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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「イソプロパノールの排気はきちんとやってます!」
「イソプロパノールならローションで処方してますよ」 「そんなもの皮膚に付けて大丈夫なんですか?!」 「化粧品にも入ってますよ」 「え~っ!書類まで書かされてた・・・」 日立情映テックの産業医として、安全衛生委員会と職場巡視に行ってきました。 職場巡視では、基板組み立て部門を見せていただきましたが、基板洗浄に使用するイソプロパノールの排気ダクトの説明を受けました。 イソプロパノール(イソプロピルアルコール:H3C-CH(OH)-CH3)は、安価で安全な第2級アルコールであり、医療用(殺菌消毒)、工業用(工業原料、有機溶剤、レンズ清掃)、家庭用品(印刷文具インク基材、プラモデル、フィギュア、自動車水抜き)、化粧品、などに広く使われております。 毒多ぁも、ニキビの患者さんにダラシンローション(ダラシン1000mg+プロピレングリコール10ml+イソプロパノール80ml)をオリジナル調剤で処方しております(ニキビのダラシンゲルの元になった処方:ダラシンは抗生剤のクリンダマイシン)。 日用品や化粧品(薬事法)で使われまくっているイソプロパノールは、労働安全衛生法では引火性液体、急性毒性物質として、MSDS(Material Safety Data Sheet)の作成対象物質(通知対象物)となっており、職場の有機溶剤では細かく厳重な管理を強いられております(縦割り行政)。 次の職場巡視では基板組み立てニキビ娘にダラシンローション進呈しようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月21日 18時53分55秒
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