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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「真っ赤で痒いので漢方薬を」
「ハナノド赤いですね」 「皮膚科のステロイドは効かんのやさ」 「試しに黄連解毒湯+桃核承気湯処方します」 「今回は効かんのやさ」 「溶連菌迅速(+)です」 15年前に、全身真っ赤になり、皮膚科でステロイド軟膏がどんどん強くなり、前の前に勤務していた診療所で、黄連解毒湯+桃核承気湯が劇的に効いたことのあった、82才の男性。 脊椎管狭窄症後から、体部の発赤掻痒がひどく、ステロイド軟膏で良くならないので、15年前のあの漢方を出して欲しいと、亀クリを受診しました。 鼓膜発赤と鼻粘膜の腫脹充血と咽頭発赤を認めましたので「感染性の紅斑?」と説明するも、強い希望がありましたので黄連解毒湯+桃核承気湯処方しました。 今回は効きません。 82才1ヵ月:溶連菌迅速(+)、IgE:187、ダニ1(0.39)、蛾0.33、HD0.32、黄色ブドウ球菌0.18、カビ0.12、マラセチア・ピティロスポリウム・杉・イネ科・ブタクサ・<0.10、TARC:429 症状は、CTRX+タチオン+デカドロン点滴+AMPC+タリオン内服+テラコートリル塗布で良くなりました。 溶連菌性の紅斑には、漢方も軟膏も効かないよね。恐い恐い。 溶連菌性紅斑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年11月29日 02時56分41秒
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