ANAの手抜きソウル線A320に機材縮小
久しぶりにANAのTIME TABLEを眺めていました。どうしても読み捨てならんことがありました。それは、ANAのソウル線の機材がすべてA320になったことと、相変わらずの関西発路線の貧弱ぶりであります。A320<右画像:ANAのHPより拝借>はジェット機の中では小さい方です。はてはて、何に問題があるのか。それが、あるんです。まず、A320はもともと166人乗りの国内ローカル線用に導入した機材です。TIME TABLE上はYクラスのみとなっています。国内ローカル線機材にはモニターなるものはついておりません。最近はYクラスでさえパーソナルモニターがつくことも珍しくないこの時代に、映画はおろかビデオプログラムさえ見ることができないのです。つまり、たいした機内食のでない(関空発に機内食はない!)ソウルまでの機内では雑誌とチューブイヤホンの音楽で時間をつぶすしかありません。これが我が国2番目の航空会社の誇れるサービスであります。飛行時間のたいして変わらない上海線ではフルサービスをするANAでありますから、ソウル線は中国線より扱いが少し雑なようです。軽く扱われたものです。これでは韓国に友人がいたとしても、恥ずかしすぎてとてもじゃないけど勧めることはできません。韓国の航空会社の方がはるかにいいサービスをしてくれていますから。ソウル線でも特に雑な扱いをされているのが、関空発であります。以下成田、関空、中部=ソウルのTIME TABLEです。成 田 10:25 → 13:10 ソウルソウル 14:05 → 16:20 成 田関 西 16:00 → 17:45 ソウルソウル 13:20 → 15:00 関 西中 部 10:30 → 12:30 ソウルソウル 18:35 → 20:25 中 部よくご覧いただくとわかるのですが、関空発だけ日帰りができないスケジュールです(そんな人はいませんが)。日本夕方発、現地午後発というツアーで行くと一番滞在時間が短くなるパターンです。単純に1泊2日でツアーにでたとして中部発なら滞在時間は約30h(単純計算)であるのに対して、関空発は約20hとその差約10hもついてしまいます。しかもTIME TABLE上15分しか飛行時間のかわない中部線には軽食サービスがあるのに対して、関空発は茶菓になります。さらに、この5月に開設される中部=上海線は関西線を減便しての就航だというから、関西人もなめられたモンです(笑)関空についていえば、ANAの関西発:国内線、国際線を問わずB747つまりジャンボの就航はなくりました。B747はおろかB777さえ来なくなりました。B767が最大機種です。就航地は中国線とソウル、グアムのみです。関空の開港と同時に建設した格納庫は(B747も入る予定だった)取りつぶしが決まったようです。大型機を格納すること自体なくなったことと、関空の地盤沈下が激しいかららしいです。成田に設置されている国際線用の自動チェックイン機の次の導入空港は、ソウル=金浦線しかない羽田空港だそうです。やっぱり関空は後回しです。関空の問題は空港自体に力ないこともあっていたしかたないところもあります。でも、そんな関空からでも1日に複数便を就航させている航空会社もたくさんあります(SQ,CX,TG,OZ,KE等)。順調かどうかわかりませんが、JALもロンドン線やロス線を維持しています。どうしてANAにできないのか。答えは単純でした。実力がない。いまだかつて国際線部門で黒字を出したことのない航空会社に、国際競争力があるようにも思えません。それでも伊丹時代には国際線を運行していなかったANAですから、中国線だけでも維持していること評価してあげるべきでしょうか。なんでもいい、もっともっと実力をつけて世界に誇れる航空会社になってほしい。PS 残念ながらANAも管制官の指示を待たず離陸したというニュースが入っていきました。「人のふりみて我がふりなおせ」だったのに。<復活!大韓航空、アシアナ航空の関西=ソウル線の機内食>