English Roses

全379件 (379件中 351-379件目)

< 1 ... 3 4 5 6 7 8

• ｾﾛﾃｰﾌﾟとﾅﾀﾃﾞｺｺと焼きうどん、生ゴミ処理機（段々ﾀｲﾄﾙ迷走気味になってきたかも……）

  今日昼ｲｷﾞﾘｽ人の友人の一人が遊びに来ているときにたまたま私宛の郵便物の整理を手伝ってもらっていました。選挙登録とかがあったもので……、勿論こっちで選挙権はありません。（でも日本人で選挙権ありません、って役所には返事しないといけないのです。）で上のﾌﾗｯﾄの住人が最近転居して行ったのですが、郵便物を新住所に転送するように頼まれていました。と言っても新しい住所を書いてﾎﾟｽﾄにほうり込むだけなのですが……。で、郵便局の隣に住んでいるのでﾎﾟｽﾄのｱｸｾｽは問題なし。こっちでこのｻｰﾋﾞｽは期間に応じてお金をとられます。で、面倒なのでたまった郵便物をｾﾛﾃｰﾌﾟで一つに固定して住所書きの手間を省こうとしたのですが、日本製のｾﾛﾃｰﾌﾟ金属製のｶｯﾀｰのようなものがついていますよね。あれを使っていたら、いたく感動して日本製品はなんと便利に出来ているんだ。これはこっちに絶対導入してもらいたって……。そんな大層なものじゃないと思うんだけれど……。私達にしたら常識の範疇ですよね。付いてない方がおかしいと思うのですが…… それでついでにﾅﾀﾃﾞｺｺ食べさせちゃいました。なんとも言えない顔をしていました。でも日本食はとっても健康食品と言うことになっているので、必死になって咀嚼していました。そんなに一度ぐらいﾅﾀﾃﾞｺｺ食べた所で健康にはならないと思うけれど……。 更に最近、このまちに日本のﾇｰﾄﾞﾙを食べさせてくれるﾚｽﾄﾗﾝがｵｰﾌﾟﾝしました。あんまし、詳しくないのですが、名前は『WAGAMAMA』と言いｲｷﾞﾘｽでﾁｪｰﾝ展開している店だと思います。結構、人気があって、件の理由で、皆一度は行きたいので、「○○（私の名前）、行かない?」のお誘いが頻繁に……。ｲｷﾞﾘｽの食事の不健康さはいまやこちらの社会問題で学校の食事改良や色々と論議がにぎやかです。で、みんな日本食が非常に健康だと言う考えで一度は食べに行こう、と考えているのですが。でもﾗｰﾒﾝ一度くらい食べて健康になりませんよね。皆が私に一緒に行こうという理由は本当の日本食かどうか私に確かめてもらいたいのと、何を注文して良いかが分からないためです。ちなみに先週６人ほどで行って、私が焼きうどんを注文したら（個人的理由で非常に焼きうどんが好きなので……）後の５人のｲｷﾞﾘｽ人も全員焼きうどん……。注文をとりに来たﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞ人（EU拡大後ﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞ人が大量にｲｷﾞﾘｽに流れ込み中。この手の職は今ほとんどﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞ人。私はｲｷﾞﾘｽ人との区別は全くつかないけれど、ｲｷﾞﾘｽ人はすぐにあ～あﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞ人ね、と言います。）がびっくり。しかし、そんなに立派な具も入っていない焼きうどん一皿１４００円程でしたので、日本人にとっては少し馬鹿馬鹿しくてあんまし行く気になりません。一緒に行ったｲｷﾞﾘｽ人達は「腕が引付を起こす。」とか言いつつ箸に取り組んでいました。勿論ﾅｲﾌ、ﾌｫｰｸは頼めるんですがね。 書いててついでに思い出した事……。一ヶ月ほど前にｲｷﾞﾘｽ人の地域の名士に日本から大量に（数百台単位）生ｺﾞﾐ処理機を購入したいので力を貸してもらえないか、と頼まれました。そんな機械こっちにないのです。でもﾅｼｮﾅﾙも、ｿﾆｰ（此処は生ｺﾞﾐ処理機作ってないか）も、東芝も、日立もｲｷﾞﾘｽにあるのですがね。庭付きが基本のｲｷﾞﾘｽもﾌﾗｯﾄの形態がこんな小さな田舎町にも増えてきました。此処のｺﾞﾐ収集は週に一回、ﾌﾗｯﾄ環境、時に日本より悪く、ﾍﾞﾗﾝﾀﾞすらない事も……。で室内に置かれる生ｺﾞﾐのにおいが……。こちらのBBCで日本にこんな便利なすぐれた機械があるってな調子で放送したらしです。で、それが欲しいと……。でもそんな事言われて困るんですよね。「相談役として給料出すから。」そんなの絶対に引き合わないですよね。生ｺﾞﾐ処理機なんて重いから輸送ｺｽﾄがものすごいし、運転時電圧高いだろうから変圧器大きいの要るだろうし。「やめろ、やめろ」と連呼したんですが、聞かず「とにかくやるだけやってみてくれ。」と。ま、関西出身なもので、知人に誰かﾅｼｮﾅﾙにコネない？問い合わせで対処。結果駄目。仕方ない自分でやるか、と直接ﾅｼｮﾅﾙｶｽﾀﾏｰｾﾝﾀｰ（こればっか）にﾒｰﾙを出して、見事木っ端微塵。まそれで問題のｲｷﾞﾘｽ人も諦めてくれたので一件落着。 とにもかくにも、ｾﾛﾃｰﾌﾟから始まって食品、機械に至るまでｲｷﾞﾘｽで日本製品の人気は高いです。日本人としてはこっちの社会的地位までついて上がってくれるので、文句を言う事じゃないか……。

  2006年09月06日

  コメント(0)

• ﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞまでの遠かった道のり３

  すいません、２で終わるつもりだったのが、３になってしまいました。このﾊﾟｰﾄでさっさと終わってしまいたいのですが、まだまだ……。山あり、谷ありで……。ﾛﾝﾄﾞﾝに電話をして早急にﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞを止めてくれ、と言っても月末まで出来ません、の答え。それは８月の２日の事でした。BTさんがおかしいんだから、の主張。おかしかろうとおかしくなかろうと、私にとっての重要な事は試験までに直近の過去問題をﾁｪｯｸできるかどうか、と言うこと。それが月末まで契約を引っ張られて、それからBT主張のとおりのﾗｲﾝをきれいにする時間１０日をとったら試験は終わってしまう。６万円は消え、また４ヶ月待ち。某ﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞの顧客ﾃﾞｽｸからその後電話がかかってきたけれど、ひたすらにできません、を繰り返すだけで問題解決の見込みはつかず。で、ｲｷﾞﾘｽ人の友人が動き、非常にｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰに強いｱﾄﾞﾊﾞｲﾀﾞｰのような人物を問題解決のために担ぎ出した。彼（ｵとします）によるとBTの方が間違っていて、できる筈だと言う、で自分が電話に出て三者間電話で、問題解決を図ろうと言う事に……。で指定した日に彼オが私に電話、その電話のままBTにつなぎ、ｵ、BT、私、三者同時中継で……技術的会話も含めて彼が食い下がった……。その時に説明されたのは……。結局日本のﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰが問題なのでなく、私たちが最初にｲﾝﾀｰﾈｯﾄで試みたBTとの契約が残存した形になり、それがﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞ所有と言う状態になっているのが問題と……。当然それを解除してくれと言うことになり、それが５日後にはできると……。で再び５日後，三者電話，でもやっぱり同じ状態。出来ない……。もう、これがｲｷﾞﾘｽ病なんだから……と。ｵもさすがに呆れてしまって手の打ち用がなく、でどうすれば、再び、ｲｷﾞﾘｽ人友人。telewest(別の電話会社)に勤めている友人に相談、でその答え。telewestならば違うｼｽﾃﾑを使っているからどうにかなるかもと……。もうこの頃になると私は疲れてしまってもうどうにもなれ、状態。しかしｲｷﾞﾘｽ人倦むことなく努力……。で、諦めるなと励ましてくれる、そんな大層な問題じゃないんだけれど……。その間もﾄﾞﾝﾄﾞﾝ日は経ち、そんなことをしていると某ﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰとの契約も既に解除しているから、月末が来るとｲﾝﾀｰﾈｯﾄなし状態に……。最初ははるか先に思えたけれど、あっという間に秒読み段階に……。それは私にとってﾗｲﾌﾗｲﾝの一つがなくなる状態。日本との命綱が切れてしまう……。最後の手段は、もうtelewestしかない。電話をして聞き合わせてみると、簡単に問題ありません、出来ます、の答え。５日後に工事に行きます、と。これでようやく問題解決と思ったけれどまだ、まだ甘かった……telewestの工事は何事も問題なく済み、工事人はCD一枚とｹｰﾌﾞﾙ2本、それにCDをｾｯﾄする前にはｹｰﾌﾞﾙを繋がない様にの言葉を残して去ってしまった。そして一応ﾙﾝﾙﾝでCDを私のｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰにｾｯﾄ。しかし、しかし、全く読まない!  !  !何度繰り返してもどんな言語で表示しますか、とわけの分からない画面から全く動かす事が出来ず、ﾌﾘｰｽﾞしてしまう……。仕方なく今度はtelewestのｶｽﾀﾏｰﾃﾞｽｸに電話。  （いたるところのｶｽﾀﾏｰﾃﾞｽｸにばっか電話。そのうちｸﾚｲﾏｰとしてﾌﾞﾗｯｸﾘｽﾄ登録されてしまうのでないかしら……）で工事人が残して行ったｹｰﾌﾞﾙのうち、黄色い方を接続すればCDなしでもｾｯﾄｱｯﾌﾟが自動的に出来るからと言う説明。で、試みたけれど、繋がらない。ﾀﾞｲﾔﾙｱｯﾌﾟで接続していた関係で今までは日本から持ってきた電話線、ｲｷﾞﾘｽのﾓｼﾞｭﾗｰｼﾞｬｯｸから日本のﾓｼﾞｭﾗｰｼﾞｬｯｸに形体を変更するためのｱﾀﾞﾌﾟﾀｰのようなもの（日本で購入）を使用していた。しかし、その新しい線がどこにもはいらない……。ｲｷﾞﾘｽの線を使い日本のｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰに繋ぐためのｱﾀﾞﾌﾟﾀｰがない……と思った。ああでもない、こうでもない、とうろうろ、ﾓｼﾞｭﾗｰｼﾞｬｯｸの出っ張りのようなものを折って見ることまでしたけれど、やっぱり繋がらない。もう疲れ果てて座り込んだ所に、友人の一人から電話。「うまく行った?」「駄目、CDは読まないし、次善の策としてｹｰﾌﾞﾙに繋ぐように教えられたけれど、それも形体が違うから駄目。」「日本からtelewestに直接は駄目かもしれないけれど、日本→BT→telewestの順に繋いでいけば何とかなるかもしれないよ。よし後で電気店にでもBT→telewestの変換ﾌﾟﾗｸﾞがないか見に行ってみよう。」「でも,日本から持ってきたｹｰﾌﾞﾙの出っ張り折っちゃった。」「馬鹿なことをしないように。とにかく何とかなるから。」「もう疲れたよ。」本当に疲れ切ってしまいました……。ｺｰﾋｰでも飲んで頭をすっきりさせようとｷｯﾁﾝでｺﾞﾄｺﾞﾄしているとまた電話がかかってきました。「ｵに聞いたけれど、今回のｹｰﾌﾞﾙは今までのものとは違うらしい、電話に接続すると言う観念を捨ててｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰを落ち着いて探してご覧、必ず繋げられるはずだと言っているから。そしたらすべて片付く、と。ｺﾞｰﾙはもうすぐだ。頑張れ。」（再び、そんな大層な……）確かにじっくりと落ち着いて探して見るとｹｰﾌﾞﾙを繋ぐ箇所が見付かりました。するともう一つの工事人の残しものの小さなｺﾝﾊﾟｸﾄな黒い機械が今までと違った色のﾗﾝﾌﾟを点し始めました。確かに一歩前進しました。で、ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰの画面を開いてみると回線の状況は接続に変りました。でもｲﾝﾀｰﾈｯﾄｴｸｽﾌﾟﾛｰﾗｰはやっぱり開けられないのです。で、その状況で再びｶｽﾀﾏｰﾃﾞｽｸに電話。状況を説明すると一応問題点は分かって貰えたみたいです。でも今度はすごく早い調子で、あれして、これしてと指示を飛ばしてくるのです。大体は推測はつくのですが、私の理解に少し時間のかかる事もあり、英語自身が理解のできない事も……。これは自分の英語力だけでは対処無理と、誰かを呼ぶ事にしました。電話をかけ、事情を説明して助けてくれるように頼むとすぐに快く来てくれました。で、彼がｶｽﾀﾏｰﾃﾞｽｸと話し、それをそのまんま私に伝える、私は彼の英語を理解する事については全く問題がないので、（耳慣れていない人の英語が辛いのです）そのまんまｶｽﾀﾏｰﾃﾞｽｸの指示通りに行う。で開いたｽｸﾘｰﾝは勿論ｲｷﾞﾘｽ人が読めないので、私が即に英語に直す。直近で叫んでいるので勿論ｶｽﾀﾏｰﾃﾞｽｸは私の英語を聞き取って、彼に次の指示を伝える、それを彼がゆっくりと私に英語で伝えて、私が指示実行とともにｽｸﾘｰﾝ内容を翻訳して叫ぶ。その手順を繰り返す事一時間余り。こんな奥の奥までいじるのと言うぐらいに設定をし直して、ようやくに私のﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞは始まりました。勿論へとへとに疲れ切ってしばらくｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰを触りたくないと思うぐらいでしたが、今は試験勉強を放り出して、こんな馬鹿なことにのめりこんでいるのですから、結果の方は……。余り期待できないでしょう。やっぱ、六万円は飛んで、再度四ヶ月待ちでしょう。こんな長い話を最後まで読んでくださって有難うございました。

