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Eating Nemo イーティングニモ

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2006.10.12
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カテゴリ:Baby 日記
点滴は夜中の12時ごろから始まった・・・

浅くて短い眠りを数回繰り返して・・・

明け方6時ごろから人の出入りが激しくなる・・・

いつものP先生と
オペを一緒に担当するY先生が病室にやってくる
今回の処置が、リスクフリーでないことを説明する
「ではこれにサインして」と1枚の紙を差し出す・・・
「『ドクターがしくじっても、患者は訴えませんよ~!』って書類ですね?」と皮肉ってサインする

次は麻酔医師が2人
脊髄注射で、胸から下が麻痺すること
吐き気がしたり、息苦しくなったらすぐに言うこと・・云々
これまた紙切れを差し出すので
「『ドクターがしくじっても、患者は訴えませんよ~!』って書類でしょ。はいはい」とまた皮肉ると
「C・Reeve(スーパーマンを演じた俳優。落馬により全身麻痺になる。近年死去)みたいになった患者は
昨日ひとり出ただけだから大丈夫・・・」と向こうも負けていない。。。(笑)

当初9時半から予定されていたオペが
10時過ぎからに変更されたため
クレピを幼稚園に送ってきてくれたHubbyの顔をみてからオペ室に向かえた

今回は付添い人など、だれもオペ室に入れない・・・

ちょっと心細いけど
女は強し
母は強し なのだ・・・
Hubby,待っていてね

10時13分 脊髄注射
「こんなに痛いのにどうして『痛くないからねぇ』なんて子供だましみたいなことを言ったの?」と文句を言う
「どうして座って注射を受けなきゃいけないの?横になっちゃいけないわけ?」とブーブー
「すぐ横になると、頭にまで麻酔がまわるから」との返事
「起きてると、向こうにある器具だとか、マスク顔の人たちが見えちゃって嫌なぁ。早く横になりたい」とまたブーブー

10分後くらいにベッドに横になる

ナースが両腕を固定しようとするので
「そんな必要ないでしょ。やめてもらえない?」と言うと
「ちょっとでも動いてドクターの邪魔になっちゃいけないから」との返事

次の瞬間である・・・

いきなり天井のパネルが、私の右腕めがけて落ちてきたのだ!!

ナースのせいで腕の自由が利かなかったので
もちろんそのパネルは私の右腕に直撃・・・

「アメリカ大統領も訪れる病院なのに、なんたること!!」というのが一番最初に私の口から出た言葉・・・

周りのスタッフみんながびっくりしていた・・・

ドクターが
「Nemoの手が大丈夫かどうか見て!!」と怒鳴っている

幸い軽いパネルだったし、とんがったところもなかったので
血も出なければ、あざにもなっていない・・・

「ああ・・適度に怪我をしてれば、慰謝料をもらえたのかもしれなかったのに・・」
「そしたら次に買う家の頭金の足しになったのに・・・」なぁんて
結構冷静にお馬鹿な事を考えているNemoでした・・・
(でもさ、手術室の天井が落ちるなんて、とんでもない話だよ!)

「何よこれー。まるで保険の広告じゃない」と言うと
一同爆笑だった・・・
(長期に渡り厳しいトレーニングを積んだボクサーが、準備万端でリンクに上った瞬間、上から落ちてきたマイクが頭に当たりに倒れる・・・「人生のリスク設定は難しい・・」というようなキャッチコピーがついた保険会社のコマーシャルがあるのです)


そんなこんなしているうちに
下半身は何も感じなくなり

顔の下から何も見えないようにカーテンのようなものが掛けられ・・・

いきなり呼吸困難に陥る・・カーテンの一部が私の口を覆っているのだ!!

「い・息ができない!」と訴えると、麻酔医師2人が飛び上がった・・・

「酸素マスクを持ってきて!」とナースに指示を出している・・・

「こ・この布を口からどけてよぉ」と言うと

「なんだ!そんな事だったの?びっくりさせないでくれぇー」だって・・・

そんな事言われても、こっちは息が出来なくて大変だったんだよー


そうなんしているうちに

下半身が吊るし上げられ、まるでハワイアン・ルアウの豚の丸焼き状態になった・・!

「ゲゲ~!この手術ってこんな恥ずかしい格好になるんだ!誰も知らせてくれなかったー!!」
と嘆いても、今やどうにもならないNemo・・・

おへその周りに違和感を感じたので何なのか聞くと
「お腹から下全部、消毒してるんです」とナース

「『消毒』って、黄色いような茶色いような液体でやってるの?」と聞くと
「そうですよー」の返事・・・

「じゃあ私、今、ハロウィーンのかぼちゃみたいになってるのね・・・
みなさんにHappy Halloween!!
別に笑わかすつもりもなく言ったのに、またもや笑いを取ったNemoなのでありました。。。

それからは何も覚えていない・・・

胸から下にしか利かないはずの麻酔が、横になるのが早すぎて、からだ全体に回ったのか・・・
昨夜はあまり寝てないから疲れていたのか・・・
このポーズが恥ずかしすぎて気を失ったのか・・・

「回復室」に移るまで
眠ってしまったNemoでありました・・・

1時間後
耳元でP先生が手術の経過を話してくれたのに意識がなかったらしく・・
病室で待つHubbyに、手術が成功したことを告げてくれたらしい・・・
「60~70%の確立で、満40週まで赤ちゃんをお腹の中で育てられると思う・・」とのこと・・
ひとまず安心

当座の目標は32週ということになった・・・

あ~あ・・・
とんでもない事が沢山起こった手術だったなぁー

何はともあれ
お腹の中の赤ちゃんを大事にしていかなくちゃ

ママと2人でタグ組んで
頑張ろうね!

ハプニングあり、笑いあり
だけど・・・
お腹の中の赤ちゃんの命がかかった
大事な手術のお話でした・・・

星星星星星星星星













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Last updated  2006.11.04 12:45:15
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