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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「インタール処方してもいいですか?」
「薬は使いません!」 「飲まなくてもいいから処方だけさせて」 「・・・」 生後5ヵ月から顔が真っ赤で熱傷状態の7ヵ月の女の子。生後6ヵ月の血液検査を1ヵ月ぶりに聞きに来ました。 IgE:219、卵白3(8.89)、小麦3(4.99)、ミルク3(4.42)、犬1(0.46)、HD・米・大豆・ジャガイモ・リンゴ・ホウレンソウ≦0.34 薬はイヤとのことでしたので、訊ねたら、〇〇教団の方でした。 それならば、薬の嫌いな人向きのインタールは最適ですので、飲まなくてもいいから処方だけさせていただきました。 ザジテンやセルテクトやアレグラのような普通の抗アレルギー剤は、腸から吸収されて体内に入り、細胞レベルで症状を抑えるだけです。軟膏が最後の症状を抑えるだけとすれば、ザジテンはアレルギー反応の嵐の途中をダムをせき止めるようにして抑えているだけです。やめればどっとあふれます。 インタールは同じ抗アレルギー剤でも「食物アレルギー専用の」抗アレルギー剤です。食前に内服すると腸の穴をふさいで食物アレルゲン(未消化の大きな蛋白分子)の吸収を抑制し、栄養分(消化された小さなアミノ酸)はきちんと吸収し、食物アレルゲンをカットした後にインタール自身は99%便に出てしまいます。体内に吸収されないので「薬が嫌いな人向きの」抗アレルギー剤です。 インタールを内服している時のほうが明らかに皮膚や便の調子が良ければ、腸の粘膜は孔だらけで、真っ赤で、母乳はアレルゲンだらけ、と言えます。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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