  2006年09月05日

  コメント(0)

• ﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞまでの遠かった道のり２

  ﾊﾟｰﾄ２やらﾊﾟｰﾄ３が多いな、と考え、読んでくださる方にはご迷惑ですいません。こっち時間今午前９時１５分で昨夜の話を続けます。BTに電話すると今までだって、１００００円使っていたんだからﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞにすればもっと使用がふえるだろう、現在の電話使用量に基づいて新料金が設定されているんだ、との説明。「そんな事ないわよ。大体その電話代はほとんどｲﾝﾀｰﾈｯﾄの分だから。ﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞになったら、ほとんどｾﾞﾛになるはずよ。」と主張しても、全く受け付けない。こっちの英語のたどたどしいのが分かるから完全になめてかかっている。悔しい! !日本にいればﾏｼﾝｶﾞﾝﾄｰｸと言われる私もさすがに英語でそれは出来ないし、やって良いかどうかも……。これは無理と判断した友人が代わって電話に……。惚れ惚れする、優しく、でも断固とした調子で論理的に私の主張ﾎﾟｲﾝﾄを繰り返した。あ～あ、私もこんな風に話したい。でもこれを日本ですると浮いちゃうんでしょね……（ちなみに個人ﾚｯｽﾝの先生が来る前にﾅﾒｸｼﾞ残骸処理しました）でも、彼をもってしてもなかなかに相手も手ごわい様子。とうとう「それなら他の会社を検討するし……。」と言い出した。途端に先方の様子が軟化?  ?それなら使用に応じた支払方法にするから、と言い出した。加えてこのまま申し込みを電話で済ませてしまいませんかと……。（逃げられると思ったかな?）支払い方法に合意がつけばﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞに変える事になんら躊躇はないから，そのまんま電話申し込みへと話が移っていった。ところが先方によると私の電話からの０９０－××××ｰ××××ｺｰﾙ（これは日本で言う所のQ2ﾀﾞｲﾔﾙみたいなもの、しかし今もQ2なんて言葉を使うのだろうか?）がﾌﾞﾛｯｸされているので、手続きが進められない、２日後の月曜日に顧客担当ﾀﾞｲﾔﾙに電話してこのﾌﾞﾛｯｸをはずしてもらってくれ、そうすればそれから５日後にﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞに移行できるとの話だった。で、月曜日、再びBTに電話。するとやっぱりﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞは出来ないと言う。理由は他のﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰを使っているから……。でBTに乗り換えるためにはそのﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰからﾏｲｸﾞﾚｰｼｮﾝｷｰなるものを手に入れろ、と……で、ﾛﾝﾄﾞﾝの某日本ﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰの顧客担当ﾃﾞｽｸに……。するとそんなｼｽﾃﾑは当方使っていないと……。でまたBTに、そんなものはないからなしで何とかしてくれと、電話。じゃとっとと日本のﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰを止めてもらってﾗｲﾝをきれいに（一体に何のこと、ﾗｲﾝにきれいも汚いもあるの?）してもらってくれと……。丁度これを書いていると部屋の前に市役所のenvironmental health serviceの車が停車。名前は仰々しいけれど彼らの仕事                           →                           →                    →ﾈｽﾞﾐ捕り。こっちは  日本人が蛇に持つような感情をねずみに対して持つ人が多いです。もっと強烈かも……。昔ﾍﾟｽﾄで大量に死んでいるせいかな……。でねずみを見ると即、市役所に電話。でenvironmental health serviceの出動。で、話を元に……。で再びﾛﾝﾄﾞﾝの某ﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰの顧客ﾃﾞｽｸ。早急にｱｸｾｽを切ってくれないとこっちでﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞに乗り換えられないから、切ってくれと言うとそんなはずはない、こっちで両方を使っている日本人は一杯いるからできるはずだと言う。もともと現在の使用形態は通常電話として使っているのであって、ﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞになんら支障はないはず、そうBTに説明してくれと……。もうこうなるとｷｬｯﾁﾎﾞｰﾙ状態。またまたBTに。他の日本人が出来て私に出来ないはずがない、さっさとﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞに切り換えて欲しいと言うと、やっぱり同じ主張。早急にあちらを止めてもらわないと出来ないと。再び、ﾛﾝﾄﾞﾝ。もう何回目、状態。英語、日本語、英語、日本語の繰り返しに頭がﾋｰﾄｱｯﾌﾟしてしまって完全に虚脱状態、もう耐えられない、とうとう切れた!  !  !

  2006年09月05日

  コメント(0)

• 天敵現る!！

  こちら現在午前１時４５分です。もういい加減に眠らないと明日に堪えるし、と思い、ｷｯﾁﾝに行くとなんと久しぶりに巨大ﾅﾒｸｼﾞ出現。私は大のﾅﾒｸｼﾞ嫌い。それなのにこっちのﾅﾒｸｼﾞは長さが日本の三倍、太さが1.5倍から２倍くらいあるんです。で、速攻ｽｰﾌﾟｽﾌﾟｰﾝに５杯の塩をかけて昇天していただくことに……。でもその塩でもしつこく動いていて……。今は触れず……。でも明日の朝個人ﾚｯｽﾝの先生が来る前に片付けておかないと見付かると「なんと、残酷なことをするの。ちょっと紙の端にでも載せて庭に逃がしてやればそれで良いのに……」って叱られるので。でもこんな重たいﾅﾒｸｼﾞどうやって紙に載せるのよ。紙も重みで折れてまがるぞ、と。それに庭に逃がしたら、また数日したら、戻ってくるじゃない！! 

  2006年09月05日

  コメント(2)

• ﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞまでの遠かった道のり

  外国で暮らしていると日本では何の問題にもならない事が大きな障壁となって立ちはだかってくる時があります。ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰで日本語が入力が出来るかどうかも、結構大きな問題です。今回、こちらでﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞに変更しましたが、変更までの道のりは本当に大変なものでした。日本にいた時には某大手ﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰを使っていました。このﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰはｲｷﾞﾘｽ国内にもｱｸｾｽﾎﾟｲﾝﾄをもっていますので、其処までの電話代は毎月結構な金額に上るものの、何とか対処は出来ていました。それに時折、日本に帰ることを考えると日本の国内のﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰの維持していくことは私にとって都合のいいことでした。しかし、こちら来た当時と比べると日ごとにﾍﾟｰｼﾞは高速のｱｸｾｽを前提としたものに変って行き、ﾀﾞｲﾔﾙｱｸｾｽでは対処しきれないｻｲﾄがﾄﾞﾝﾄﾞﾝ増えて行き、非常な不便にさらされていた事も事実でした。ところが残念ながら二つの理由でどうしてもｲｷﾞﾘｽ国内のﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰに変更しなければならないことになって来ました。一つは私の試験の為。書籍では最新型の問題に対処できず、それが致命的な問題点となっていました。合格をするためにはどうしても過去問題を含めた大量の問題を提供するｳｴﾌﾞｻｲﾄのｺｰｽにｱｸｾｽすること。極言をすれば一日中接続した状態にしなければならないのですが、日本のﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞーのもとのﾀﾞｲﾔﾙｱｯﾌﾟ接続だけで毎月の電話代が１００００円。それも非常に努力した状態であり、それ以上の負担は無理でした。 更にそのﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰが１０月からそのｱｸｾｽ時間に応じて課金する事に料金体系を変えて来ました。その金額ざっと１分２０円から４０円、と言うことは現在払っているｱｸｾｽの電話代以上にざっと４００００円の費用が必要となり、まったく検討の余地はなくなりました。で、まずこちらの最大手であるBTにﾄﾗｲしました。最初にｳｴﾌﾞｻｲﾄで試みてみると住んでいる地域でﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞは簡単に収得（?）できることがわかりました。でｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ上で申し込みを進めていると、突然一番大事な料金体系でどうも納得できない事にぶつかりました。ﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞの費用は一ヶ月ざっと１５００円、更にｻｰﾋﾞｽの一環として夕刻及び休日の電話代はただ。となると私の電話代はほとんど毎月、１５００円のﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞ分のみで済むはず。ところがウエブでは月にざっと１５０００円ほどの支払いを要求してくるのです。その仕組みが理解できない私は友人が来た時に一緒に確認しながら、ﾄﾗｲしてみました。で結果はやはり一緒。で、仮申し込みを済ませた状態でBTに電話をしました。

