暴れてる。明日は旦那の休日。接客業の旦那は正月休みなどない。年内最後の休日。明日、心行くまで歌って、心安らかに紅白歌合戦を見る計画なのだ。

  Dec 29, 2004

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• 28日の日記

  インドネシア地震被害。目を覆いたくなる。しかし、やはりテレビを見るしかできてない自分。溜め息の出る日々。被災した方々に心より御見舞いを申し上げます。

  Dec 28, 2004

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• 26日の日記

  年末に向けて大掃除中。しばらく家を空けまた戻ってみると、我が家はゴミ屋敷と化していた。こんな状態で新年は迎えられん！まったく旦那は…と言いつつ何故かいつもより生き生きしている私だった。こういうのを「存在価値を見い出す」というのだろうか。どうでもよいが、ゴミの日が待ち遠しい年の瀬…なのである

  Dec 26, 2004

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• 25日の日記

  旦那の元へ帰る高速バスの中。クリスマス。隣に座る金髪の女の子がメールを打ちながら泣いている。目にいっぱいの涙をうかべて泣いている。声を押し殺してる分、鼻をすする音が目立つ。少々驚いて、どうしたものかと思ったが、私が話しかけたところで何にもならない。そして私は何となく彼女の涙を止めずにもう少し横目で眺めていたい。彼女の涙。鼻のすする音。メールを打つ音。着信のバイブの音。そしてまた泣く彼女の姿。先程、バス停近くのロッカーで、カップルの女の子が感嘆の声をあげていた。どうやら男の方が彼女へのプレゼントをロッカーいっぱいに詰め込んでいたらしい。ロッカーの上にどんどん積まれていく香水やアクセサリー。彼女の赤く嬉しそうな顔。彼氏の照れた顔。それを見る周囲の冷たい目。彼女のうれし涙。聖なる日の悲喜劇こもごも。どれもちょっと滑稽でちょっとモノガナシク、そしてちょっと美しい。しばらくネットは見れず返信できません。携帯で失礼。

  Dec 25, 2004

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• 本のジャンル

  あいかわらず外では風が吹き荒んでいる。昨日も何回目かの忘年会を行った。もうこれで何回「今年」を忘れたことか…昨日の飲み会はここ数回の荒れた飲み会とは異なり、随分と楽しかった。今年最後の飲み会（の予定）がそんな風で良かった。終わり良ければ云々ってまさにこんな感じだ。その時の話題の中に「どんな本を読むか」というのがあった。読む本の雰囲気が、その人の生き方を表しているみたいですごく興味深かった。これから自己紹介をしてもらう場合は、好きな本のジャンルを聞こう。本当にそう思った。それで今日、いつものお茶のみ友達に聞いてみた。「いつもどんな本読む？」友人の答えはこうだった。「私、本なんて読まない。自分の仕事の技術本なら読むけどね。だって小説なんて嘘なんだし、エッセイだって歴史本だって結局他人の人生じゃん。そんな他人の事なんて全然興味ないよ。」やはり本のジャンルは人を表す！と確信した。

  Dec 23, 2004

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• 涙ぽろぽろ

  寒いせいか、年末のせいか、年のせいか、最近涙もろくて困る。特に何かが悲しいというわけではないのだが、涙がポロポロポロポロ出てきてしまう。飲み会でポロポロ。切ない歌を聴いてポロポロ。本読んでポロポロ。昔の写真見てポロポロ。後輩の愚痴を聞いてはポロポロ。理不尽に怒りつつポロポロ。タマネギ刻んではポロポロ。全く自分でもなんでこんな事で泣いてるのかと、アホかと思うほど泣いている。しかし、泣いて寝た後腫れぼったくなった目というのは、結構色っぽいものではないかと思うのは私だけだろうか？

  Dec 22, 2004

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• いつもの道で気づく

  大学までは歩いて７～８分。ちょうど鼻歌２曲分である。毎日通る道なのだが、それなりに発見がある。曲がった松が切られたとか、向かいのおじいさんはぎっくり腰を患っているらしいとか、途中の家で寝ころんでいる猫に子供が生まれたとか。ささいな事だが、ほー、と思うことがよくあるのだ。本日、大学へ通ういつもの道にはやたらカップルが多かった。手をつないでラブラブで大学に向かうアベック３組。私には旦那もいてとても充実しているのだが、朝から他人のラブラブぶりを見ていると、なんかこう、後ろから「はいはい、ごめんよ」などといってアベックの間を割り込み歩いてみたい衝動にかられた。自分の器の小ささを知ったいつもの道。

