カテゴリ:開発競泳水着の見所
2009年7月26日から8月2日まで世界水泳ローマ2009が行わていましたが、43個の世界新記録が樹立。世界新ってそんなに塗り替えられやすいもの?と思ってしまうほど感覚がマヒしてしまいますが、速い選手の泳ぎを見ているととても参考で刺激になります。
水中映像では入水からプッシュまでの様子やスロー再生でのフォームチェック、キャップやゴーグルの付け方から集中力まで色々と勉強になりますね。イメージトレーニングにもなったと思います(o^-^o)/ もちろん、水着も一緒にチェックしていましたので、世界水泳ローマ2009の競泳競技での高速水着に関して少し取り上げてみようと思います。 【世界が注目した高速水着!】 今回参加している水着メーカーは、英スピードやアリーナ、ジャケドや日本の3社(ミズノ・アリーナ・アシックス)など練習プールのそばに計11社がブースを開き、無償で水着を提供していたようです。 競泳に出場する選手は、その中から着用したい1着だけを選ぶといった形になっていましたが、水着の均等性という意味では良いことで、今後そういう形式になっていくのかもしれませんね。 では各国の代表選手は、どのメーカーの水着を着たいと思い、選択していたのでしょうか?今大会で一番の注目されていた水着は、イタリアのジャケド社水着だそうです。全身をポリウレタンで覆った新型高速水着であり、浮力が高いという評判で噂通り記録に出ていたと思います。
ミズノと契約を交わしているイタリアのフェデリカ・ペレグリニ選手ですが、イタリアのジャケド社の水着を着用して、驚異的な世界記録を出していました。真っ黒の全身スーツであったので始めどこの水着か分かりませんでしたが、契約上のこともあり、ジャケド社のロゴを消して出場していました。 しかし、他のメーカー水着も世界新や大会記録が出ており、男子のレースではゴール後「水着をアピールする選手」や「泳いでいるのは自分であり、水着ではない!」と色んなパフォーマンスをしていたのを見て、今までとは違う世界水泳を見たような気がしました。 私の見た目の感覚ですが、テレビを見ていると水着の影響があると感じたシーンをいくつか見つけました。特に分かりやすかったのは、背泳ぎのスタート時。笛が鳴って、飛び込んでからスタート位置につくまでの間でした。飛び込んでからプールの底を蹴って浮いてくるまでの様子は、まるで海で使うウエットスーツのようにスーッと浮いていました。 浮力がつくと、泳ぎやすく、疲れにくくなります。 選手は、大会日に力を発揮できるよう調整してきていますから、高速水着の機能を最大限に発揮できたため、43個もの記録に繋がっていたのだと思います。 【練習とメンタルの強さがメダルへ!今後は水着なんて気にしない!】 古賀選手、100m背泳ぎの金メダル!素敵でしたよね☆まだ起きていたのでその瞬間をテレビ中継で見ていましたが、手に汗を握って応援してしまいました。ゴールしたときは思わず、万歳してしまいましたが、本当に凄かったです。 ところで、古賀選手と入江選手着用していたのは、アリーナのアクアフォースゼロ。しかも、海外選手が全身スーツを着用している中、2選手は腰から足首までのロングスパッツ。 新ルール(腰からひざまで)が適応されるとなれば、今後2選手にとって有利となるかもと感じました。
練習やメンタル面など不足している弱い部分を向上させることこそが一番大切なこと。FINAのルール改正も進んでいることですから、そう考えると今後水着に関しては今ほどシビアに考える必要がないのかもしれないと思ったりもします。 【今後の高速水着はどうなる?】 国際水泳連盟(FINA)は7月24日、当地で総会を開き、競泳の水着に関して、来年から織物素材に限るなどの新規定を導入。(総会では米国が織物製に限定する新規定案を出し、大半の加盟国が賛成して可決。) 新規定ではラバー系素材などが禁止されるほか、水着が体を覆う範囲もこれまでより狭くし、男子選手は腰からひざ、女子選手は肩からひざまでとなるそうです。 今後はFINA理事会が細部を詰めて新たなルールを定めていく方針とのこと。 競泳の水着に関しては、昨年の北京五輪で周囲を席巻したスピード社のレーザー・レーサーに対抗するため、各メーカーが素材や形態を改良する開発を本格化させたのが水着問題の始まり。 男子背泳ぎの入江選手をはじめ、今年に入ってラバー系やポリウレタンの素材を着用した選手が快記録を連発。その後のFINAによる水着審査の末、入江を含む一部の記録が公認されない結果となるなど、混乱が続いていただけに、細かくルールが設けられることに対しては、多くが賛同していると報道されています。 来年からラバー系などが禁止となれば、当地で開催中の世界選手権でマークされた新記録が、当分の間破られない可能性が大きくなりますが、しばらくは記録よりも順位にこだわったレースとなってくるように思っています。もちろん、記録は狙い塗り替えていくものですが、今後の競泳競技はその辺も見所の一つとなりそうですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年08月04日 13時40分47秒
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