WONDERLAND

　金曜日に発熱。でも、この日はまだ元気だった。３８度を超えて、体はふら～ふら～っと宙を舞うような感じがしたが、「具合が悪い」というのとはちょっと違っていて、まあ、努力が必要なことは一切できなかったものの、本は読めた。
　食事のしたくは娘がしてくれた。食欲はあったが、いかんせん、冷蔵庫が空っぽで、ろくに食べるものが無かった。
　あいにく車はパンクしていて、しかもアルミホイールに適合する六角レンチ（？）がないのでタイヤ交換もできない。
（工具がそろっていても、具合が悪かったらそんなことできないって）
　あ～、もちろん、片道１時間以上歩かないと、店は一軒も無い。だから、行けない。

　この夜、わたしは、うんうん唸って一晩過ごした。ろくに眠ってないと思う。（本人の気分としては、「のたうち回って」いた）


　土曜日に体温をはかると、３９度を越えていた。さすがに１日中寝込んだ。なんにもできなかった。
　この日、娘も発熱。
　深夜帰宅した夫に、娘を病院に連れて行ってもらった。見た感じ彼女のほうが具合が悪そうだったのと、病院に「急患をお願いします」と電話した夫がなぜかわたしについては一言も触れなかったので、わたしは留守番。
　ま、わたしの熱がすでに峠を超えていたから、とも言えるが。

　診断結果はＢ型だそうで。
　このとき同行していれば、わたしも同じ診断を受けて、タミフルが効くかどうかのタイムリミットにぎりぎり間に合っていたのかもしれない（既に間に合っていなかったかもしれない）。


　日曜日。娘と二人で「風邪様症状」と闘う。この闘いは今も続いている。
　家じゅうのティッシュペーパーがなくなっちゃうよ～
　声が出ないよ～
　娘は今も寝込んでるよ～

　わたしは、もう寝込むのには飽きた。ずっと寝てると、腰が痛くなるんだもの。