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テーマ:科学・テクノロジー(184)
カテゴリ:雑学
メディアでも時々取り上げられているので知っている方も多いかもしれませんが、最新のバイオテクノロジー技術の一つに、臓器プリンタ(生体器官印刷という技術を応用した装置)というのがあります。
これはどういうことかというと、人の臓器を「印刷」によって複製しよう、というちょっと信じがたい発想が現実になるかもしれないという話。 そもそもプリンタというのはコンピュータで指示された通りに、紙の上に性格にインクの粒を「配置」するための装置な訳ですが、インクの代わりに細胞を使い、2次元の平面を何層も積み重ねて立体にすれば、臓器の形も再現できるのではないか?という発想から研究がスタートしたそうです。 インクの色を使い分けるように細胞の種類を使い分け「正しい位置に正しい細胞を配置してやれば、後は自然と臓器として機能するようになる」という仮説を元に、現在は血管のようなチューブ構造を「印刷」するところまで実現しているんだとか。 リュック・ベッソン監督のSF映画「フィフス・エレメント」でリールーという女性の体を機械で合成するシーンがありましたが、臓器プリンタが目指すところはあんな装置なのかもしれません。 この技術が進歩すれば、臓器だけでなく筋肉や骨なども簡単に再生できるようになりますから、スポーツなどで体に障害が残ってしまった人でも、 自分の細胞を培養する→臓器プリンタで「印刷」→自分の体に移植 というステップで、体の完全な機能を取り戻せるようになるでしょう。 さらに応用的な使い方をすれば、筋繊維を余計に「印刷」して体に埋め込んで、短期間でボディビルダーのようにマッチョになったりする、というような裏技だって生まれる可能性がありますね(笑)。 遺伝子を制御して臓器の形を作らせるよりも、直接3次元構造を印刷する臓器プリンタの方が再生スピードが速そうですから、早期実現に期待したいところです。 ところで、現在研究所長が使っているプリンタはインクカートリッジの値段が全色セットで5000円くらい、これでもかなり痛い出費なのですが・・・ 臓器プリンタの細胞カートリッジって、一体いくらくらいになるんでしょうか?^^; →人気blogランキングへはこちら
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