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カテゴリ:医者稼業
昨夜は宮島口のホテルに泊まりました。昨夜はライトアップされた厳島神社などを船で回ったのですが、午前中は弥山のロープーウェイに乗ってきました。頂上まで徒歩30分、往復1時間では、学会の午後のプログラムにも間に合わなくなっちゃうので、駅近くの展望台からの景色を見て下りてきました。高所恐怖症のヒトにはお勧めできない景色でした。
このロープーウェイの料金は往復1800円なのですが、広電の乗り放題2日間の2000円のカードを買うと、フェリーもロープーウェイも広島市内の路面電車も乗り放題とのこと。採算度外視も極まっています。太っ腹というか、なんか間違ってるというか、ロープーウェイの料金を値下げすりゃいいのに。 さて、桟橋の近くで1年後輩のH先生に出会いました。彼も「歴史と伝統(あなごめし)のお勉強」とのこと。でも、1時半からの指導医講習会にでなきゃダメと進言されました。専門医制度が変更になりつつあるので、こっちは内科学会の認定医を取れる見込みもなく、認定専門医の次回の更新も絶望的だというのに指導医講習に行っても仕方ないと答えると、彼も内科学会の認定医はまだ取っていないけれど現在指導医になっているとのこと。そういえばワタシも、10数年前に指導医にならされそうになったことがありました。ファーストネームの論文が東洋医学会誌には無いし、親の病気や病院経営、子育てのことなどがゴタゴタしていて、休日返上で講習会の講師なんてしたくなかったので、すっ呆けた記憶があります。 で、言われるままに指導医講習会の会場へ。現在ワタシが勤務する病院は登録関連施設ではないので、ワタシが指導医になることはないでしょうから出席カードは提出しなせんでした。でも、本当にかなりの数の指導医の先生が、新制度の専門医の条件をクリアされていないことがわかりました。で、そういう立場の先生方は、新制度になると認定医または旧専門医という肩書きになるということでした(認定医でも指導医の申請はできるけれど、専門医になれるよう努力して欲しいとは言われましたがね。)。つまり新たに決められた更新手続きをすれば認定医。しなかったら旧専門医というわけです。ただ、新たに決められた更新手続きの内容は有難いけどちょっと複雑です。基幹領域の認定医または専門医の資格があり、指定教育機関での3年以上の臨床実績を持つという条件を不問にするだけで十分だと思うのに、詳細な臨床症例報告の提出までが免除になっています。確かにこの臨床症例報告は大変なのですが、審査にあたる先生方は、認定医になる見込みのワタシたちよりも、お若いのです。つまり、原典を探して引用して、審査する方にも勉強になるような症例報告書を提出してきたぞという自負心が、崩れちゃったのです。もっとも、先だっての症例報告を教育テキストに採用したいなんてハナシは来ませんでしたけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.17 01:17:01
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