テーマ:徒然日記(23494)
カテゴリ:徒然~つぶやき~
先日、バス停でバスを待っていると、
前に若い母親と3~4歳くらいの男の子が並んでいました。 母親は髪を金髪に近いくらい明るい茶色に染めた、 いわゆる「ヤンママ」というやつですか。 髪も格好もだらしなく、無気力な感じが漂っています。 子供は絶えずちょろちょろと動きまわり、母の顔色をうかがうように 注意を引こうとアピールしたり、話しかけたりしてるのですが、 当の母親は、我が子に返事をするでもなく、 視線も向けず表情ひとつ変えず、ひたすら無関心。 まるで彼なんかいないかのような態度です。 そうこうしているうちにバスが来ました。 母親は子供に目もくれず、さっさとバスに乗り込んでしまいました。 男の子は母の後を必死で追います。 小さい子にとってバスのステップの段差はかなり高いはず。 こけながらもひるまず、助けを乞うこともなく、 自力でバスに乗り母親のいる席へと向かうのでした。 最初はその冷たい母親の仕打ちは、何か子供が悪さでもした後の お仕置きかなんかなのかとも思ったんですが、 バスに乗り込む時の様子から、ひとつの疑念が湧いてきました。 この年齢の子供だったら、普通転んだら母の助けを求めますよね? (というか、その前にどんなに怒っていても母親ならこういうフォローまで 小さい子に対してしないことってないと思うんですけど) 彼の態度が、これがもう当たり前で慣れているように感じたのです。 呼んでも、母が来てくれないということがよく分かっている。 それでも、たった1人の母親に見捨てられないように追うしかない。 幼い子供ながら悲壮な心持が垣間見えたような気がしました。 つまりこの時だけでなく、いつもこの親子はこうなんじゃないか…。 もしそうだとしたらネグレクトというやつですよね。 我が子を無視するという、一種の虐待です。 何か、背筋がヒヤッとするものを感じました。 母親にも何か事情があるのかもしれないけれど、 周囲の人たちは気付いているのだろうか…? 通りすがりの私にはどうすることもできませんが、 その子の様子がどうにも痛々しく、心に引っかかっています。 …まあ、このような嫌な気持ちになることもあれば、 バス停で、微笑ましくなるような光景にも出会いました。 別のある時、バス停で私のすぐ前には、高校生の男の子が、 その前には腰の曲がった小さいおばあさんがいました。 男の子は、ずり落ちそうなほどローウェスト(を超えてますねあれは)で 制服のズボンを穿いている、いかにも、な格好です。 やがてバスが来て乗り込む際、おばあさんは、手すりにつかまって ステップに足をかけて上がろうとしつつも、そこで力尽きて、 そのままの姿で固まってしまいました。 すると、その今風の男の子が、さっと手を伸ばして、 おばあさんの背中を押して上げたのです。 後押しされてなんとかバスに乗り込むことができたおばあさんは、 座るまで、移動することだけで精一杯だったのでしょう、 特にお礼を言うでもありませんでしたが、 男の子も何事もなかったように後ろの座席に行ってしまいました。 一瞬のことでしたが、ちゃらちゃらしてそうな若者も 結構やるじゃん、とちょっと見直した出来事でした。 こんな光景に出会うと、気持ちが暖かくなったりもしますし、 バス停って、いろんな人間模様が見える場所でもありますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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