  2006年09月05日

  コメント(0)

• １票の重み

  これも結構昔の話。英語をとにもかくにも上達させねばならないと、様々の事に首を突っ込んで行っていた頃の話。色々の英語を聞き、ﾘｽﾆﾝｸﾞ能力を上達させねばならないとdebate ｸﾗﾌﾞに盛んに顔を出していました。多くの時には学生がくじ引きでどちらかを決め、（本人の主義主張はともかくとして）如何に筋道の通った理論を構築し、観衆を引き付けるかを競い合うｹﾞｰﾑです。あんまり日本人には気質的になじみにくいものかもしれません。ところが時に有名人を招き、本人の社会的ﾊﾞｯｸｸﾞﾗｳﾝﾄﾞのままに戦いあう事があります。そんなときには本当に白熱した議論を聞くことが出来ます。記憶に残っている中に印象的だったのは動物愛護協会の代表者と狩猟societyの代表者を招き、狐狩りを廃止するかどうか。消防署の代表者と市民の代表者を招き、彼らのｽﾄﾗｲｷは是か非か……。同性愛とｲｷﾞﾘｽ国教会の代表者を招き，同性婚、等々。私にとってはｲｷﾞﾘｽの文化側面を知る大切な機会でもありました。 そのなかで特に記憶に残っているのが、次のお話しです。残念ながら強烈に残った理由は討論の内容でなく、若干個人的な理由なのですが……。その討論には私のほかに日本人の女性二人と中国人の男性一人の４人で出かけました。この中国人の男性の方が問題の鍵なのです。年齢は１６歳。中国ではかなり裕福な家庭の出身と言う触れこみでした。でも社会的訓練が充分に出来ていない状況で親元を離れて来ましたので、何かと問題を起こしていらっしゃいました。後に通っていた語学ｽｸｰﾙからﾄﾞﾛｯﾌﾟｱｳﾄしてしまったそうですが……。それはこの場合と関係のないこと……。その日の議題は、資本主義を廃止すべきかどうか、でした。廃止すべきであると主張する側の人物は非常に有名な人物でｻｯﾁｬｰ政権下で、炭鉱ｽﾄﾗｲｷを指揮し、ﾏｰｶﾞﾚｯﾄｻｯﾁｬｰを散々に苦しめ、陰の首相といわれた人物でした。名前が出せれば良いのですが、検索したのですが引っ張り出せなくて……。これをお読みの中に、ああ、あいつか、と思っていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。ｲｷﾞﾘｽ人であれば知らない人はいないほどの有名な人物でしたので、広い会場は立錐の余地無きまでの混み様でした。彼に反対の立場の資本主義維持派は地元の新聞社の編集長でした。最初に観衆の採決を採り、どちらを支持するかを問います。それからいよいよｹﾞｰﾑ開始。まずそれぞれが一定の時間を与えられ、自分の主張が如何にすぐれているかを一方的に述べます。それぞれに終わった後、攻撃ﾀｲﾑの始まりです。如何に相手の主張を論点の綻びを攻撃し、観衆を自分の側に引き付けるか、です。試合が進むに従い、格の違いは明らかになってきました。その有名人物（仮にSとします）Sの論点の進め方の巧みさ、声の強弱までもｺﾝﾄﾛｰﾙし、呼吸のｺﾝﾄﾛｰﾙ、腕、手の使い方すべて計算されつくされ、さすがに労働者を説得し、大規模な全国的ｽﾄﾗｲｷを指導しただけのことはあると思いました。対し、地元の新聞記者の方は……。もう見ているのも気の毒なくらいでした。それでもそれなりに筋の通ったことを反論し、攻撃しているのですが、いかにも効果不足で聴衆を説得するまでには至らないのです。唯、Sの主張に一つだけ致命的欠陥がありました。その新聞記者に「では、資本主義の代替としてどんな社会制度を提案できるのか。」と攻め立てられた時に論調は落とさなかったものの、結局筋の通った代替案は提示できなかったのです。それは聴衆も感じていたことだと思います。聴衆からの質問も終わり、いよいよ採決です。結果は……資本主義維持派の方がわずかに１票の差で勝ちました。最初はどうしようもないほどの圧倒的差でしたから、Sは非常に善戦したと思います。でも負けるのが嫌いな彼は本当に悔しそうでした。三々五々、会場を後にしながら、その中国人の男性が私達に尋ねました。「君たちは日本と言う資本主義の国から来たのに、どうして資本主義に反対の方に手を上げたの。」瞬間、私たちの足が止まりました。私達に聞かれていたのは一貫して資本主義を廃止すべきかどうかだったのです。で、私たちは、それに対して反対にずっと手を上げていたのです。彼も含めて……。私はずっと彼がどうして私たちと同じように手を上げるのか、不思議でした。しかし彼は質問の一番大切なabolishment(廃止)の単語を聞き漏らし、資本主義に反対か賛成かを聞かれていると勘違いし、ずっと反対、資本主義廃止に反対、つまり資本主義擁護に手を上げていたのです。 最後の採決はわずかに１票の差でSが負けたのですから、彼が質問を正しく理解し、挙手を正しくしていたならば、結果は……。 二時間近くも熱弁を奮い、必死に聴衆を説得しようと努力した結果の勝敗が、質問の内容を全く取り違えてしまった一人の少年に決定されたしまった、と言うことは本当にお２人、特にSにとっては気の毒な事でした。

  2006年09月05日

  コメント(0)

• 紅いﾊﾞﾗ一輪

  ﾛﾋﾞﾝｽその後を興味深深でこのﾌﾞﾛｸﾞを日本で読んでくださっている皆さん、ちょっと息抜きﾀｲﾑを続けさせてください。皆さんは紅いﾊﾞﾗ一輪の意味はご存知ですか。多分私が無茶その手の事に疎いせいもあるのでしょうが……。友人の間ではちょっと古いネタなのですが、お付き合い下さい。こちらに来て一年弱の頃……。色々の人に本当にお世話になりました。英語の個人ﾚｯｽﾝをしてくださった人、習慣の違いを教えてくださった人、私の英語の間違いを根気良く教えてくださった方、ｾｸﾊﾗ大家（この話は後日……）から身を守るために部屋の鍵を変えてくださった人、色々の場合に保証人になってくださった人、ご友人を紹介してくださった人、……。もう言い尽くせないほどにお世話になりました。で、ある日、そのなかのお一人の方が紅いﾊﾞﾗを手に私を訪問して下さいました。彼についてはその頃に私の部屋によく来ていた日本人学生の方が、「典型的な理想のｲｷﾞﾘｽ紳士だわ、感動……」とｺﾒﾝﾄしていました。特に何もおっしゃらないので、有難う、で終わり彼は世間話で部屋を後にしました。で、そのあと個人ﾚｯｽﾝのﾒ○○が来ました。ﾊﾞﾗを見るなり、「○○（彼の名前）から?」って……。それ以前に何回か彼とは顔をあわせていらっしゃいました。（特に連携して助けていただかないといけない時には彼と彼女にお願いしていましたので……）何も深い意味があるとも思っていなかった私は軽く「ええ、そうよ。」と。すると彼女は「○○（私の名前）、一輪のﾊﾞﾗの意味はﾌﾟﾛﾎﾟｰｽﾞ以外の何者でもないのよ。」「そんなの私っ知らない!  ! 知ってたら受け取らない。」「多分、このﾊﾞﾗはsweetheart(恋人)だと思うわ。」と自信満々の彼女。ｲｷﾞﾘｽはﾊﾞﾗの国。ﾊﾞﾗにもそれぞれに意味があり、彼らは状況に応じて使い分けをしているのです。「きっとすごいいい香りがするはずよ。」と鼻を近づけて彼女。得意げに「やっぱり」一輪のﾊﾞﾗ、特に赤いsweetheartを貰ったらこんな人目に付く所に飾るもんじゃないの、と引き続いて、強烈ｱﾄﾞﾊﾞｲｽ。そんな事日本人は知りません、それとも私だけでしょうか、しらないのは……この話を日本の友人に後日語ると「そんな赤ﾊﾞﾗをのこのこと貰うあんたがいけない。」と言われましたが、「でも、ﾌﾞｰｹだったら大丈夫なんだって。特に一輪と言うのがいけないらしいよ。そんな深い意味知らなかったし、一輪で単にけっちているな、ぐらいにしか思わなかったので……」「阿保か、疎すぎる。」ときついｺﾒﾝﾄ。（大阪人です……）これからｲｷﾞﾘｽにお出かけ予定の日本女性の皆さん、一輪の紅いﾊﾞﾗにはくれぐれもご用心……

  2006年09月04日

  コメント(2)

• 

  昨日のお買い物

  いつもいつもﾛﾋﾞﾝｽが死んだ……、ｲｷﾞﾘｽ留学に失敗した、ばっかりでは重すぎるかと……。で、がらっと趣向を変えて昨日のお買い物。これ買っちゃいました。既にﾛｰｽﾞ、ﾗｲﾄｽﾓｰｸﾄﾊﾟｰｽﾞ、ﾊﾟﾊﾟﾗﾁｱを買っていたんですけれど……。それとこれも買っちゃいました。こちらはｸﾘｽﾀﾙ。これも既にﾌﾞﾙｰｼﾞﾙｺﾝ、ﾊﾟﾊﾟﾗﾁｱを購入済みだったのですが、ふと来た友人に「ｸﾘｽﾀﾙの方が○○（私の名前）の長い美しい黒髪に映えると思うよ。」と言われて、ついふらふらとその気に……。こちらの男性は女性をその気にさせるのがとてもお上手......。福袋だったら残りはｸﾘｽﾏｽﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ要員に使えるからと、なんとも言えない言い訳をして……あと今日の買い物としてこれらが気になっています。ﾋﾞｵﾚｯﾀさんからとのﾓﾝﾀﾅ、ﾌﾞﾙｰｼﾞﾙｺﾝ、ﾛｰｽﾞ。ﾋﾞｵﾚｯさん今日品物がでた所なんですが……それも大量に……。また従妹にびっくりされるだろうな。それとﾘﾄﾙﾑｰﾝさんのこれも気になっています。でもﾘﾄﾙﾑｰﾝ大丈夫かな……。また変なものが来るんじゃなかろうか。  

  2006年09月04日

  コメント(0)

