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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「どうされました?」
「ヨクイニンとビタミン剤を処方してください」 「これは毛孔性紅色粃糠疹ですね」 「病名は言われず『体質』と言われてます」 「冷えのぼせ気うつ於血+アレルギーでしょうね」 「左耳の音が割れるんです」 「滲出性中耳炎の痕跡があります」 中学生のころから体部にブツブツがあり、皮膚科で「体質」と診断され、ヨクイニンとビタミン剤が有効だった29才の女性。卵巣腫瘍術後。 ヨクイニンとビタミン剤希望で受診しましたが、左耳の音が割れるとのことです。 腹証では臍上悸>於血(右>左)。軽度鼓膜混濁<強い鼻粘膜の腫脹充血を認めましたが、血液検査はさせていただけませんでした。残念。 ニキビ(座瘡)は脂腺の分泌が盛んで毛孔がつまり、炎症を起こして細菌(ニキビ菌)が繁殖した状態です。「つまりを取り除く治療」「炎症に対する治療」「バイ菌に対する治療」「分泌の盛んな体質に対する治療」・・・いろいろな流派があります。 毛孔性紅色粃糠疹はニキビよりも小型軽症で毛孔に炎症がありますが、つまったり、バイ菌だらけではありませんので、塗るものをいろいろ処方しました。 ヨクイニンを希望されましたが、卵巣腫瘍の既往がありましたので、桂枝茯苓丸加よく苡仁にしておきました。 ビタミン剤希望でしたので、シナール+ハイボン+ピドキサールとしました。 薬局の指定はないとのことでしたので、階下のひだ薬局にお願いしている、亀クリ謹製ラベンダー軟膏とハンガリアンウォーターを処方しました。 もちろん、甘いものと餅とメタボは控えていただきました。恐い恐い。 腕にブツブツ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月13日 15時33分47秒
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