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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「ジェネリックを内服したら眼が腫れました!」
「鼻粘膜が真っ赤なので花粉症かも?」 「前の薬ではこんなことはありませんでした!」 「花粉症はありませんか?」 「ハルシオン処方して下さい!」 「パルレオン返して下さい」 「・・・」 毎日安定剤(短時間型の安定剤デパス0.5mg3錠、超短時間型の睡眠導入剤ハルシオン0.25mg2錠、中間型の睡眠導入剤ロヒプノール2mg2錠)を内服している35才の女性。 5日前に、ジェネリックにしてほしいと言われましたので、デパス→サイラゼパム、ハルシオン→パルレオンに変更して処方したら、「パルレオンで目が腫れた」として受診されました(考えられない!)。 鼻粘膜が真っ赤に腫脹充血して、眼瞼結膜も軽度充血し、どう診てもアレルギー性鼻炎・結膜炎あるいは花粉症の症状でしたが、本人は、ジェネリックが合わなかったと言ってゆずりません。 かかわりあってもしょうがないので、ハルシオンをまたまた60錠処方してしまいました。 春になって暖かくなると、色々な訴えの患者さんが増えます(とても付き合っていられない)。 1人5分で診療を終えるにはなるべく患者さんに話をさせないことが大事ですが、そのテクニックの1つが薬の処方です。 患者さんが訴えを言った時にいちいち聞いていたら診療は終わりません。1つ言ったら1つ薬を出して口をふさぐ・・・というのが医者のテクニックです(咳には咳止め、痛みには痛み止め・・・)。 薬をたくさんもらって帰る人はそれだけ訴えが多いうということになります(本当に必要な薬も隠れてますが・・・)。 えっ?、なんで「パルレオン返して下さい」って言ったのかって?、本当にパルレオンが合わなかったのならば不要のはずです。もし返すのを拒んだら、高額で裏取引されているハルシオンを60錠手に入れるためのテクニックにまんまと引っ掛けられたということになります。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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