• ｲｷﾞﾘｽへの旅立ち３

  ﾛﾋﾞﾝｽを探すために梅田界隈に頻繁に足を運んでいた頃、同時にブ○○にも頻繁に足を運び、語学ｽｸｰﾙについての情報を集めました。時、７月。いつ旅立てるかどうか分かりません。真冬に向かって日本を出ることも考えると、ｽｺｯﾄﾗﾝﾄﾞに行く勇気はありませんでした。もともと非常に寒さに弱いので……。したがってｲｷﾞﾘｽ南西部から南東部の情報を主として集め、語学ｽｸｰﾙに手当たり次第にﾒｰﾙを送り始めました。語学ｽｸｰﾙから専門科目収得のための大学院への更なる斡旋をしてもらえるか、下宿の手配をしてもらえるか、それも猫つきで、これはさすがに最初は書けませんでしたが……。そしてﾋｰｽﾛｰからの交通の便、等が私のﾁｪｯｸﾎﾟｲﾝﾄでした。ﾒｰﾙを送った語学ｽｸｰﾙのほとんどから最初は返事が来ました。厚い案内書を送ってきたところもありました。しかし、私が条件を一つづ示すに従い、一つまた一つと消えて行きました。住居についてはﾎｰﾑｽﾃｲが一般的です。ほとんどの語学ｽｸｰﾙが多くの家庭と契約し、語学研修生を受け入れています。しかし猫とともにそのうえに少なくとも２５箱のﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙとともにｲｷﾞﾘｽに行こうと考えている私にその選択は不可能でした。最初にﾎｰﾑｽﾃｲを言われると、それには昔嫌な経験があるので、と理由をつけました。それで引き下がる所もありましたが、うちのﾎｽﾄﾌｧﾐﾘｰはすべてﾌﾚﾝﾄﾞﾘｰで非常に評判が良いからと強くその線で押して来る語学ｽｸｰﾙもありました。その時点で実は猫を連れて行きたいので、と言うと呆れてもう何も言ってこないところもありましたが、なおもわれわれはとても動物が好きなので喜んで日本生まれの猫の面倒を見てくれるﾎｽﾄﾌｧﾐﾘｰがいるのでと、一向にこちらの意向外ことを進めてくるｽｸｰﾙもありました。

  2006年09月04日

  コメント(0)

• ｲｷﾞﾘｽへの旅立ち２

  まず、気になる荷物の件は発送会社に電話にて問い合わせをしました。日本に送り返す場合と現地にての保管のそれぞれについて料金の見積もりを依頼しました。その時のまず日本からの２５箱のﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙ船便はざっと２３万円だったと思います。日本での梱包、現地での荷解き込みと言う見積もりでした。どうにも自分の心を決めかねていた私はこの答えに自分のこれからを託そうと思いました。荷物をｲｷﾞﾘｽから引き上げるの方が安くつくのなら、潔くそちらの道を選ぶ。逆にｲｷﾞﾘｽ保管の方が安くつくのならばｲｷﾞﾘｽに荷物を一時保管して貰い、その間に計画の建て直しをはかり、本来の計画のとおりに進む。結果は……。ｲｷﾞﾘｽから荷物を呼び返すのは発送と同じほどの費用がかかるとの事でした。それに対して保管は一日数百円単位のお金でして貰え、まだまだｲｷﾞﾘｽに着くまでに相当に日があることが分かりました。したがってｲｷﾞﾘｽ留め置きの道を選ぶ方がはるかに安くつく、つまりこのまま突っ走ろうと決意しました。では次の問題は受け入れ機関をどうするか……。大学を受け入れ先とするならば所有している物件を借りる事もあるいは提携している物件を斡旋してもらう事も可能でしょう。それに何よりも入国に関して問題をなるﾋﾞｻﾞも難なくｸﾘｱできます。ｲｷﾞﾘｽの大学の新学期は９月の末から１０月。７月から開始してその年の応募に間に合うはずがありません。では代替手段は……。語学ｽｸｰﾙを使うのが一番手っ取り早い、と思いました。今回の失敗についてのブ○○の意見も聞きたいと感じました。何よりも其の大学との話はブ○○の主催した大学ﾌｪｱで始まったのですから……。まず彼らの見解は直前の破綻は良くある事、と言うことでした。そしてその詰めを怠った私に責任があるとも言いたげで、これ以上の水掛論をしても意味ないことと,感じました。明らかに厄介ごととは関わりたくない、場を提供しただけと言う事でした。

  2006年09月04日

  コメント(0)

• ｲｷﾞﾘｽへの旅立ち（ﾊﾟｰﾄ１０）

  ﾛﾋﾞﾝｽを大阪で引越しの中で失い、そして人生の相当の部分を賭けて準備してきたｲｷﾞﾘｽ留学も破綻してしまったことを知った私は、全く途方に暮れてしまいました。自宅に居ても、出発の日を確認する元同僚の電話は来るし、ﾒｰﾙをﾁｪｯｸしても同じ問い合わせばかり......。皆さん親切にも見送りに行けるものなら行きたいから、この次いつ会えるか分からないから、と言ってくださるのですが……。行き場を失ってしまった私に答える事は出来ません。「ｲｷﾞﾘｽ行き駄目になって……。」「えっ、あんなに一生懸命準備して来たのに。どうして。」最初は一生懸命説明していましたが……。それに既に日本を出てｲｷﾞﾘｽへの途上にあるざっと段ﾎﾞｰﾙ箱にして２５個の荷物はどうしたらいいのでしょう？幸いのことにそれらは船便でしたので、日○の管理下にまだあり、ｲｷﾞﾘｽには着いていないはずでした。救いは郵便局から大学近くに局留めで出そうとしていた航空便がまだでていなかったことでした。これがでていたら荷物の回収は一段と難しくなった事でしょう。格好が悪くて日本にはいられない、と思いました。計画の失敗を知った元の上司からはきっと「それ見たことか。」と言われる事でしょう。格好が悪くて（とても浅はかな考えですが）日本には居られないとばかり思うのですが、どうして突然に行き場所を見つけることができるでしょう。もう消えてしまいたい、とまで思いつめました。もう電話で一部始終説明するのにも疲れてしまって、ﾎﾃﾙに逃げ込むことにしました。ﾎﾃﾙに逃げ込み、ようやく静かになって失敗した原因を自分なりに分析しようとしました。やはり鍵はｲｷﾞﾘｽでの教授との面会にあった、と考えるのが妥当な結論に思えました。あの時、明らかに歓迎されていないと言う印象が私の中にありました。どのくらい留学できるのか、の問いにも何にも呈示してもらえず、日本を相当期間離れて腰を据えて勉強したい、と言う願いにもまともに答えてもらえませんでした。しかし彼らの中にも迷いがあったようにも思います。つまりEU外からの学生が欲しいと言う。で、来るなら来い、でも積極的にはｻﾎﾟｰﾄしないよ、と言う姿勢になったのではないかと。そのひずみが交渉の間に大きくなってしまったのでないかと……。ｲｷﾞﾘｽがEU外からの学生を欲しがっているのは、財政上の理由があるのではないかと考えています。例えば、現在考えているﾛﾝﾄﾞﾝのある大学のｺｰｽはEU内の学生に対しての学費は年間４０００ポンドですが、外からの学生に対しては１２０００ポンドです。 （この差に目下非常に腹を立てている私は、誰か私と一時結婚してくれる人はいないかな、と冗談をｲｷﾞﾘｽ人に言っています。但し、大学が済んだら絶対に離婚と言う条件で……）しかしながらほとんどの大学がこうした区別をつけています。更なる問題点はやはり英語力にありました。日本人は一般に英語を書くことにおいてはまずまずでないかと思います。その書かれた文より私の英語力を判断していた彼らは会話能力にｼｮｯｸを受けたのではないか、と思います。それが土壇場の拒否に繋がったのでないかと……原因の分析の次はこれからのことです。日本に残るべきか、もう一度用意を一から取り組んで日本を出て行くか、どちらにしても楽な道ではなさそうです。ｲｷﾞﾘｽ行きを口実に昇進を断わってしまった以上、元のような地位に着くことは到底不可能でしょう。そうした不本意なﾎﾟｼﾞｼｮﾝで人生のこれからを「あの時、ああしていたら……」とため息と後悔で過ごすか、もう一度難しいのを覚悟で賭けてみるか、なかなかに結論は出ませんでした。

  2006年09月03日

  コメント(0)

• 

  ﾛﾋﾞﾝｽの事（ﾊﾟｰﾄ９）

  現在こちら時間、午前８時１５分です。こちらからおはようございます! !ですが、日本午後４時１５分。とてもおはようございます、とはいえませんね。BBCのﾗｼﾞｵではお決まりの日曜ﾐｻを放送しています。街路には人通りが全くありません。日曜日の朝は静かで、特にこのあたりは大学生が多いのですが、まだ多くは戻ってきていませんので……。静かな部屋にゆっくりと美しい、でも荘厳なﾐｻ曲が流れていきます。心慰められるひと時です。某ｺｰﾋｰﾒｰｶｰ、ネ○○の「違いが分かる男の……」を手に……（このｷｬｯﾁｺﾋﾟｰは今も有効でしょうか）でも、これも日本で販売されているものとはかなり味が違います。最初はとても辛くて飲めなかったのですが、今はこの味の方がおいしく感じられるようになってしまいました。ｷﾘｽﾄ教に特別な思い入れはないのですが、合唱がとにかく美しいので、ほとんど毎週聞いています。と言うよりもともとﾘｽﾆﾝｸﾞ力に問題のある私。ﾗｼﾞｵはいつもつけっぱなし、夜寝ている時にも……。でもﾛﾋﾞﾝｽは英語が嫌いでした。とにかく動物好きで有名なｲｷﾞﾘｽ人。私たちがｲｷﾞﾘｽに来てから、そして私の社交生活が徐々に広がるに連れて、彼の異常なｻｲｽﾞ、並外れた愛嬌のある顔。とにかく何とかして彼を見ようとｲｷﾞﾘｽ人が私たちを訪問するようになりました。「従妹がたまたま遊びに来たので、彼を見たがって……。」「私の姪が遊びに来ているのだけれど……」「彼の話をしたら子供が見たがって……」そして私の英語特訓のための個人ﾚｯｽﾝの先生が週に三回。そのうちに不思議な事に気が付きました。ｲｷﾞﾘｽ人が部屋に来るとﾛﾋﾞﾝｽが部屋を出て行くのです。日本でも彼の毛並みの美しさ、表情の愛らしさは皆の賞賛の的でした。そして彼もその事をよく承知していました。自分を見せびらかす事、そして賞賛の言葉を浴びる事を当然と考えていたﾅﾙｼｽﾄの猫でした。京都のﾏﾝｼｮﾝは非常にｾｷｭﾘﾃｨの厳重なものでした。ｵｰﾄﾛｯｸの玄関のところで訪問者がｲﾝﾀｰﾎﾝを鳴らすと室内のｶﾒﾗに映し出される仕組みでした。ｲﾝﾀｰﾎﾝで私が訪問者を確認し、ﾛｯｸを解除している間に彼は玄関にダッシュ。でも土間には下りません。土間ぎりぎりの床のところに訪問者をお迎えするためにお座り。宅配業者などであればほとんどの人が「わあきれいな猫ですﾈ。」で、触ろうと手を差し伸べると少しﾊﾞｯｸ。で「もっとなんか言う事ないの。」と言う顔。賞賛は喜んでお受けしますが、触らないで下さい、と言うところ。友人であれば、そのまんま一緒にﾘﾋﾞﾝｸﾞに移動。彼の遊び道具の前に再び、お座り。来客が苦笑しつつ彼の相手……。そんな具合で、結構お客様が好きでした。ところがｲｷﾞﾘｽでは様子が違いました。居間にはいるのですが、写真にあるようにｿﾌｧｰに寝そべっていて、動きません。お客が来て、英語を話し始めるとそそくさと寝室に移動。ところが日本人の学生の方の場合はそのまんまｿﾌｧｰから動きません。一緒に会話を楽しんでいるような様子で、時折自分の事に話が及ぶと「分かっているよ。僕の悪口言っているでしょう。」と言った顔。と思うと遊ぼうよ、と言うように何かをがりがりを引っ掻いてｱﾋﾟｰﾙして見たり……。明らかに対応が違いました。ｲｷﾞﾘｽ人が嫌いなのか、日本人との違いが分かるのかと思いました。が、日本人の中にﾄﾞｲﾂ人、やﾄﾙｺ人が混じって英語で話しを始めると同じような行動を示しましたので、英語に拒否反応の様なものを示している？（まるで飼い主と一緒?）と考えざるを得ませんでした。私の個人ﾚｯｽﾝの先生のﾒ○○○もとても動物が好きな方でしたが、英語のﾚｯｽﾝが始まると彼がさっさと部屋を逃げていくので、よく「私はﾛﾋﾞﾝｽに嫌われているのかしら。」とおっしゃいました。またあるｲｷﾞﾘｽ人女性は「英語を話しているとﾛﾋﾞﾝｽって理解不能で狐につままれたような顔をするわね。」と笑われていました。どうも英語と日本語の違いを認識し、ある程度の日本語は理解していたにも関わらず、英語は理解できないので途方に暮れていると言うのが、的外れでない解釈だと思われました。 

