日本のアメフト界の未来のためにー日大事件から考えるー
日本のアメフト界を震撼させる事件が、5月6日に起きてしまいました。日本大学対関西学院大学の定期戦で、日大の守備の選手が関学のQBに激しくタックルして、重傷を負わせました。ここでは、大まかにふたつの問題点が噴出しています。ひとつは、事件を起こした日大アメフト部の体質です。内部告発など様々な話を総合すると、監督は相手QBを痛めつけるよう指示を出したと言われます。昨年、アメフト部は試合前の点呼の様子を何度かYouTubeに載せています。https://youtu.be/c6qU3oMfcIU当パビリオンではそのうちのひとつ(上記リンク)を載せましたが、そのなかの言葉には明らかに「相手を痛めつけて勝利する」ことを意図しています。過剰なまでの「勝利至上主義」への徹底したこだわりが垣間見えます。このことが事件の根底にあるようです。事件以後、監督は公の場に姿を現していません。下手をすれば相手の選手生命を奪い兼ねない、「傷害教唆」を伴う立派な「傷害罪」です。普通であれば速やかに姿を現して説明責任を明らかにして罪を償い処罰をします。なのにそれができていません。事実隠蔽を狙っているとしか思えません。オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線 [ オードリーのNFL倶楽部 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2018/5/15時点)楽天市場本事件は内部告発もあり、何をしても隠しようがなくなりました。指導陣と大学上層部は速やかに非を認め処分を下し、目に見える再発防止・根絶策を打ち出さなくてはいけません。さもなくば制裁が大きくなり、無関係な部員を路頭に迷わせ泣きを見るだけでなく、広く日本のアメフト界の過大なイメージダウンにつながります。ふたつ目は、その「日本のアメフト界の過大なイメージダウン」への危惧です。本事件の伝わりかたによっては、「現して=非常に危険なスポーツ」という誤った認識が広く一般に流布されかねません。アメフトはヘルメット,ショルダーバッド,プロテクターで選手が守られて、それら防具も改良が重ねられ、大ケガを防ぐ工夫がされています。そして厳しいルールによって迫力あるアクロバティックなプレーができるのです。本件では、在京・在阪の地上波民放テレビの報道・情報番組による、予備知識・基礎知識を二の次にした(あるいは、それらを知ろうとしない)「視聴率上昇」を狙った意図的かつ恣意的な制作姿勢によって「アメフト=非常に危険なスポーツ」という誤った認識を広く一般に流布されかねません。「ひとの噂も七十五日」と言いますが、いまのご時世では75日で一度ついた悪いイメージを回復することはできません。「悪いイメージの流布」を抑制して、アメフトの面白さを理解してもらうためには、選手・指導陣の努力もさることながら、わたしたちアメフトファンが自発的に、アメフトの面白さと魅力と正しい知識を発信することが大切であると僕は考えます。アメフトは、ルールをきちんと守れば安全かつケガなく楽しめます。アメフトは迫力あるアクロバティックで興奮するスポーツです。僕も当パビリオンとTwitter,Instagram,Facebookなどでアメフトの面白さと良さを、随時伝えていきます。日本のアメフト界に、明るい未来を!(写真はこれまで観戦中に撮影したなかから選びました)【中古】 アメフトはこう見るのが楽しい /アメリカンフットボール・マガジン編集部【編】 【中古】afb価格:357円(税込、送料別) (2018/5/15時点)楽天市場