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テーマ:気になったニュース(31013)
カテゴリ:今日の気になるニュース
【モスクワ=遠藤良介】ロシアの文化財保管状況を調査する政府委員会は17日、同国内にある500の美術館・博物館を調査した結果、16万点もの収蔵品紛失が確認されたことを明らかにした。これはロシアの主要館の4分の1を調査した段階の中間報告で、紛失点数は少なくとも数倍に膨らむことが確実とみられている。インタファクス通信などが伝えた。
同委員会は紛失した16万点の詳細や時価総額などは明らかにしていないものの、オークションでの売却が確認された貴重な絵画作品や宝飾品も多く含まれている。 ソ連崩壊後のロシアでは、美術館職員の薄給とモラル低下から内部関係者による収蔵品の窃盗と横流しが横行。貧困な文化予算のゆえに美術品の電子登録や施設の防犯対策も遅々として進んでいない。内務省のデータでは、美術館などでの窃盗事件は確認されているだけで年間約2000件にのぼり、19世紀の油彩画が最も狙われているという。 昨年8月にはサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で宝飾品など約1億3000万ルーブル(約6億2000万円)相当の収蔵品約221点の紛失が発覚し、女性職員(内部調査中に急死)と家族が結託しての犯行と判明した。 ロシアの美術館は美術品の貸し出しを渋る傾向が強いが、その理由の一端に実は、既にその美術品を所有していないコトが挙げられるのではなかろうか?一番残念なのは紛失した美術品を一般大衆が鑑賞できるチャンスが限りなく0に等しくなることだ。油彩画が狙われていると言うことは、1個の作品が幾つもに分割されて売られている可能性も高い。芸術作品とは2度と同じものが造れない・・・理解しているようで軽視しがちな事実だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 19, 2007 10:20:45 PM
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