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テーマ:ガンの後の日常(82)
カテゴリ:趣味の宿題(宇宙、地球、健康、etc.)
実は私は弘法大師空海さんの大ファンです。
以前から「同行二人」で歩いて下さるという弘法大師様はありがたい、と思い、真言宗のお寺を見つけるとお参りするのを楽しみにしていました。それが、去年の夏に、空海さんの真言宗の根本は「大日如来」つまりお日様の神様、ということを知って、ますますファンになっていたのです。 高野山金剛峰寺は弘法大師が開かれたお寺で、真言宗の総本山です。だから、数百あるというお寺のそこらじゅうに、弘法大師がおられるのです。もう、行くお寺、行くお寺に、弘法大師さんの像があるわけです。 ディズニーランドに行ってミッキーマウスを沢山見つけて狂喜する子供みたいに、もう、喜んじゃいましたよ。娘がいるとゆっくりお参りもできないのですが、娘は退屈がって先に宿に帰ってしまったので、心行くまでゆっくりじっくり手を合わせました。急いでお参りしているといつも子供の事しかお願いせずについお父さんのことを忘れてしまうのですが、ちゃんとお父さんのことも忘れずにお祈りすることができました。あと自分のことも忘れずに。金剛峰寺のそばにある愛染明王のお堂ではお坊さんが護摩を炊いて修行をされていて、ご自由にお参り下さいと書いてあったので、ちゃっかり上がって座らせて頂き、護摩の音と香りの中でじっくり心行くまでお参りさせていただくこともできました。このお堂も金剛峰寺の『中』なのかもしれません。道路を隔てていますが、多分あのあたり全部が金剛峰寺なのでしょう。 そして、う~ん、やっぱり空海さんは偉い、と思うものを見つけました。金剛峰寺や根本大塔のそばにある、御社(みやしろ)と大王院です。神道のお社です。重要文化財だそうです。極めて重要と思って説明の看板の写真を撮ったつもりが、解像度が低くてよく読めません。メモすれば良かった。読めない部分を補ってまとめると、弘法大師は高野山を開くにあたり、仏教の教えと日本の神道との融和に意を用いられ、このお社を祭られたとのこと。 日本のお寺の殆どは、そのすぐそばに神社があります。この慣習はいつから始まったのでしょうか。とても現代的な意義があると思うのです。 奈良東大寺の大仏さんができたのは752年。奈良にも春日大社という大きなお宮さんがあったようですが、今回の旅行ではくたびれてしまい、初詣の人ごみに混ざる気力が出ずにこのお宮へのお参りはしませんでした。東大寺を建てた行基さんも、神道も尊重するということを考えられたのでしょうか。聖徳太子の法隆寺は、お参りした範囲では法隆寺内にお宮さんは無かったと思われます。でも地図で見るとちょこっと離れた所には神社があるのですけど。 高野山が開かれたのは、平安時代の初期の816年に空海さんがこの地を密教寺院建立のために賜ってからです。何も無い山の中にお寺を建てるにあたり、空海さん自らわざわざ一緒に神社も建てられたというのです。仏教と神道の融和のために。 この辺、もっと研究が行われて、世界に発信してもいいのじゃないかと思うのですけど。日本の政治家は日本では極めて初期から宗教的な争いは平和に抑えられてきたという歴史を国際的にアピールしてもよいのではないでしょうか。ブッシュさんやイスラム教の指導者の方にも見てもらって、色々な宗教が共存することを目指してほしいと思います。 高野山には沢山の外国人の方もみえていました。上記の看板も英語でも書かれていました。来てくれた外国人には読んでもらえているとは思いますが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.11 15:12:40
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