白い曼珠沙華の花芽
昨年の秋に育ててみなさいと手渡された球根。彼岸の頃に咲くから彼岸花。別名では不吉な呼び名が多いわよね。毒花や痺れ花、地獄花や幽霊花や死人花、剃刀花や狐花や蛇花なんて呼び名もあるようよ。でも私はサンスクリット語のマンジュシャゲがいい。曼珠沙華は、仏教で伝説上の天界の花。サンスクリット語majūṣakaの音写で、純白で見る者の悪業を払うと言われ、天人が雨のように降らすと言うの。今は黄色やピンク色って改良品種もあるようね。うちのは白い曼珠沙華。田舎の方では田んぼの畦や御墓場に曼珠沙華が咲いてた。曼珠沙華は花も葉も根も球根も有毒。だからミミズは毒を嫌がり寄りつかないから、ミミズを食べるモグラが来ないんだそうだ。また、昔は土葬していたので動物が掘り返さないよう、曼珠沙華を御墓場に植えたんだそうだ。だいたいの植物は冬には葉を落とすけれど、曼珠沙華は開花終了の後、晩秋に艶のある水仙の葉みたいな細い葉をロゼット状にうちのは長さ30~40センチの葉だったよ。葉はそのまま冬を越して、春には枯れてしまったの。枯れてしまうとは聞いていたけど、凄い枯れ方で私は腐ってしまったかと思ったよ。秋までは地表には何も生えてこないと聞いていたけど、球根はちゃんと秋が来たのを察知するんだね。除湿機のタンクの水を植木鉢にジャアッと水遣りと言う名の水捨てを夏もずっとしていたけど、一昨日植木鉢をみたらば花芽がシュル~っと。次の日には20センチも花芽が伸びていて驚いた!そして今日は苞からほんわかと蕾が見えてきた。後付けクリップ式のマクロレンズでの撮影。曼珠沙華って発芽から1週間で咲くようです。1日で一気に伸びて驚いた驚いた!明日には苞を破り蕾が伸び出てくるのね。はじめて育ててみて、曼珠沙華の生態を知ったわ。球根が増えたら、欲しいって方に譲り分けてあげたいな。