さよならをいう度に。
ぼくらはとても愛し合ってたでも、ひとつだけ聞きたいんだなぜ、僕らは、あんなにケンカしたんだろうなぜ、僕らは、もう少し賢くなれなかったんだろう…はなれないために2日前に、前の彼女からメールが来た。「コール・ポーターの生涯、映画化だって!」メールの数日前に、突然、聞きたくなってiPodに入れたのがサミュエル・レイミー「Ev'ry time we say good-bye」だった。(邦題は「レイミー・イン・パリ」かな?)こういうの、虫の知らせなのかな?コール・ポーターなんて、日本じゃ音大生だってあんまり知らないと思う。事実、イタリアやドイツや、フランス、そしてロシアまで。ヨーロッパの歌や言葉はみんな学んでいたけれど、アメリカ歌曲なんて、遊びとは言え歌っていたのはおいらくらいだろう。やっぱり、同じ大学で出会ったし、長く一緒にいた。お互いの興味を理解して、興味ある物を分け合ったり、教えあったり。そういう点で、やっぱり今の彼女は、向いていないと思う。前の彼女以外に、ないのかも知れない。でも、今は、今。ポーターは、アメリカの作曲家。ガーシュインと並んで比較されたりするくらい超メジャー。一番有名なのは「ビギン・ザ・ビギン」かな?この曲は何かの映画のテーマにもなってたはずだから。よくジャズでも演奏されるガーシュインに比べると、白い。そして洗練された感じがする。いいとこのボンボンだったから、そういう背景もあるんだろうけど。とはいえ、ジョン・コルトレーンが甘く甘く「Ev'ry time we say good-bye」を吹いていたりするんだけどね。このレイミーのCDは、リサイタルのライブ録音。パリのホールで、アメリカ歌曲ばかりを20数曲。これが、素晴らしく、いい。レイミーがあんなにうまい(巧い)とは思わなかった。それ以前からレイミーは大好きで、だからこそ買ったんだけど。いや、聞いて「ニヤリ」と笑いまくり。人に教えたいけど、教えたくない(笑)ちなみに聞きたかったのは最後に入っている「牡蠣の歌」。ポーター作曲の、社会的成功(社交界デビュー)を夢見る牡蠣の話(^o^)例えば、シエピの歌い方はあまりにスケールが大きすぎて、ピアノ伴奏の「リサイタル」のCDは、あまり頂けないのだ。(後半のオペラアリアでは「さすが!」って感じだし、拍手喝采だけど)(もちろん、オペラではレイミーも負けないくらい大きいのだ)この客席の大きさに合った選曲、歌い方。客を楽しませる、楽しむ、と言う事。自分の母国語で活き活き歌ってる。今は亡き(失礼)RIMOA姉さんにぜひオススメしたい。さよならを言うたびに僕は少しづつ死んでいくさよならを言うたびに僕は少しだけかんがえる僕らの上にいる神様はなんでもお見通しのはずなのになぜ、ぼくのことなんかちっとも気にかけてくれないんだろう…僕から君を離してしまうなんて舞浜に行くために「Chou chou」を見てたら、もうすぐ、映画は公開されるらしい。歌にはコステロなんかが参加してるんだって!コステロの歌うポーター・ソングかァ!たのしみだ。深読みするならば、男色&放蕩生活の後、「Blow,Gabriel,blow!」が映画の最後かな。「吹け、ガブリエル!吹き続けてくれ、ガブリエル! 私はかつて地獄へ向かっていた。 悪魔のドアの前でお前のラッパを聞いたのだ。 そして、『悪魔よ、さらば』と私は叫んだのだ。」って。あ…そう言えば、シエピもポーター歌ってたっけ!(伴奏はオーケストラだけど)(11/23に長々書いたのに消えてしまった日記を12/9にまた書きました。)