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Apr 13, 2006
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テーマ:お勧めの本(7334)
カテゴリ:本・コミック
ここ数カ月の懸案事項だったレポート課題の山たち、
片付けたらどんなにスッキリするかと思っていたのに、
いざ終わってみると、何か心にポッカリと穴が空いたような感じのするこの数日。

本当は他にもやることは山積みのはずなのに、
どうにも気力が湧かなかったりして…
なかなかうまくいかないものです(^_^;)

手始めに終わったら読みたいと思っていた本を読むことにしました。
その1冊がこの本『僕の妻はエイリアン』です。

僕の妻はエイリアン
僕の妻はエイリアン

と言ってもSFではありません。
自閉症のひとつであるアスペルガー症候群(おそらく)の妻との日常を
夫の側の視点から描いたものです。

結婚生活を始めた夫は、どうにも妻が理解できない価値観を持ち、
突飛な行動を取るということに気付きます。
妻の側でもそれまでの長い間、仕事がうまくできなかったり、
社会生活に順応しづらいことでずっと苦労をしてきたのですが、
自分でもそれが何故だか良く分からない。

ある日妻は自分で診断を受けに行き、
自分が自閉症の一種であるということが分かるわけです。

自閉症の中には、言葉も不自由で社会生活が困難な重いものから、
知的な問題はなく、言葉も堪能という軽度なものまで幅広く、
彼女のように大学も出て知能も高いという人も多くいます。
発達障害の一種なので、ほとんどは児童期までに判明するものですが、
軽度のものだと大人になるまで気付かないというケースもあると思われます。

そして、多分自分でも気付かないようなもっと軽い自閉傾向の人は沢山いて、
ちょっと変わった人という位置付けで普通に生活しているのでしょう。

いろいろ特徴はありますが、その中で最たるものは、
コミュニケーションが苦手ということでしょうか。
雰囲気や人の表情を読むこととか、言外の意味を汲むとかが苦手だったり、
ということで、対人関係がギクシャクしてしまう…。

私の友人にもいます。
普通に仕事ができるので、この本の「妻」よりもかなり軽いのだと思うのですが、
やはり人間関係では昔から苦労してきたようです。
私自身、そうとは知らずにその人との関係に悩んだ時期がありました。
その友人も私との関係はストレスだったことでしょう。

随分たってから、自閉症ということを知り、
それで自分が感じていた違和感の理由が分かったのですが、
この本を読んで、自閉傾向を持つ人たちの物の見方とか、
独特の世界観が少しは理解できたような気がします。
これからはもうちょっとうまくその人と付き合うことができるかな、
なんて思っているところです。

また、逆に自分が普段何気無くしているコミュニケーションが、
どうやって成り立っているのか考えるきっかけにもなりました。

そんなわけもあって、興味を持ったこの本ですが、
ちょっとしたトリックもあって、読み物としても面白いと思います。
当たり前のことがそうでない世界ということでは
ある意味SFと言えないこともないか…?(笑)
しかしこれはノンフィクションです。
あっと言う間に読み終えました。オススメです。







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Last updated  Mar 18, 2008 01:36:01 PM
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