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テーマ:連載戯曲(216)
カテゴリ:Space
ver.06
3人 定位置へと移動する 佐野 はい、反省会を始めます。それじゃあ、宇野君。 宇野 はい。これはコントというよりショートショートのコメディだと思いました。 佐野 じゃあ、佐野君。・・・はい。えー笑うポイントが弱かったように感じました。それじゃあ、葉子。 葉子 ・・・ 葉子 黙ったままうなだれる 佐野 これは・・・ 宇野 多分、予想していたモノとは違ってたってことじゃないのか? 葉子 立ち上がり、横歩きを始める 宇野 ん? 佐野 あー自分の演技力が想定外だったんだな、きっと。もっと笑いが来る予定だったんだろ。 宇野 やっぱりさあ、葉子にも喋らせた方が良いと思うんだよねえ、今更だけど。 佐野 まあ、なあ・・・。でも喋ったから、どうなるって訳でもない気もするんだけど・・・。どう? 佐野 葉子に尋ねる 葉子 出来るかなあ・・・。 佐野 それは、やってみないと分からないけど。 葉子 駄目だと思う。 宇野 何で? 葉子 私、あがり症だし、赤面症だし、対人恐怖症だし・・・。 宇野 でも、お笑いやりたいって思ったんだろ? 佐野 そうだよ、俺達巻き込んどいて、今更そんなこと言うなよ。 宇野 そうそう、練習すれば出来るようになるよ。 葉子 少し考えて 葉子 やる。 2人 え? 葉子 私、やってみる! 2人 驚いて顔を見合わせる 佐野 言ってはみたモノの、こういう結論が出るとは思っていなかった。 宇野 ああ、意外だな。よーし、そうと決まれば葉子の台詞有りのネタを考えるぞ! 宇野 自分に言い聞かせる 佐野 いや、みんなで作るんだろ? 宇野 何でだよ!今のネタ披露で俺がネタ作り担当でリーダーってコトになったろ! 佐野 なってねえよ!とりあえず葉子のやるって言っただけじゃないかよ! 宇野 ちっ、覚えてたか・・・。 宇野 舌打ちする 佐野 油断も隙もあったもんじゃない。 宇野 分かった、じゃあ暫定リーダーってことで。 佐野 何がなんでもリーダーやりたいんだな・・・。 宇野 うなづく 宇野 当たり前だろ!今までなんだかんだと仕切らされてるのに、全く決定権を持たない・・・こんな事態を許してはならーん!! 佐野 なんか、影のリーダーみたいで格好良いじゃないか? 宇野 影のリーダーなんて言ったって、結局最後は多数決。葉子が首を縦に振らない限り、何にも決められないんだぞ! 佐野 お前に俺を納得させるっていう選択肢は無いのか? 宇野 おまえが俺の意見を納得するコトなんてあるのか? 佐野 少し考えて 佐野 イヤ。 宇野 だろ? 佐野 ・・・分かったよ、じゃあ暫定な。 宇野 やった!そしたら、とりあえず設定だけ決めるから、アドリブで繋いで大枠を作ろう。 佐野 よし、分かった。 宇野 じゃあ、君たちは最近引っ越してきたばかりの住人。俺はゴミ回収業者。俺は葉子のゴミは持って行くけど、なんでか佐野のゴミは持って行こうとしない。お前はそれを何とか持って行ってもらおうと頑張ってくれ。あとは俺が繋ぐから。 佐野 ん~分かった。 宇野 葉子は? 葉子 うなづく 宇野 じゃあ、いくぞ。よーいスタート!! ver.06 終了 やる気変動アイテム使用中!!クリック1つでランキング上昇!? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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