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カテゴリ:心臓・循環器・心電図
「溶連菌の検査してください」
「妹は溶連菌(-)です」 「心臓に孔が開いているのが心配で」 「肺炎球菌(1+)ヒブ(1+)でした」 生直後に「心臓に孔が開いている」と言われた生後3ヵ月の女の子。兄HD・消毒アレルギー? 6日前に姉が溶連菌迅速(+)でしたが、この児も鼻汁・咳嗽・熱38.0℃あるのて、検査希望で受診しました。 鼻粘膜の腫脹充血を認めましたので、検査したら溶連菌迅速(-)でした。心音には異常ありません。 生後3ヵ月:溶連菌迅速(-)、RSV(-) :鼻汁培養:PSSP(1+)、H.influenzae(1+) 症状は、CFPN-PI+カルボシステイン+プランルカストで良くなってしまいました。 心臓は、弁に問題があると、弁膜炎・心内膜炎のリスクがありますが、孔は問題になりません。 今は、昔と違って、胎児エコー、新生児エコーの精度が上がりましたので、心臓の孔が見つかりやすいです。 肺呼吸のできない胎児の循環を支えている、動脈管と卵円孔が、肺呼吸が始まると閉鎖しますが、時々、しばらく残っている場合があります(胎児循環遺残)。心肺に異常がなければ、いずれ閉鎖します。病名を言われなければ、たいていこれです。 心室中隔欠損は、三尖弁下のものは、孔が大きくても、いずれ閉鎖します。時々心エコーに通院して、心カテがなければ、これです。 心室中隔欠損でも高位(大動脈弁下、肺動脈弁下)のものは、閉鎖しませんので、手術の場合があります。心房中隔欠損も手術の場合があります。 よほど、重症で(心不全や肺高血圧が)なければ、溶連菌や肺炎球菌が問題になることはありません。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年10月10日 11時20分11秒
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