  Dec 21, 2004

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• ブラック

  最近つくづく感じるのは、世の中というのはそれほど居心地の良い場所ではない、という事だ。信頼している、と思っていた人は結局自分の都合だけでしか私を見ていていないし、絶対秘密は守ると言われて書いた学内アンケートも、結局身元を暴かれて説教のダシに使われてしまうようだし、陰口はあたり一面に蔓延っているし、道を歩くと見知らぬ変な人に怒鳴られるし、ピンチだ助けてと友人にいわれて駆けつけたら、短いスカート履いて接待をするバイトだったり、ガムをふんずけたり、カラスに糞をひっかけられたり、ぎっくり腰になったり、暴風で傘が２本も壊れたり、地震が起きたり、戦争したり…本当にすごい所だ。おもわず逃げてしまいたくなる。人をすぐ信用してヘラヘラしていたちょっと前までの自分をはっ倒したくなる程だ。しかし、今日食べた明太子スパゲティは素晴らしくおいしかった。コンビニで買った新作のチョコレートはおいしいし、髪を切ったらウキウキしたし、一昨日なんか、隠していて忘れていた１０００円が机の中から見つかった。むかつく人の写真に落書きしたらスッキリしたし、初めて行った画材屋さんにはオマケしてもらった。世の中には暗くドロドロした事が多くて、「生きるって素晴らしい」などとは言えないし、なんでこうしてるのかもよくわからん私だけれども、ちゃんと心躍る一瞬が確かにある。苦いブラックコーヒー飲みながら、ふと思った日曜午後。

  Dec 19, 2004

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• 散髪

  やっと今年も冬の日本海側的な荒れた天候になってきた。今日は寒いうえに朝から雨がシトシト降っている。もしかしたら雪になるかもしれない。このどんより感に気分も引きずり込まれてしまいそうだ。あ～あ、やだやだ…などと鏡を見ると、湿気で天然パーマの私の髪がボサボサとしている。ふと、髪でも切れば気分も上がるかと思い美容室に行った。よく言えばヒラメキがち悪く言えば無計画な私は、髪を切るのに予約しない事の方が多い。しかもその場の気分や雰囲気・通りがかったから、などという理由で美容室に入ることも多い。なので、よく失敗するし、逆にすごく満足する時もある。満足したのならそこに通い詰めればよいものを、やはり髪を切りたくなる時に雰囲気で美容室を選んでしまうのだ。今日の美容室には話し好きの人が多かった。しかも皆なぜかお酒に関する話題をふる人が多かった。どこかにお酒の匂いでもついてたかな…などと心配になってしまったが、話を聞いたところ明日は美容室で忘年会があるらしい。どうりで皆ご機嫌だと思った…その異様な明るい雰囲気を少しでも分けてほしくて、カットした後にちょこっとアレンジしてもらった。頑固なクセのある前髪にアイロンかけてもらい、後ろ髪はワックスでフワフワにする。私の癖髪は、ちょっとのワックスと少しのレイヤーで「くせ毛風パーマ」のようになる。「パーマ風くせ毛」だ。うむうむ、この店の浮き足立ってる雰囲気がよく表されているわ、と満足のいくカットにウキウキしている。雨なんか屁でもないぜ。

  Dec 18, 2004

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• おいしいお酒

  クリスマス・忘年会・新年会…何かと酔っぱらう機会が多くなる時期だ。大学の先輩が地元・大阪の濁り酒を送ってもらったということで、昨日は急遽飲み会となった。白いお酒が入った一升瓶２本。素晴らしい！！以前、同じ理由で飲み会を開いたときに、あまりにもおいしくて皆が泥酔してしまったらしい。非常に素晴らしい！！後輩が作ってくれた鳥のつみれ鍋を囲んで、いざ乾杯。炭酸水のように軽くシュワッとしてて、口当たりがまろやかで、すごくおいしい白いお酒。数人で飲んでたのに、あっという間に２升分なくなってしまった。飲み足りない酒豪達は、さらに清酒に手をつける。それでも飽き足らなくて、さらに後輩の芋焼酎をお湯割りする私達。酒はもっぱら日本酒だったのだが、この焼酎もおいしくて、これからは二刀流になることを固く決意。そうして素晴らしくおいしいその濁り酒は、やはり今回も酔っぱらいを大勢作り上げてしまったのだった。