  2006年09月03日

  コメント(0)

• 

  ﾛﾋﾞﾝｽの事（ﾊﾟｰﾄ８）

  この時、ｲｷﾞﾘｽでなんとも言えない失望感にさいなまれていた私は早急に自分の国に帰りたい、と思いました。ｲｷﾞﾘｽにいるのですからﾖｰﾛｯﾊﾟ旅行など思いのままのはず、どうしてそんなに早く帰りたいのか、2日、3日、を待つことが出来ませんでした。急遽、現地でｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸの片道切符を求めて香港経由で帰国しました。それも関空でなく成田着。東京駅に着けばもう新幹線も何もなく、唯一の残された手段東京～大阪間の深夜ﾊﾞｽにて大阪に帰りました。自宅ﾏﾝｼｮﾝに着くと、玄関の土間には彼の糞便と猫のﾄﾞﾗｲﾌｰﾄﾞが一面に散らばり、廊下には点々と血の跡が……。 彼は一番奥の部屋の私の机の下に隠れるようにいました。もともと表情の豊かな猫でしたが、この時は怯えているように見えました。名前を呼ぶとそっと伺った後、のそのそと机の下から、出てきました。それも普段の彼にはない振る舞いでした。玄関にはﾄﾞﾗｲﾌｰﾄﾞが一面に散らばっていましたが、それは私がいつも彼に与えているものではありませんでした。からからに乾いて、干からびたｴｻの残っている彼のお皿をとりあえず洗い、新しい猫缶をあけ、ﾄﾞﾗｲﾌｰﾄﾞもいつものものを入れてやると、彼に似つかわしくなく、餓鬼の様に食べました。明らかに、何日かの間、食べ物を全く与えられていなかった事は確かでした。 彼が口をきくことが出来ればおきた事を訴える事が出来るのでしょうが、悲しいかな猫。何も私に教えてくれません。せめて自分で自分を早く帰って来て良かった、と納得させるぐらいの事しか出来ませんでした。大慌てで世話を依頼していた女性の家に駆けつけました。すると彼女の顔には大きなｶﾞｰｾﾞに絆創膏。そしてﾛﾋﾞﾝｽにされた、と……。 顔に怪我を負った彼女に気の毒で、怒らせるようなことは口に出来ませんでしたが、状況にいくつか納得のできない事がありました。まず、異常な体重のゆえに（当時約１０kg）猫の癖に高い所に飛び上がる事の出来ない彼でした。食卓に飛び乗る時でも、椅子をﾜﾝｸｯｼｮﾝにようやくﾃｰﾌﾞﾙに……。ﾃｰﾌﾞﾙの上に飛び上がられる事がｲﾔだった私が椅子を交わすと床で何度も必死で弾みをつけてそれでも自信がないのか、なかなか踏み切れず。その必死の姿はいつも部屋を訪問していた同僚の笑いの的でした。そんな彼が床から顔の高さまで飛び上がり、顔を引っ掻く事など到底出来ないはずでした。加えて、仕事柄留守が多かった私は一晩留守にするときでさえも、いつも誰かに見回ってくれるように頼んでいました。前にも書いたように同僚が入り浸っていた状況でしたので、いつも誰かしらが快く、彼を見回り、新しい猫缶を与えてくれていました。そしてそれまでにそんな被害にあった人は全くいませんでした。唯、数日の留守になる時には、「彼が寂しがって足にまとわりついてくる。」とか、「帰ろうとすると足をあま噛みされた。」と言うｺﾒﾝﾄは聞くことがありました。しかし彼女が言ったような「彼がきちがいの様になって私に向かって飛びかかって来た。」と言ったｺﾒﾝﾄは聞いた事がありませんでした。私の推測は私の忠告を無視して彼に触ろうとあるいは抱こうとしたのではないか、と言うことでした。若し彼女がﾛﾋﾞﾝｽを抱いていたとしたら……。その位置からであれば彼の非常に貧しい跳躍力でも顔を引っ掻くことは可能ですし、最も被害を受けそうな場所でした。

  2006年09月03日

  コメント(0)

• ﾛﾋﾞﾝｽ（ﾊﾟｰﾄ７）

    今これを書きながらどこまで書くことが、適当なのか自分自身でも量りかねております。あの時突然にｲｷﾞﾘｽ行きが破綻したことは、言葉に尽くしがたい大変なｼｮｯｸでした。そのｼｮｯｸは到底言葉で表現しきれるものではありません。でも今此処でその経過を詳細に申した所で他人の方には興味の持てることではないと思います。 唯、今も不思議に思うのはあのﾛﾋﾞﾝｽの失踪騒ぎがなければ......。予約していた7月のJAL便に多くの見送りに囲まれて意気揚々と乗り込んでいた事でしょう。結果、ｲｷﾞﾘｽ到着後に私を待ち構えていた混乱は非常に大変なものになったことでしょう。当時、矢継ぎ早の送別会、荷物発送準備、引越し、に心身ともに非常に疲れきっておりました。階段を降りながらふと眩暈をして、そばにいた同僚が咄嗟に腕をつかんでくれ、事無きを得たことがありました。そうした状況で、ｲｷﾞﾘｽに着いてから、予想外の展開を経験する事になったら......。想像するだに恐ろしい事です。私をそうした困難な状況から守るためにﾛﾋﾞﾝｽが姿を消したのでしょうか。それとも単にｶﾞｰﾙﾌﾚﾝﾄﾞに舞い上がっていただけなのでしょうか。それともその時に日本を出ればﾋｰｽﾛｰ検疫所に二ヶ月滞在しないといけないので、それが嫌さに姿を消したのでしょうか。答えは永遠に闇の中です。ですが彼が失踪したがゆえにJAL便をｷｬﾝｾﾙし、結果新たな航空券の取り直し、旅行会社との折衝、そのなかで計画の綻びが露呈されてきた事は事実でした。 前の話に戻します。その教えていただいたﾒｰﾙｱﾄﾞﾚｽの教授より、予想外に好印象の歓迎のﾒｰﾙを頂き、私は舞い上がりました。積年の望みが叶う、と今までの苦労が氷解する思いでした。念のために、そのﾒｰﾙをかねてより私の活動をｻﾎﾟｰﾄしてくれていたｲｷﾞﾘｽの機関のﾏﾈｰｼﾞｬｰたる女性に送ると、彼女の返事も「Well done , ○○○!」と言うものでしたので、私の理解は間違っていなかったと思います。そのﾒｰﾙを丁度受け取ったのは11月の事でした。明けて翌年2月、条件整備のために渡英致しました。このあたりから私の中に「大丈夫かな? ?」と言う疑問が......。留学部門の担当者に教授のﾒｰﾙ内容と渡英を伝え、宿の手配を依頼したにも関わらずﾒｰﾙの返事は来ませんでした。それを皮切りに次々と......。そして圧巻は問題の教授との面会です。歓迎されていると言う雰囲気を全く感じることが出来ませんでした。駄目押しのつもりで「留学できますか。」と聞くと「勿論。」との返事でしたが、なんら具体的なﾘｻｰﾁの方向性も条件も呈示されず、非常に不安な気持ちでした。この時点で私は止まるべきだったのかもしれません。しかしｲｷﾞﾘｽ行きのために昇進の機会を断わり、ﾎﾞｽともまずくなった私はもう日本に居場所は無いと考え、「既に賽は投げられた。」と自分を奮い立たせていました。その頃日本ではロビンスが留守番女性の顔を引っ掻き、とんでもない怪我を負わせておりました。

  2006年09月03日

  コメント(0)

