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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「2月から鼻が詰まって苦しそうなんです」
「ペリアクチン内服してますね」 「昨夜詰まって暴れて眠らなかったんです」 「鼻も胸も膿汁でドロドロです」 「検査してください」 「ペリアクチン中止と鼻汁吸引が先です」 「楽になりました」 2/26から耳漏があって耳鼻科にかかっている1才5ヵ月の男の子。ムコダインとペリアクチンを内服しても2ヵ月間鼻汁が治らず、4日前から夜間咳嗽・嘔吐・不眠・不穏を訴えて受診しました。 20日前に血液検査をしましたが、それ以外の原因を知りたいとのことです。 IgE:5.29、卵白2.89、小麦0.00 鼻粘膜の強い腫脹充血と膿性鼻汁による鼻閉。咽頭扁桃の強い腫脹充血と後鼻漏。胸部には多量の痰の貯留を認めました。 副鼻腔気管支症候群を疑い、とりあえず鼻腔吸引を行ったらドロドロ粘調な膿性鼻汁を多量に認めました。 IgE:14、ダニ2(0.80)、杉1(0.51)、胡麻・ピーナッツ・大豆・トマト・ジャガイモ・リンゴ・チーズ・バナナ≦0.34、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 鼻汁培養:肺炎球菌(+)、インフルエンザ桿菌(+) もちろんハナとタンを固めるペリアクチンは中止し、メイアクト+オノン+ムコダイン内服としたら、すぐに良くなりました。恐い恐い。 えっ?。どうしてペリアクチンが処方されるのかって?。ペリアクチンは抗ヒスタミン作用で咳やハナをピタッと止めて、抗セロトニン作用(LSD25と同等の強力な中枢作用)でよく寝てくれます(ボーっとします)。 知的レベルの低い飛騨のジジババは、ピタッと止まると、治ったと思って、大変喜びます。もちろん主治医の評価も◎です。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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