  Dec 17, 2004

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• 彼女との思い出

  地元でキャバ嬢をやっていた友人から３年ぶりに電話が来た。「ハロー、カナちゃん元気？あいかわらず？私、最近店持つようになったんだよね。………暇ならまた家に泊まりに来てみそ汁作ってよね。」誘われて嬉しかった。何だか急に涙がでそうになった。学部生だった頃、私には行きつけの飲み屋が２件あった。アパートの近所にあった、狭い座敷席とカウンターだけの屋根が今にも崩れてきそうな居酒屋と、やや繁華街のほうにある、カウンターのみで普段飲めないような変な洋酒類がやたらと多い店。前者の常連は年上が多く、よくかわいがってもらっていたが、後者の店は同年代で風俗や水商売をやっている人が多かった。友人がバイトしていて安く飲めるという理由で、場違い的なモッサイ私だったが足繁く通った。田舎の飲み屋といえど、そこに来る人々はみんなあか抜けてて艶っぽくて自己主張してて、何だか当時の私にはまぶしく見えた。一緒に飲むことで私も変われるのではないかと思ったりもした。先に述べたキャバ嬢の友人もそこで知り合った。初めて会話したとき、彼女は泥酔していた。店の隅で泥酔してしゃがみ込んでいるのに、常連やマスターは放置状態で、「何とかしなくていいの？」という問いには「いつもああだから、いいの・いいの」などと言っていた。その時私はどうしても放っておけず、介抱して家まで送ってそのまま泊まり込んでしまった。何でそんなに泥酔していたかは未だ謎だが、それ以来、彼女とは何となく仲良くなり、頻繁に行き来するようになった。ほぼ同居していた期間もあった。学生である私と彼女の生活リズムは全く異なり、朝、私が起きる前に彼女は帰ってきて、酒臭い息を吐きながら眠りにつく。夕方、私が帰ると彼女は仕事へ行く準備をしていて、慌ただしく出て行く。顔を合わせないときもしばしばあった。彼女の香水やら化粧品やらのどぎつい残り香をかいで、彼女の存在した痕跡を感じていた。自分にはアパートがあったし当時は彼氏もいた。しかし、寂しくてどうしようもないときに上がり込むのは彼女の家だった。お互い自分や相手にかかわる深い話などせず、軽い世間話しかしなかった。暗くてじめじめした相談事などしたことがない。いつもうわさ話やテレビタレントのあら探しなどで大笑いしているだけだった。彼女は私の作ったみそ汁は必ずちゃんと飲んでから仕事に行っていた。みょうがの入ったみそ汁が大好きで、それを作ると必ず「おいしかった。またよろぴく」などというメモが置いてあった。それが妙に嬉しかった。実はみょうがはそんなに好きではなかったのだが、その期間は一生懸命みょうがのみそ汁を作った。後にも先にもみょうがをあんなに消費する事は恐らくないだろう。私が結婚して忙しくなって、彼女とは随分疎遠になってしまった。彼女は部屋の掃除をしていたら昔のアドレス帳が出てきて懐かしくなり、携帯番号が変わってなければいいな、と思いながら電話をくれたのだそうだ。彼女が本質的に何を考えてるか深い話をしたわけではないので、昔も今もよくわからないし、彼女だって私の本質なんて知ったことではないのだろう。しかし、そんな軽いつきあいなのに家に転がり込んでも何も言わず、みそ汁をおいしいと言って飲んでくれた彼女が、また年を経て、懐かしいからとわざわざ電話してくれた事が、今、ものすごく温かい。

  Dec 15, 2004

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• フライング

  誰にでも「一日のうちでこの時間は至福の時」というヒトトキがあると思う。私はもちろん食事の時間だ。食事なしで一日を過ごしてみようものなら、「空腹による不機嫌によるあからさまな理不尽」によって皆様に多大なご迷惑をかけてしまう。このように、満ち足りた食事（質より量）というものは、私（とその周囲の人々）にとって非常に重要な役割を担っているのである。本日の夕食。１８：００前に食してしまった。私の「楽しいヒトトキ」が既に終わってしまった…ああ…昼食の量がいけなかった。大学の生協で弁当を買おうとしたらほとんど売り切れてしまっていた。仕方がないので、非常食のカップラーメンを食べたのだが、カップラーメンというものは脂っこくてすぐ胸焼けしてしまい、一気に大量に食べることができないクセに腹持ち悪い。すぐ空腹になってしまう。１７：００を過ぎ、腹の虫と格闘していたのだが、とうとう部屋の端の席の人にまで音を聞かれてしまう程に腹の虫が成長してしまったので、カンネンして夕食を食べてしまったのだ。帰宅するのはあとだいたい５時間。今日の楽しみ時間があまりにも早く終わってしまって、なかなか作業に戻る踏ん切りがつかない私なのだ。