• 

  ﾊﾞｰｽﾃﾞｨﾊﾟｰﾃｨｰ

  ただいま。ﾊﾞｰｽﾃﾞｨﾊﾟｰﾃｨｰから帰って参りました。招待してくれたサンはﾋﾞﾙﾏからｲｷﾞﾘｽに来ている女性で旦那様もﾋﾞﾙﾏ人です。ｲｷﾞﾘｽの今私が住んでいる地域においてﾋﾞﾙﾏ人のcommunity社会を設立しよう、と言うのが彼女の意図なので、基本的にはお客様はすべてﾋﾞﾙﾏ人です。しかし、其処にﾄﾞｲﾂ人のﾎﾞｰｲﾌﾚﾝﾄﾞとかｲｷﾞﾘｽ人の旦那さまとかが混じるので国際色ちょっと豊かな集まりでした。私は全くﾋﾞﾙﾏに何の関連もないのですが、お隣さん（? ?）と言うことで、これからも一緒に助け合って行こう、ということで招待されました。日本ではﾐｬﾝﾏｰの呼称の方がいまやよく使われていますが、此処ｲｷﾞﾘｽで使っているのはﾊﾞｰﾐ、（多分、ﾋﾞﾙﾏの英語発音でしょう）とﾊﾞｰﾐｽﾞ（これはﾋﾞﾙﾏ人の英語発音）で、ﾐｬﾝﾏｰに対応する言葉をまだ耳にしていません。ちなみにﾋﾞﾙﾏと言っても絶対通じません、私の経験の範疇の限りにおいては……。ﾋﾞﾙﾏと日本には過去に色々のことがありました。が、そんなことを知っている日本人は少なくなりました。でもﾋﾞﾙﾏ人の中ではそんなに古いことではないみたいです。「お父さんが日本語を話せるよ。」とか「お祖父さんが日本語を話せるよ。」と言ってくれるのですが、それがどうしてかを考えると少し肩身の狭い所です。（その言葉になんら嫌味な感情が込められていないことは分かるのですが......） 書き始めた直後、別な友人が訪問してくれました。「今日のﾊﾟｰﾃｨｰはどうだった。」の質問。「ﾋﾞﾙﾏ人の中で浮き上がってつらくなかったか。」「勿論彼らのﾋﾞﾙﾏ語を多用していたけれど、それ以外の国籍の人も来ていたので、大丈夫だったよ。」と。その後、近くの森に犬の散歩に......。日本からは想像できないでしょうが、ｲｷﾞﾘｽではもはや紅葉が始まって、道にはどんぐりもどきの木の実が落ちています。写真は森で採ってきたﾌﾞﾗｯｸﾍﾞﾘｰです。とても甘くておいしいので散歩しつつ、口にほうり込むのですが、ある意味贅沢な生活なのかもしれません。この後すぐに長い、暗い冬が来ます。緯度ははるかに日本より高いため日照時間が短い上に、日本と逆に冬に雨が多いので、本当に冬は暗いです。時に、ようやく朝8時半ぐらいに明るくなり、そして夕方3時にはもう暗いこともざらです。でもそうした国に自分が来たくて来たのですから......。 上の写真はﾋﾞﾙﾏ料理です。やっぱりお米が主食です。彼女の言葉どおり、同じｱｼﾞｱの近所のﾊﾟｰﾃｨｰなのですから……。ところがﾊﾟｰﾃｨｰは一斉に揃って乾杯で始めると思いきや、到着順に勝手に食べると言った具合。やっぱ国が変るとやり方が違います。ﾋﾞﾙﾏといえば有名なのはｱｳﾝｻﾝｽｰﾁｰさん。彼らに彼女に対し、どんな感情を持っているのか聞きました。国民は皆彼女が大好き、人気は絶大なものがある、と。そのあたりは日本で報道されている事とそれほどの違いはなさそうです。あなた方が自身の国を離れて此処で暮らしている理由は?と聞くと、私たちの国には表現や出版の自由が無いから、との答え。実の所、招待してくれたｻﾝの両親は今もﾋﾞﾙﾏで暮らし、自宅には三人の運転手とﾒｲﾄﾞがいると言うのですから、いつもの月並みな私の表現ですが、日本人（単に私だけ?）の理解を超えています。それでもその恵まれた環境を捨ててｲｷﾞﾘｽに移住しているのですから、私たちがﾆｭｰｽの端では知ることの出来ない複雑なものが彼らの胸中にはあるのかもしれません。  

  2006年09月03日

  コメント(0)

• ﾛﾋﾞﾝｽの事（ﾊﾟｰﾄ5ではなくてﾊﾟｰﾄ６）

   ｲｷﾞﾘｽ留学は私のﾗｲﾌﾜｰｸの集大成とも言えるもので、何年にもかけて準備をして来ました。たびたび現地に足を運び、情報を直接集め、ｲｷﾞﾘｽばかりでなく、ﾌｨﾝﾗﾝﾄﾞ、ﾃﾞﾝﾏｰｸの状況も自分の足で調べて来ました。時間のかけて納得の行くまでの学習をしたい、との希望で自費留学の道を選ぶ事を決意、最も適当な学習環境と言うよりもｺﾈなし、力なし、語学力なしで単身乗り込む日本人女性を受け入れてくれるところを自分で必死に探して来ました。ｲｷﾞﾘｽについての情報と言うと真っ先に名前が上がってくるであろう、ブ○○……の大学ﾌｪｱにも参りました。ただ其処でも私の要求するものは余りにも専門的過ぎて、もっとｼﾞｪﾈﾗﾙなものを期待している大学の関係者と話がかみ合う事はありませんでした。唯、その場にいた某大学の留学担当者が名刺のｱﾄﾞﾚｽを示し、しばらく経ってからﾒｰﾙを送るようにと言ってくれたのが唯一の収穫でした。そして 私からのﾒｰﾙの返事には該当学部の担当教授のｱﾄﾞﾚｽが書かれ、彼に直接ﾒｰﾙを送り受け入れ交渉をするよう書かれてありました。 

  2006年09月02日

  コメント(0)

• ﾛﾋﾞﾝｽの事（ﾊﾟｰﾄ５）

  もともとﾛﾋﾞﾝｽには何か不思議な所がありました。動物、あるいはﾍﾟｯﾄ、人間の持たない直感のようなものを持っているのでそうなのかもしれませんが……。私は残念ながら彼以外のﾍﾟｯﾄを全く知らないので判断の基準がないのですが……。猫の癖に人間と視線を合わせてじっと睨みあいをよくしていました、それで怒るとか、毛を逆立てるとか言うのでなく、唯、淡々と黙って人間を観察していました。叔父は「この猫は人間を見極める。不思議な猫だ。」と。ｲｷﾞﾘｽ人のある友人は「この猫は○○のｶﾞｰﾃﾞｨｱﾝね。○○を守るために私たちをじっと見ているわ。」私もそれと同じような感じを持ったことが何度かありました。ところが彼の場合観察だけで終わりませんでした。彼の見解を行動表明するのです。それも非常に強烈なやり方で……当時、結構広いﾏﾝｼｮﾝで、便利なﾛｹｰｼｮﾝにあったために同僚達が頻繁に入り浸っていました。その同僚に対し、彼は自分の判断に基づいて,思う存分いたずらをしました。一番強烈な被害にあった方……。冬のこと、彼の脱いでそばにたたんでおいたｺｰﾄの上に思う存分放尿して徐に、立ち去って行きました。見ていた一堂、私も含めて余りにも彼の堂々とした振る舞いに一瞬声もでませんでした。なにしろ人の出入りの半端でない状況でしたので……。彼のいたずらの犠牲となった人も当然かなりの数に及びました。玄関に脱いで置いて靴におしっこを振りかけられた人も数人……。余りに頻繁なので理由を考えて見たことがあるのですが、全く思い当たる事がないんです。男性に対して焼餅を焼いているのかと思うと、女性も対象になっているし……。頻繁に来るのでｲﾗｲﾗしているのかと思ってみても、一番当時入り浸っていた男性は何にもなかったので、やっぱり、何か彼なりの判断に立って行っているとしか思えませんでした。私のこじつけかもしれませんが、唯一理由と思えることはいたずらの被害にあった方が、後に意図的にしろ、そうでないにしろ、私と疎遠になっていく事になりました。煮え湯を飲まされたとまでは言えませんが、私の非常に不利益になる事、足をすくうような事をなされた方もいらっしゃいました。当時両親を失った直後で淋しく、人恋しく、ゆえに判断の鈍らせていた私に警鐘を鳴らしていたのかもしれません。不思議なことと言えば、数ヶ月前の夢にもう10年以上も前に亡くなった母親が登場し、「ﾛﾋﾞﾝｽがこっちに来ているんだけれど、もう私の手に負えないの。そっちに戻りたいと愚図ってばかりいてどうしようもないので、そのうちにそっちにおくるわね。」と。両親が亡くなったのがﾛﾋﾞﾝｽを求めた理由だったので、勿論、母親は直接にはﾛﾋﾞﾝｽは知らないのですが、それにしても不思議な夢でした。今度も猫になって登場するのでしょうか? それとも無茶ﾊﾝｻﾑな男性に? ?とても楽しみです。さていよいよ自宅に戻ったﾛﾋﾞﾝｽ。いたずらはまだまだ続きます。そして私たちのｲｷﾞﾘｽ留学は実の所、思いもよらない展開を既に見ていたのです。 

  2006年09月02日

  コメント(0)

• 

  ﾛﾋﾞﾝｽの事（ﾊﾟｰﾄ3 and ﾊﾟｰﾄ４）

   現在ｲｷﾞﾘｽ時間、午後8時半です。と言うことは日本時間午前4時半のはずですよね。関わらずとっても多くの方が私のつまらない猫日記を読んでくださって本当に感謝です。皆さん、有難うございます。こうして読んで頂けて本当に嬉しいです。波乱万丈だった彼の人生まだまだ続きますが、よろしければお付き合い下さい。ﾍﾟｯﾄﾛｽなんて月並みな言葉で終わらせたくないけれど、心の悲しさが昇華されていくような気がします。本当に有難うございます。   さて、彼が見付かった日はしとしとと雨が降っていました。その日降る雨を見ながら、極端に水の嫌いな猫だったので、この雨の中どこで何をしているのだろうと、考えた事を覚えています。早いうちに梅田界隈に着いた私は元同僚とおすし屋さんで夕食をともにしていました。そのおすし屋さんにもﾛﾋﾞﾝｽの行方不明の情報提供を願うﾋﾞﾗがはってありました。「車で行ったら。近いけれど、雨が降ってるし。」と言う彼女の言葉に「でもなんとなく、努力しないと彼が見付からないような気がするのよね、一生懸命尽くしたら彼が出てきてくれるような気がして。神様が私の願いを聞いてくれるかもしれないでしょう。」彼女と分かれて、一人折り畳み傘を手に元のﾏﾝｼｮﾝの方へと歩いて行きました。行きかう車に結構はねを飛ばされ、びしょびしょになってもといたﾏﾝｼｮﾝの裏手の方に回りました。そこはわずかに隣と境界に植え込みのようなものがありました。その時かすかに彼の尻尾の先の白い部分が見えたような気がしたのです。土と樹ばかりが白い色があるはずのない場所にかすかな白い色が、瞬間見えたような気が……。「ﾛﾋﾞ」おそるおそる呼んで見ると今度は彼の本体がはっきりと見えました。そしていつもの如く、のそのそと登場。私の足元でごろんと横になるとお腹を出して『さすってちょうだい。』ｱﾋﾟｰﾙ自分の目が信じられませんでした。同僚にはああは偉そうに言ったもののほとんど諦めていました、実のところ。しかし盗み食いの全く出来ない猫だったので野良になっては死ぬしかないのではと言うのが私の恐れでした。すぐに別れたばかりの彼女に見付かったということで応援を頼みました。もともとｹｰｼﾞが非常に嫌いなのでこの日もその類のものは全く持っていなかったのです。それに恐れてでてこないことも考えられたので。「とにかく何でも良いからﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙ箱を持ってきて。それに押し込むから……」雨を避けてｶｰﾎﾟｰﾄの屋根のあるところに移動し、彼女を待っているとﾏﾝｼｮﾝの住民が次々とでも皆そのｻｲｽﾞに仰天。一言、「デカ」彼女が大きめの段ﾎﾞｰﾙ箱を持って登場、二人して箱に押し込んで、そのまんまﾀｸｼｰを拾って一路、自宅へ。ﾀｸｼｰ代なんと37000円。  

