那覇署管内で、酒に酔って道端で眠る「路上寝」の発生が増加している。今年6月末までの路上寝に関する同署と県警への通報件数は833件で、1日平均で4・6件の通報が寄せられている計算。前年同期比では113件(15・7%)増加している。同署は「路上寝は事件や事故に巻き込まれる可能性があり危険。絶対にやめてほしい」と呼び掛けている。
同署のまとめによると、路上寝は1月98件、2月126件、3月133件、4月142件、5月160件、6月174件となっている。
同署は「酒を飲む機会が多く、夜が涼しくなる夏場に向けて増加している」と指摘する。
また、今年6月末までに県警本部に寄せられた路上寝の110番通報件数は720件で、同署が県内で最も多い。同署に次いで路上寝の通報が多い沖縄署の269件を大きく引き離している。
路上で寝ている間に財布や貴金属を盗まれる「仮睡者狙い」も発生しており、那覇署が把握しているだけで6月末までに42件発生。7月にも19件の被害が報告されている。だが、路上寝の場合は酒に酔っており、盗まれたのか紛失したのか判然としないケースが多いという。同署は「実際の被害はもっと多い可能性もある」と分析している。
路上寝の問題点について同署は(1)車道にはみ出すことで交通事故に巻き込まれる(2)川などの近くで寝ると水中に転落する恐れがある(3)傷害事件などの被害者になる可能性がある―などを挙げている。また、路上寝は道路交通法違反の摘発対象になると指摘している。
同署の平良明一副署長は「路上寝は犯罪や事故を生み出し、不幸な結果につながることもあり得る。一人一人が気を付けて、路上寝は絶対にやめてほしい」と呼び掛けている。
この時期飲んでその場で寝たくなる気分も分かります・・・家帰ると暑くて・・・