地方圏の車両置き換えの問題点【前編】
8月22日から、高崎地区ローカルの115系1000台ならびに107系の段階的置き換えが始まりました。置き換えに用いる車両は、2012年まで高崎線・東北本線で用いられた211系1000/3000台。見た目は115系や107系から比べれば新しく見えますが、231系1000台登場以後ゾンザイに扱われていたようで、・車体に薄汚れが見える・帯に退色が見える・車内に汚れがある・車内の車両番号や製造工場を記した「銘板」が外されペン書きになっているなどが個人的に露見されています。正直、退役対象の車両よりも状態は良くないです。今後導入されるものには、長期間疎開留置されていたものもあり、このままでは「見た目の悪い新型」が導入されてしまいます。事実、211系の最初の車両が竣工してからすでに31年が経過しており、このままでは5年程度しか持ちません。なおかつ、「新しい電車を期待したのに結局は使い古しじゃないか」と、利用者からソッポを向かれかねません。同様の例は、JR東日本管内だけでも3例あります。・211系で113系置き換えを考えたものの最終的に209系化された千葉地区・千葉地区で一旦使われた211系を使いまわして115系を置き換えた中央東線・205系を京葉線から使いまわした宇都宮地区逆にJR東海やJR西日本の広島地区では旧国鉄車両をいっぺんに最新型に置き換えています。そう考えると、地方線区での旧国鉄車両置き換えは使い回しなどせず、最新型にしたほうが適切なような気がします。現在旧国鉄車両が多数残る新潟地区,長野地区,和歌山地区,岡山地区,下関地区でも同様の問題が近々のうちに起きるのは避けられません。それらや交流電車,気動車などを含めどうあるべきか、後編で考えていきます。