  2006年09月02日

  コメント(0)

• ﾛﾋﾞﾝｽの事（ﾊﾟｰﾄ２）

  次なる段階は狂犬病の予防接種と血清の採取、ｲｷﾞﾘｽの検査機関に送っての抗体価の測定です。ｲｷﾞﾘｽがそれほどまでに動物の移住に対して神経質になっている理由はこの国に狂犬病がないからでないか、と関空の検査官に教えていただきました。日本にも狂犬病がないのですからそのあたりは善処してくれても良いと思うのですが、そうも行かないようです。とりあえず定められた手順に従うほかないと、血清に関しての検査依頼書類はｻｲﾄからﾀﾞｳﾝﾛｰﾄﾞし、検査所の住所も手に入れ、ｲｷﾞﾘｽでの留学環境整備のためにｲｷﾞﾘｽに渡航予定があったので血清に関しては自分の手でｲｷﾞﾘｽまで持ち込み、投函しようと考えていましたし、現にその通りとなりました。その後はただ検査後の日が済むのとｲｷﾞﾘｽからの充分な抗体価があることを知らせる検査結果を日本で待つだけでした。そして私はまずとりあえず船便にて送り出すべき品物と航空便にて送る品物とを分け、引越し業者の選定、自分の航空券の手配、ﾛﾋﾞﾝｽの航空便の予約と気の狂いそうな煩雑な仕事を少しずつ何とかこなし、もう出発間近、と言うときに彼が消えました。既に大阪の住居は引き払っていましたので、自宅のある他府県から毎日住んでいた梅田に彼を見つけるために通いました。先にも書きましたように本当に臆病な猫でしたので、昼には活動しないだろうと、夕方に梅田に出かけては、最終電車で帰ると言うことを続けました。そして不思議な事に私たちが乗る筈だったJAL便がでるその日、彼が見付かりました。

  2006年09月02日

  コメント(0)

• ﾛﾋﾞﾝｽの事

  再三登場しているﾛﾋﾞﾝｽは日本生まれ、日本育ちのﾒｲﾝｸｰﾝｷｬｯﾄです。そして昨年ｲｷﾞﾘｽにて亡くなりました。頂いたのは京都にいる時でした。知り合いの方からどうしても都合で飼えなくなったので、可愛がって下さる人に無償で譲りたいとの事で分けていただきました。頂いた時には生後半年との事でしたが、既に並みの猫の大きさがあり、とても子猫とは思えませんでした。ﾒｲﾝｸｰﾝが猫の純血種の中で最も大きいものとは当時全く知りませんでした。ちなみに彼が亡くなった時の体重はざっと12kg、並みの猫優に三倍の大きさがありました。先の飼い主の方が品評会に出品し、ﾁｬﾝﾋﾟｵﾝを頂いていたので、彼の血筋は残して欲しいと言われましたが、ﾒｲﾝｸｰﾝがまだ当時結構ﾚｱな種であったり、しかも同じ色のものは見つけられず、等々、で彼の子孫は残せませんでした。今となっては非常に残念です。ﾛﾋﾞﾝｽと言う名前は私がつけたものです。彼の元の名前はメニランと言うものでした.この意味不明の名前と自分と一緒にこれから暮らすと言う意味で新しい名前を付け様と、当時学習していた専門科目の非常に有名な著者の名前にちなんで名づけました。けれどもこの名前は私の同僚の間で非常に不評でした。 数年後私の仕事の都合でともに大阪に移り住み、大阪の真ん中の梅田の15階建てのﾏﾝｼｮﾝの11階の部屋でともに過ごしました。そして大阪からｲｷﾞﾘｽに来ることになり、まず実家のある他府県に移動のごたごたの最中に姿を消しました。その前にともにｲｷﾞﾘｽに移住する準備に入っていましたので、彼の姿の消えたことが非常にｼｮｯｸでした。それは予約していたﾛﾝﾄﾞﾝ行きのJALの出る一週間前のことでした。とりあえず急いでJALはｷｬﾝｾﾙし、彼を大阪で探すこととしました。図体がでかいくせにもともと非常に臆病な猫で、多分遠くに行くことはできないだろうと、言うのが私の考えでした。ただ彼の姿の消える数日前から野良猫が盛んにﾍﾞﾗﾝﾀﾞにまで（勿論11階）出没していたので、引越しのﾄﾞｻｸｻの中でその猫についていってしまったのだろうと、思いました。不思議なことにその猫はｴﾚﾍﾞｰﾀｰに乗り込む事は知っていました。が、うちの箱入り息子（？）は到底そんなことは知らないので、彼女について地面に降りたまんま部屋に戻る術が分からずにさまよっているのだと思いました。 ｲｷﾞﾘｽに動物を持ち込むことは当時、最も難しい、と関空の検疫官から言われました。でも、一人と一匹でずっと長年暮らして来ましたので、彼だけを日本に残すという選択肢は私の中には全くありませんでした。色々調べた結果、その半年ほど前に制度が改正され、従来はｲｷﾞﾘｽ検疫所において半年留め置かれたものが、ほぼ8ヶ月前に準備すれば、即に入国が可能と分かり、その準備に入りました。その準備情報、申請書類をｲｷﾞﾘｽからﾀﾞｳﾝﾛｰド。長大な英文書類を読むだけで何度のくじけそうになりました。でも何とか理解して、まずはﾏｲｸﾛﾁｯﾌﾟの埋め込みでした。これすら大阪でも行って下さる獣医の方を見つけることが、大変でﾀｳﾝﾍﾟｰｼﾞで近場から片っ端から電話して、ことごとく断わられました。最後に、ではどなたか同業の方でこうしたことをしてくださる方はご存じないですか、と聞いてもしかしたら、と紹介された獣医の方に何とかしていただくことが出来たのは本当に幸運でした。

  2006年09月02日

  コメント(0)

• 

  ﾀﾞｰﾄﾑｰｱ

       コナン・ドイルのｼｬｰﾛｯｸﾎｰﾑｽﾞｼﾘｰｽﾞのどれかの中で、最後に悪役が底なし沼に落ちて命を失う物があったと思いますが、その舞台となっている原生林の国立公園がﾀﾞｰﾄﾑｰｱです。     写真縮めすぎたかな、ｽﾄｰﾝｻｰｸﾙが見えるかな……(ちなみに後姿は私でなく、友人です。日本人には見えないと思うけれど……)この広大な国立公園の中にはｲｷﾞﾘｽの重犯罪人のための刑務所があります。脱獄しても結構消息不明つまり底なし沼で命を終わるんだ、経済的だろう、と説明されたけれどなんともはや……そしてこの土地のほとんどの所有者のﾁｬｰﾙｽﾞ皇太子。日本とはかなり仕組みが違いますね……と此処まで書いてきて突然ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ不調。ﾛﾋﾞﾝｽのみ大慌てで載せてこの次……   

  2006年09月01日

  コメント(1)

• 

  歓迎せざる珍客到来

   午後10時、日本時間では午前6時？炊事場に行くと、珍客発見、それも結構大き目のものを……。少々の虫、ｺﾞｷﾌﾞﾘ系には許容があるけれど、どうしてもカタツムリとﾅﾒｸｼﾞとヘピだけは絶対に駄目!  !（何故かすべてｓで始まるのだけれど、     snail,slug,snake,多分偶然の一致……）一番嫌いな蛇は気候の性か、いまだこっちで見たことがないけれど、ｶﾀﾂﾑﾘもﾅﾒｸｼﾞも異常に日本より大きい。先日、友人が夜遊びに来た時にもｶﾀﾂﾑﾘを発見して「捨てて、捨てて。」と必死に叫んだのだけれど、私の懇願受け入れず、動物については異常なまでに心優しい彼ら、紙の端に載せてそっと庭に放した。「そんなことをしたら絶対に数日したら戻ってくる。           ｲﾔだ、ｲﾔだ、ポイと遠くに放り投げてよ。」「何にも悪い事しないよ。見てご覧よ。可愛いじゃないか。」「 ど    こ    が !  !  !」 で案の定と言うか、予想通り再度の登場！！ ! しっかり触角伸ばしてくれて……猛烈活動中なのが見え見え……だから言ったのに……戻って来るって!  !しかし、彼らの勢い侮りがたく、排除しないとｷｯﾁﾝから寝室にまで入り込んでくるから目をつぶって手袋して処理か……（つまり思いっきり隣の庭に向かって放り投げる）以前そのまんまにして寝たら朝方寝室の床にはいずった跡がきっちり残っていて……朝起きてぞっと……これを書きつつ、触るのｲﾔだと思いつつ、ほっておくとどこまでも入ってくるしああ～ﾊﾑﾚｯﾄ状態  

  2006年09月01日

  コメント(0)

• 

  大聖堂

      今日は週に一回のみ仕事もどき（まだ見習い待遇で無給だけれど）のことをする日。でも仕事場でうろうろしていると友人の「だらだらしてないで仕事探してちゃんと働け!  !      資格も持っているくせに……」攻撃に出会うので早々に退散。で、ひさしぶりにｼﾃｨｰｾﾝﾀｰに。で                                          大聖堂だ! !  ! 人々が寝そべっている芝生の下にはざっと25万人の人が葬られ冬の寒い日はこの庭を四頭立ての馬車で首なしの貴婦人の幽霊が走る、とか、時折裏庭に二人連れの男性の幽霊が出る、とかそばの宿舎の庭には妊娠して自殺したしまった修道女の亡霊が出る、とかその手の話には特に不自由しないｴﾘｱです。実の所、この周囲幽霊の出ない建物を探す方が難しいくらい……そして中に入るとこんな痛い記述（本当は刺繍だけれど）があります。かなり通にならないと見つけられないけれど……分かるでしょうか？右上に１９４５、V,J、の文字があるのが……此処まで言えばもう解説は不要でしょう。下の１９４５、V,E、の文字はﾄﾞｲﾂ、ｲﾀﾘｱ降伏この大聖堂が出来た6世紀頃からの主な出来事が刺繍で飾られています。 ご好評に答えて再びﾛﾋﾞﾝｽ登場友人からﾒｰﾙが入りました。「久々にロビ氏を見てやっぱりかわいわぁ」って……（無断転載ごめんなさい）でも友人皆ﾛﾋﾞ氏とか、書いてくるんです。なにしろとんでもない天上天下唯我独尊な奴なもので                                         （正確には奴だったと書くべきですね……悲しいけれど）

