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カテゴリ:夏カゼ・エンテロウィルス・アデノウィルス
「熱で痙攣起こしました」
「夏カゼ・ヘルパンギーナですね」 「脳波とMR検査は必要ですか?」 「主治医との信頼関係ですね」 「救急車呼んだら病院に・・・」 「田舎クリニックは救急指定じゃないからね」 鼻炎と扁桃炎で時々受診する1才9ヵ月の男の子(アレルギー検査は希望されず)。 2日前から熱38.5℃があり、様子をみておりましたが、突然痙攣を起こしたために救急車を呼んだら(痙攣はすぐに治まりましたが)、救急車に乗せられてしまいました。 そのまま救急病院に連れて行かれ、症状が治まっていたので、薬も説明もなく「1週間後に脳波とMR検査ね」と言われて・・・説明が欲しくて、そのまま当科を受診しました。 熱は下がっており36.4℃、ノドも赤くありませんでしたが、ノドチンコの脇に口内炎(ヘルパンギーナ)がありましたので、夏風邪のエンテロウィルス感染症と思われました。 夏と冬のカゼは40℃出ますが、夏カゼはすぐに解熱します。40℃の児が毎日受診しますが、誰もこじれておりません。夏風邪の40℃は冬のインフルエンザ40℃の練習です。夏カゼが看病で乗り越えられれば冬のカゼも大丈夫です。 夏カゼはエンテロウィルス(エンテロ、コクサッキー、エコーなど)が約70種類、アデノウィルスが約50種類、あわせて120種類もおりますので、小学校までに全部かかるとしても毎年3回くらいはかかる必要があります(というよりも知らないうちにかかっている)。 アデノウィルスは咽頭結膜熱(俗称プール熱)や流行性角結膜炎、エンテロウィルスは口内炎(ヘルパンギーナ)や発赤疹を伴うもの(手足口病)などがありますが、時に痙攣や脳炎を起こす場合がありますので、注意が必要です。 子どもの手足口病をもらった超過労の父が脳炎で1ヵ月入院という経験もあります。夏バテと思っていたら子どもの夏カゼを貰っていたというのはよくあることです。 えっ?、結局痙攣の児はどうしたかって?、もう夏カゼも治りかけでしたので、薬も出さずに帰しました。脳波とMR検査については、検査に使う眠り薬とMR検査の電磁波に相当抵抗感があるようでしたので、メリット・デメリットについてご説明いたしました(毒多ぁならどうしますかと訊かれたので救急車も呼ばないし検査もしないと答えました)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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