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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「床ずれをどうにかしてください!」
「何を塗ってますか?」 「リンデロンとレスタミンです」 「眼底を診てもらったことはありますか?」 「?ありません?」 「眼底が大丈夫ならすぐに治りますよ」 「眼底OKでした(^o^)/」 10年前から糖尿病で経口血糖薬(ダオニール)を内服している76才の男性。 1年前から第3腰椎あたりが直径10cmほど紫色に変色し「リンデロンVG」を塗布しても良くならないので亀クリを受診しました。 本人は「糖尿病が悪化して床ずれ」と説明されているようですが、診た感じは「ステロイド皮膚症でカビだらけ」です。 10年間1度も眼底を診てもらっていないとのことでしたので「眼底が大丈夫ならば糖尿病は重くありません」「皮膚もすぐに良くなりますよ」と説明して、強酸性水と毒多ぁ謹製ラベンダー軟膏とラミテクトクリームを処方したら・・・ 4日後に、ニコニコして再診しました。眼底は正常で、ステロイド軟膏を中止して強酸性水消毒を開始したらどんどん良くなっているようです。 えっ?、どうして眼底なのかって?、糖尿病の合併症は「動脈硬化」です。動脈硬化が進んで、脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、末梢の壊死、などが起きてきます。当然、皮膚の壊死も、動脈硬化しだいです。動脈を外から直接見ることができるのは眼底の血管です。糖尿病の方はときどき眼底をチェックすれば、合併症を未然に防ぐことができます。 床ずれ(褥創)に見間違うほどのステロイド皮膚症!。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月07日 03時57分56秒
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