世界新はスピード競泳水着「レーザー・レーサー」のおかげ?
今朝のニュースを見てビックリヽ(゚◇゚;)ノ一斉に報道されていますね。欧州選手権(オランダ)など世界では大会が行われています。そんな中、08年2月中旬から3月24日までに生まれた競泳の世界新が13個もありました。このうち、12個は新開発されたスピードの競泳水着「レーザー・レーサー」の丈の長いタイプということでした。この競泳水着はすでに国際水連が公認しているため、誰が着用してもOKとなっています。しかし、FINA(国際水泳連盟)は「水着と浮力の関係」の調査に乗り出す意向を示していて、4月に行われる世界短水路選手権(英国)で議論されるそうです。この議論というのは、トライアスロンのスーツのように「水着が、浮きやすいかどうかという問題」が懸念されているわけですね。私もトライアスロンのウェットスーツを着用したことがありますが、浮いてくれるのでかなり楽に腕を回すことができます。ただトライアスロン用は厚手ですが、このレーザー・レーサーはごく薄です。でも、形状や機能的には浮きやすいのかもしれません。この水着はこれまで目立った活躍がなかったフランスのアラン・ベルナール選手がオランダでの欧州選手権で男子50メートル自由形と100メートル自由形で世界新を出し、一気に注目を浴びたことで議論に至ったようです。確かにこの1ヶ月足らずで世界新が13個というのは前代未聞!異常ですよね?怪しく思われてしまって当然ですが、これは日本競泳陣にとって非常に重要なこととなります。それは、2012年までは日本水泳連盟が「ミズノ」・「デサント(アリーナ)」・「アシックス」との合意をしてしまっているため、スピードが着用できないということだからです。世界新が出るなら皆、スピード水着を試したくなるのは当然でしょう。しかし、使用できないとなると、これは深刻な問題となってきます。今回の世界新は、実力によるものかもしれません。皮肉に聞こえるかもしれませんが、ドーピングなどをしているわけではないでしょう。プールの環境?も否定しませんが、もし競泳水着による影響だとすると、平等性に欠けてしまいます。今後の動向に注目しなければいけませんね。【マメ知識♪スピードの「レーザー・レーサー」とは?】米航空宇宙局(NASA)なども開発に協力した極薄、超軽量で撥水(はっすい)性に優れた素材を使用しています。この水着はレーザー技術により縫い目を無くし、従来製品より受動抵抗を約5%減らしたとされています。このスーツは4月から販売だそうですが、 価格は現在のところ、かなり高価なため一般向けではありません。★【男性用】フルロング型:£ 320.00(6万5千円相当)、ロング型:£ 210.00(4万2千円相当)、スパッツ型:£ 140.00(2万8千円相当)★【女性用】ロング型:£ 320.00(6万5千円相当)、ハーフ型:£ 240.00(4万8千円相当)⇒SPEEDOホームページへ【参考ページ】日刊スポーツ…スピード社製の水着で世界新を連発したアラン・ベルナール(AP=共同)毎日新聞…競泳:世界新連発のスピード社水着を調査サンケイスポーツ…【水泳】FINA、世界新連発のスピード社製水着調査へ朝日新聞…世界新生む「魔法の水着」 国際水連、再検討へ