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テーマ:ガンの後の日常(82)
カテゴリ:趣味の宿題(宇宙、地球、健康、etc.)
昨日は、サイモントン博士の講演会に行きました。年に一回くらい、毎年日本にみえるようです。
統合医療ビレッジでのカウンセリングは受けましたが、博士ご本人から、さらに本質的なポイントについての情報が欲しいと思いました。一番、欲しかったのは、実証データについての文献の情報です。 ばっちり、文献情報がありました。1970年代に博士が先駆的な研究結果を発表して以来、計4件の基礎研究文献、3件の比較対照研究文献の、総計7件の論文が出されているそうです。 サイモントン療法は、日本ではあまり知られていません。ホームページはありますが、トップページの印象が、癒しとかヒーリングとか、一見して、医療とは関係のないヒーリングサイトなどとの区別がつかないものになっています。 本は出版されていますが、どれだけの医療関係者が読んでくれているものかどうか、あまり期待はできません。また、一般向けの書籍で効果を分り易くするための症例がどれだけ載っていても、それでは実証データにはならないのです。アガリクスなどの健康食品についての本にどれだけ体験談が載っていても、それでは医学的な効果の実証にはならないのと同じように、どんな素晴らしい症例の紹介でも、それではエンジニアの夫や、同僚達は、納得しません。と思うので、まだ話してはいないんですけどね。だから、実証科学としての文献が欲しかったのです。 今回は文献7個みつかったので、大満足です。7という数字が、結構多いな、というだけでなく、そもそもそれ以前のベースとなる理解が、ずっと以前に日本よりもずっと先を行っています。1960年代には癌治療機関のトップの方が、精神面が癌治療において極めて重要であることを指摘され、西洋医学の限界に言及しておられるそうです。アメリカ政府の代替医療への予算も莫大なものであったと聞いています。 サイモントン博士の研究も、博士1人でされたのではなく、回りの多くの仲間の研究者と、予算的な支持があったのです。そういう背景の中でこれらの文献の研究が行われ、発表がされています。日本の医療のトップの考え方や予算はどうなんでしょう。歴代の国立がんセンターのトップの方は、がんで亡くなっているとか聞きましたが。がんにおける精神面の重要性をご存知だったのでしょうか。アメリカではどうなんでしょうね。 科研費の項目に、精神神経免疫学はありましたが、見てみると行われている僅かな研究は、患者数が小さくて統計がとれないようなもので、短期間のものでした。日本での研究は始まっているけれど、ばらばらに小規模に行われているようです。 上記の7件の文献は極めて重要だと思いますがメモなどとれなかったので、頼んでみたところ、講演レジュメのファイルを送って頂けることになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.04 11:55:33
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