  2006年08月31日

  コメント(0)

• ｼﾞﾌﾟｼｰ見たよ……

  LMさんからお着替え福袋のﾒｰﾙが入りましたね。あれは一体どういう意味なんでしょうか？ ?つまり買い物から1000円だけ値引きします、そしてお買い物に対してｶﾒﾘｱｺﾞﾑを付けます、って意味と解釈したのですが、間違っているでしょうかしら……。そんなこのﾒｰﾙの直前に長期のお取り置が終了したばかりの私はどうすればいいの？ ?もう一回、一から送料無料を目指して買えって事!  !そんなの何もお詫びにもなってないじゃない、自分の利益ばっかり、考えて……。と再び怒っている私。  昨日、日本時間では一昨日、外出した際にｼﾞﾌﾟｼｰの馬車を見ました。こちらでもとっても珍しい光景でｶﾗﾌﾙな馬車、どっしりとした独特の馬。草原で子供とお母さんが遊んでいました。とても可愛い馬車だったので、同行友人に「写真撮って良い？」って尋ねると「彼らは難しいからやめておいたほうが良い。」と……。「ｲｷﾞﾘｽの市民権は持っているの？」「ほとんどの場合持ってないね。役人は彼らが嫌いだし。地主も自分の土地に勝手に入ってくるから嫌がるし。」「学校には行かないの。」「ほとんどの場合行ってないね。」「ふーん。占いで生活しているとか……?」「もしかしたらね。」とっても不思議な生き方を見ました。心のままに馬車に引かせて行きたい所に行って滞在し、また移動する。なんか松雄芭蕉の一節を思い出しますが、それよりももっと厳しそうです。  その後別な友人から電話が入りました。株の売買を個人のﾚﾍﾞﾙでやって生活費を稼いでいるそうです。そのほかにも不動産とか一杯持っているので基本的に働かなくても良いみたい。羨ましいぐらい非常に恵まれた生活をしているので……。（なんとも表現の仕様がない……）で、用件は「JOGMECについて調べてくれ。」「なにそれ?」「日本の機関らしいけれど、天然資源がらみの会社の株を買おうとするとこの名前が良く出てくる。ウエブサイトにもあるけれど、英文で読む限りは非常に環境問題に真剣に取り組んでいるとｱﾋﾟｰﾙしているけれど、どうもいまいち正体不明で。日本の機関なら日本語のﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞとかもあるだろうし、もっと詳しいことがでていると思うのでちょっと調べてくれないか。」結果は……?  ?  簡単に日本語で検索できて、それをそのまんまｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰの自動翻訳機能にかけてﾒｰﾙで送って終わり。（安いﾊﾞｰｼﾞｮﾝなのであんまし良い訳じゃないけれど、最低意味は分かるだろうし）日本の経済活動がｲｷﾞﾘｽの片田舎の投資家の去就にまで、影響を及ぼしているとはちょっと日本も大国なのね、と自己満足。（残念ながら私の経済状態無茶貧困だけれど……） 

  2006年08月31日

  コメント(0)

• 

  昨日のお買い物

  昨日こんなものを買いました。欲しかった色が無事に手に入りました。ささやかな幸せ……（年甲斐もなく）   年齢を知っている友人からは顰蹙の声が......で、友人ご希望のﾛﾋﾞﾝｽ再登場。

  2006年08月30日

  コメント(0)

• 

  試験前と言うのに……

  昨日は昨日で試験前と言うのに午後3時、突然お邪魔虫登場。「勉強と言って部屋にばっかこもっていると体に毒だよ。息抜きもしなきゃ。」（ム、ﾑ、ﾑ、ざっと六万円の受験料は……。ｱ～もったいない。もうかなりやばい状況なんだけれど……）    言えない……。優柔不断……。で、出かける破目に、この辺がいつまでも日本人気質の抜けない所。でまず行った所、有名な超お金持ちのための寄宿学校。ﾃｨｰﾝｴｰｼﾞｬｰのための……。     でこれがその建物。「いつの時代の建物? ?」「16世紀の設立、いや、もしかしたら17世紀初期かも、南ｱﾌﾘｶの金鉱のｵｰﾅｰが多額の寄付をしたせいで一躍有名に……。建物も整備されて……。（いずれにしても江戸幕府と同じ時代? ?南ｱﾌﾘｶ?そういえばこの国の植民地だったけ……と、話の展開についていっていない人）「その時代から貴族の子供の学校だったの?」と私。「いや、貴族は家庭教師を雇ったから学校には行ってないよ。裕福な商人の子供かな。」（で南ｱﾌﾘｶの金鉱、やﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞ鉱山のｵｰﾅｰとか、と言う話になるわけ……）「で。授業料はいくら?」「現在はワンﾀｰﾑ、ざっと6000ポンドで、年間18000ポンド。 」 （現在の交換ﾚｰﾄ1ﾎﾟﾝﾄﾞ＝220円）興味があれば計算を......。 私「…………」（ｺﾒﾝﾄの仕様なし……） 「じゃ、次はそうした商売で財を成した商人の館を見に行こうか。」（小学校か中学校の遠足か! !  !）で移動した大商人の邸宅が下の写真。まず庭。門をくぐっても行けども行けども建物が見えてこない。庭の端らしきものも全く見えない。「わ～あ、鹿がいる。牛がいる。羊がいる。」（子供のような私。試験の事はどうするの。この分ではまた確実に撃沈か……。）で、とうとう建物登場。                                        ↓                                        ↓                                        ↓                                         で見えてきたのがこれ。（フン、そんなに大したことないじゃない……） 「これが門番小屋みたいなもので……」（えっ、これが家でないの……。観光客の親子、あるいは地元の人が芝生でｻｯｶｰをしてました、やっぱご当地です。）またまた車で走って。                                        ↓                                         ↓                                        ↓   もういい。どうせ日本人の理解を超えてるもん。何にもｺﾒﾝﾄしたくない……。「一体、何の産業でそんなにお金を儲けたの?」「羊毛工業、庭に羊を見ただろう。羊毛を収穫して、それを工場で加工して世界に輸出したんだよ。屋敷の細い高い窓は屋敷内から労働者が怠慢していないか見張るためのものだよ。」（最後に、私の試験勉強も見張って欲しい……無理かしら……）

  2006年08月30日

  コメント(0)

• 

  お買い物雑記?……・?

   ﾘﾄﾙﾑｰﾝさん、福袋の余波か、ﾀｲﾑｾｰﾙあんまり好調でないような……（私だけの感じかな……）それとも単に魅力がない品物のせいかな。今日でﾘﾄﾙﾑｰﾝの取り置きが終了。いよいよ問題の福袋が到着!果たして中身は如何に? ?もう果てしなく残り物だろうし……と言っても私が中身を見れるのはいつの事か。勿論ﾈﾀﾊﾞﾚ不可能。今更、とも思いますしね。唯、福袋の中にいつもお世話になっている従妹の気に入るものがあればいいのにな、と思っています。こちらに私がいる関係で色々なことを従妹が引き受けて快くしてくれています。で、感謝にいつも福袋を買って好きなものを選んでもらうようにしています。この前のﾈｲﾙﾔｻﾝのPC福袋も数点とっても気に入ったものがあったらしく、 「○○ちゃん、まだ見てないのに使わせてもらって良い？」って国際電話で。そんな話のために国際電話をする私も私だけれど。前には個別指定で一度買ったこともあったのだけれど、そんなときの方が気に入らない事が多くて……それに叔母も（年齢を書いちゃうと他の愛用者にｼｮｯｸかも……）喜んで使ってくれるので。今はない両親の代わりに親孝行の真似事後の残りはこちらのｸﾘｽﾏｽﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ要員。やっぱ日本人と好みが違うのか、思いもかけない物が気に入られたり……前に小さいﾊﾞﾚｯﾀの福袋でﾌﾞﾗｳﾝのﾄﾝﾎﾞのが来た時に、従妹と2人で「これは使えないわね……（ため息）」ところが、こちらで友人の○○が無茶気に入ってとってもいい値段で買ってくれたし……。彼らの髪の毛は日本人と違って細めなので重い大きいものは使い難いみたい。で、福袋の思いもかけない物が日の目を見ることに。 現在ﾋﾞｵﾚｯﾀさんでも取り置きしているし、ﾈｲﾙﾔｻﾝでも……。で、まとめて国際郵便、だから、あと何日?  ? ? 早くて9月の中旬から下旬。いつも忘れた頃に……。今日は果てしなくﾋﾞｵﾚｯﾀさんの新製品のﾄﾞﾙﾁｪのｺｰﾑが気になっています。ﾋﾟﾝｸとﾊﾟﾊﾟﾗﾁｱとﾗｲﾄﾌﾞﾗｳﾝを行こうかと……写真を入れたいのですが、どうも写真の入れ方が分かりません。調べようにも日本語のﾏﾆｭｱﾙ本もないし……見苦しいﾌﾞﾛｸﾞのまんま、しばらくか……友人の専門色あふれた素晴らしいﾌﾞﾛｸﾞに比べなんと見劣りのすることか。（ちなみにそのﾌﾞﾛｸﾞ酷なんです、こっちで食べられないおいしい日本食の記事満載。）反対に、こちらの写真（ﾘｽだとか、牛、羊だとか、お城写真）も友人が見たがっているので入れたいのですが、重すぎると拒否されてばかり。疲れました。丁度これを書いているときに日本からｼｰﾂｶﾊﾞｰが届きました。日本の羽毛布団にあうｼｰﾂｶﾊﾞｰがこちらになくて従妹が送ってくれたものです、感謝、感謝。しっかしいつも無駄なことをしているなと、思いつつ…… 

  2006年08月29日

  コメント(0)

• 

  squirrel

  昨日、目の前をﾘｽが駆け抜けて行きました。こっちはもう既に秋の気配濃厚。やがて来る長い暗い冬に向けてﾘｽもとっても忙しそうに見えました。

  2006年08月29日

  コメント(0)

• 

  bank holiday

  本日なぜにか、こちらは休日。日本の友人からは暑い、暑いのﾒｰﾙばっか……。現在こちらの気温は……。机上の時計（温度計付）にて20度丁度。勿論ｴｱｺﾝなし。きっと今日本に帰るとざっと20度の気温差に伸びてしまう事だろうなと。来月の12日は試験。こんなことせずに勉強しないといけないのだけれど、ｲﾝﾀｰﾈｯﾄにて勉強している関係で、ついふらふらのｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞの方に。さあ、今日も500問のﾉﾙﾏをこなさなきゃ……  

  2006年08月28日

  コメント(1)

全379件 (379件中 351-379件目)

< 1 ... 3 4 5 6 7 8