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カテゴリ:Baby 日記
点滴は夜中の12時ごろから始まった・・・
浅くて短い眠りを数回繰り返して・・・ 明け方6時ごろから人の出入りが激しくなる・・・ いつものP先生と オペを一緒に担当するY先生が病室にやってくる 今回の処置が、リスクフリーでないことを説明する 「ではこれにサインして」と1枚の紙を差し出す・・・ 「『ドクターがしくじっても、患者は訴えませんよ~!』って書類ですね?」と皮肉ってサインする 次は麻酔医師が2人 脊髄注射で、胸から下が麻痺すること 吐き気がしたり、息苦しくなったらすぐに言うこと・・云々 これまた紙切れを差し出すので 「『ドクターがしくじっても、患者は訴えませんよ~!』って書類でしょ。はいはい」とまた皮肉ると 「C・Reeve(スーパーマンを演じた俳優。落馬により全身麻痺になる。近年死去)みたいになった患者は 昨日ひとり出ただけだから大丈夫・・・」と向こうも負けていない。。。(笑) 当初9時半から予定されていたオペが 10時過ぎからに変更されたため クレピを幼稚園に送ってきてくれたHubbyの顔をみてからオペ室に向かえた 今回は付添い人など、だれもオペ室に入れない・・・ ちょっと心細いけど 女は強し 母は強し なのだ・・・ Hubby,待っていてね 10時13分 脊髄注射 「こんなに痛いのにどうして『痛くないからねぇ』なんて子供だましみたいなことを言ったの?」と文句を言う 「どうして座って注射を受けなきゃいけないの?横になっちゃいけないわけ?」とブーブー 「すぐ横になると、頭にまで麻酔がまわるから」との返事 「起きてると、向こうにある器具だとか、マスク顔の人たちが見えちゃって嫌なぁ。早く横になりたい」とまたブーブー 10分後くらいにベッドに横になる ナースが両腕を固定しようとするので 「そんな必要ないでしょ。やめてもらえない?」と言うと 「ちょっとでも動いてドクターの邪魔になっちゃいけないから」との返事 次の瞬間である・・・ いきなり天井のパネルが、私の右腕めがけて落ちてきたのだ!! ナースのせいで腕の自由が利かなかったので もちろんそのパネルは私の右腕に直撃・・・ 「アメリカ大統領も訪れる病院なのに、なんたること!!」というのが一番最初に私の口から出た言葉・・・ 周りのスタッフみんながびっくりしていた・・・ ドクターが 「Nemoの手が大丈夫かどうか見て!!」と怒鳴っている 幸い軽いパネルだったし、とんがったところもなかったので 血も出なければ、あざにもなっていない・・・ 「ああ・・適度に怪我をしてれば、慰謝料をもらえたのかもしれなかったのに・・」 「そしたら次に買う家の頭金の足しになったのに・・・」なぁんて 結構冷静にお馬鹿な事を考えているNemoでした・・・ (でもさ、手術室の天井が落ちるなんて、とんでもない話だよ!) 「何よこれー。まるで保険の広告じゃない」と言うと 一同爆笑だった・・・ (長期に渡り厳しいトレーニングを積んだボクサーが、準備万端でリンクに上った瞬間、上から落ちてきたマイクが頭に当たりに倒れる・・・「人生のリスク設定は難しい・・」というようなキャッチコピーがついた保険会社のコマーシャルがあるのです) そんなこんなしているうちに 下半身は何も感じなくなり 顔の下から何も見えないようにカーテンのようなものが掛けられ・・・ いきなり呼吸困難に陥る・・カーテンの一部が私の口を覆っているのだ!! 「い・息ができない!」と訴えると、麻酔医師2人が飛び上がった・・・ 「酸素マスクを持ってきて!」とナースに指示を出している・・・ 「こ・この布を口からどけてよぉ」と言うと 「なんだ!そんな事だったの?びっくりさせないでくれぇー」だって・・・ そんな事言われても、こっちは息が出来なくて大変だったんだよー そうなんしているうちに 下半身が吊るし上げられ、まるでハワイアン・ルアウの豚の丸焼き状態になった・・! 「ゲゲ~!この手術ってこんな恥ずかしい格好になるんだ!誰も知らせてくれなかったー!!」 と嘆いても、今やどうにもならないNemo・・・ おへその周りに違和感を感じたので何なのか聞くと 「お腹から下全部、消毒してるんです」とナース 「『消毒』って、黄色いような茶色いような液体でやってるの?」と聞くと 「そうですよー」の返事・・・ 「じゃあ私、今、ハロウィーンのかぼちゃみたいになってるのね・・・ みなさんにHappy Halloween!!」 別に笑わかすつもりもなく言ったのに、またもや笑いを取ったNemoなのでありました。。。 それからは何も覚えていない・・・ 胸から下にしか利かないはずの麻酔が、横になるのが早すぎて、からだ全体に回ったのか・・・ 昨夜はあまり寝てないから疲れていたのか・・・ このポーズが恥ずかしすぎて気を失ったのか・・・ 「回復室」に移るまで 眠ってしまったNemoでありました・・・ 1時間後 耳元でP先生が手術の経過を話してくれたのに意識がなかったらしく・・ 病室で待つHubbyに、手術が成功したことを告げてくれたらしい・・・ 「60~70%の確立で、満40週まで赤ちゃんをお腹の中で育てられると思う・・」とのこと・・ ひとまず安心 当座の目標は32週ということになった・・・ あ~あ・・・ とんでもない事が沢山起こった手術だったなぁー 何はともあれ お腹の中の赤ちゃんを大事にしていかなくちゃ ママと2人でタグ組んで 頑張ろうね! ハプニングあり、笑いあり だけど・・・ お腹の中の赤ちゃんの命がかかった 大事な手術のお話でした・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.04 12:45:15
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