|
カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「下瞼ジクジクはトビヒですね」
「眼科に1ヵ月掛かっているんです」 「卵控えてください」 「え?え?え?」 「鼻粘膜真っ赤ですね」 「???」 「鼻汁培養してもいいですか?」 「何なんでしょう?」 「黄色ブドウ球菌(++)です」 先月、生後3ヵ月で予防接種に来た際、下眼瞼に発赤ブツブツがあった女の子。 1ヵ月間眼科でタリビッド眼軟膏塗布しているが治らないとのことでしたので「トビヒは卵アレルギー」「ブドウ球菌性鼻炎かも」と言ったら、検査させてくださいました。 鼻汁培養では黄色ブドウ球菌:MSSA(2+)を検出しました。 バイ菌は鼻腔内に居ても病気ではありません。拡がると病気です。 鼻から眼に行くと結膜炎です。鼻から耳に行くと中耳炎です。鼻から奥に行くと蓄膿(副鼻腔炎)です。鼻から首に行くと寝違え(胸鎖乳突筋炎)です。鼻から皮膚に行くとトビヒ(膿痂疹・表在性皮膚感染症)です。 1ヵ所の症状(眼瞼結膜炎・麦粒腫・中耳炎・膿痂疹・・・)が治りにくい児は、鼻粘膜にバイ菌が居て、行ったり来たりしており、膿性鼻汁が治らないと、皮膚の1ヵ所の症状が治らない場合が多いです。 またトビヒはたいてい卵アレルギーです。 授乳母が、卵やめて、抗生剤(CDTR-PI)内服したら、すぐに治ってしまいました。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[薬物・薬効・薬害] カテゴリの最新記事
|