シングルモルトの熟成年数

2005.04.11

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カテゴリ：ウィスキー

ウィスキーは、樽で寝かせた年数が長いほど値段が高い。でも、寝かせた年数が長いほどおいしいとは限らない。

行きつけのバーのマスターに教わったことだけれど、概して1980年代に蒸留したシングルモルト・ウィスキーは、あまりよくないらしい。理由として、

　(1) イギリス国内の不況
　(2) ウィスキー市場の不況
　(3) ウィスキーを寝かせる良質のシェリー樽が入手困難に

などがあるらしい。(1)(2)は、シングル・モルト全体に関わっている。蒸留所によるけれど、蒸留の経費を節約したために、コスメティックな(化粧品の香りのある)酒になってしまったものもある。

(3)は、シェリー樽熟成のモルトだけ関わる。1975年くらいまで入手できた良質なシェリー樽を英国国内で入手できなくなったので、なんだかゴムっぽかったり、硫黄っぽい香りのシェリー香のモルトが多くなってしまった。

中には例外もあるけれど、1980年代のモルトはあたりが少ないようだ。かえって1990年以降に蒸留したものの方が、良いものが多い。(1)(2)については市況の改善、(3)については解決のためのノウハウができてきたのが理由らしい。

それなので、無理して高いシングルモルトを買う必要はあまりない。15年熟成よりも8年熟成の方がおいしいことも十分あるので、財布のためにも若いモルトを飲んでいこう。

ボウモア　8年　40度　700ml

ボウモア 8年 \2,980(税込)

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Last updated 2005.04.11 22:17:22
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