カテゴリ:徒然~つぶやき~
仕事の後輩が出演するコンサートに行ってきました。
義理と付合いと、プラス少し興味もあって行ったのですが、 (つまりあまり期待してはいなかったということです…失礼) その中でも、いいなと思える演奏が一曲(これまた失礼)ありました。 コンサートに行く理由には、 ただ単に憧れの人を生で見られるとか、同じ場にいるだけでも幸せとか、 或いは他の観客と一緒に聞くことでより大きな感動を得られるとか、 そういうこともあると思います。 しかし、本来の「生の音楽を鑑賞する」という事において、 既知の曲、好みの曲であるかどうかに関係なく、 時に大きく心が動かされることがあります。 それを味わいたいがために行く、 というのがまず私の場合根底にあります。 この「心を動かされる」要因は一体何なのか、 よく考えてしまいます。 素人の大して上手くない演奏でも 心をギュッと掴まれるような瞬間があるのはどうしてなのか。 逆に上手さや技の巧みさは、感心を呼びはしますが、 それに感動が伴うとは限らないのをよく経験するのです。 今回良いと感じた曲で考えられるのは、 1 共演者との呼吸のあったやりとりが見られた 2 打ち込み系のデータが一切使われてなかった (=他の曲は全て使われていた) という2点のような気がします。 2も広く捉えると1につながっていくとも言えますね。 例えば曲が盛り上がるにつれて、テンポも微妙にアップしていったりすることも 共演者の呼吸とか空気が反映されるから、と考えることができます。 打ち込み系のサウンドは、特殊な効果をかけたりや出音をより豪華に見せることには 長けていますが、その辺は難しいですよね。 ライヴで演奏を聴くのには、一期一会と言ったらいいんでしょうか、 その時にしかできない演奏の共有ができることに魅力があるのじゃないかと。 何人かで演奏するのならば、まずは共演者と、 ソロなのであれば、観客と。 演奏者と観客と全てが一体となった瞬間に、心が動く。興奮や感動を生む。 そういうことなんじゃないかと思ったりするのです。 こう考えてみると結局は、 共演者や観客を巻き込める力がある人がよい演奏者なのかもしれませんね。 技術はもちろんあるに越したことはありませんし、 特に人前で演奏をする人ならば、技術を磨くことは不可欠でしょう。 ただ、よい音楽はそれだけで生み出せるわけではないと感じるわけです。 今回は真面目に語ってしまいました(笑) これからも心にビンビンと響く演奏との出会いを楽しみに、 コンサートやライヴに行こうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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