  Dec 14, 2004

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• かこつける

  「皆がやってる事を同じようにやるのは嫌なんだ。クリスマスとか…」という友人の言葉がきっかけだった。今日は「何かにかこつける」という言葉が頭の中をグルグルと旋回している。ニホンジンの特性かもしれないが、まあ、確かに周囲は流行を追いすぎるフシがある。クリスマスやバレンタインデーの贈り物合戦だって、結局はどこかの戦略。大騒ぎすればするほど滑稽に見えるのかもしれない。しかし、私はこのような戦略にはまっていると知りつつ、クリスマスやバレンタインデーにかこつけて甘い時間を過ごそう、というささいなもくろみや、何かの祝日にかこつけて行動を起こすことが結構好きだ。本音をぶちまける事や自己主張する事を美徳とされないこの国で、何かにかこつけて素直に心の内をさらせる日みたいなのを作るのは、ひとつの生活の知恵ではないかと思っている。先日、知人の葬式が行われた後、和尚さんの説法を聞いた。葬式をしてお経を唱えることで、故人はあの世で仏様の弟子として生まれ変わり幸せになるのだという。私は仏教徒というわけではないし、あの世なんてさほど信じていない。死ねば焼かれて骨と灰になるだけだ、などと思っている。しかし、説法を聞いてやはりどこか安心した。故人が幸せになれますように、と素直にお経を唱えようと思った。思うに葬式という行事も、そうやって故人があの世で幸せに暮らせるようにと祈ることで、残された人の心を壊さないようにするためのものなのかもしれない。そうでもしなければ生きていけない時だってあるだろう。行動を起こすことができなくて長く悶々しているならば、キッカケとして何かにかこつければ良い。それで自分が壊れることから回避されるのなら、いくらでも何かに頼ればいい。自分で考える事を何かに依存して放り投げてしまわないのであれば。そのように私は思うのだ。

  Dec 13, 2004

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• 汝、空腹時に調理するべからず

  昨日の昼、腹が減ってパスタをゆでた。冷蔵庫の中のあまりもので作ろうと思ったのだが、冷蔵庫の中は見事に空っぽだった。よくこんなに空にできるなあ、と自分でも感心するほど何も無かった。ちょうど昨日は二日酔いもひどかったし、他人にあって一生懸命ヘラヘラするほどの気力もなく、コンビニ行くのも面倒だったので台所中の調味料を探した。もしかしたらコンビニ行った方が良かったかも？と思い始めた瞬間にちょうどよくでてきた乾燥バジルコ。おーおー、これで立派なパスタにありつけるわ、と早速調理し始めた。茹でたパスタを緑色にして、ガラスのカップにお茶いれて、パラパラと画集を眺めながら、フォークに絡めたパスタをゆっくり食べる休日の昼下がり。なんか洒落ているような気がして心も明るくなってきた。しかし、ウキウキと（自分に酔いしれながら）パスタを食べてみたものの、何か物足りない。東北育ちの私の味覚はもうちょっとの塩っけとボリューム感を求めている。周囲を見渡すとテーブルの上にはマヨネーズ。塩っ気・ボリューム…うーむとりあえずマヨラーなどという言葉もあるほどマヨはオールマイティになってきているし、バジルコを青のりに見立てれば、お好み焼きっぽい組み合わせに見えなくもないし、などと二日酔いでいかれていた私の脳みそは、あっさりとパスタにマヨネーズをかけろ、と体に命令した。いや、一口目はおいしかったのだ。まさにこれを求めていたのよ、私！！とちょっと興奮したのだが、やはり食べ進めるうちに胸焼けがして仕方がない。パスタを全部成仏させるのに一時間以上もかかってしまった。空腹時に作った料理の味付けは、どうしても派手目になってしまう。しかしその味付けは長く食べるには辛い時が多い。空腹時には味付けしないほうがいい。どうしてもするなら、ちょっと物足りないくらいがいい…そのほうがとりあえず満足感を得た後でも食べていける。なんだかこれも人とつきあっていく事に通じる事のような気がして、食べ物から学ぶことの多さにまたもやシミジミしてしまうのであった。

  Dec 12, 2004

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