「007 カジノ・ロワイヤル」 見ごたえあり!
新人で荒削りなボンドは、とても魅力的。このボントに比べたら、前作のピアースブロスナンは軽すぎてニヤけてて好きになれない。ボンド役のダニエル・クレイグは冷酷そうな“悪人顔”。愛嬌も無けりゃ、甘くもない。クール! ゲシュタポの将校役だって似合いそう。だけど脱いだら凄~い。全身筋肉ムキムキ。体重だってすごく重そうなのに、冒頭から「ヤマカシ」の軽業師のような爆弾犯をどこまでもドコまでも追いかける。新人ダブル0は、体張ってます。ムチャします。初めての殺しも全然スマートじゃない。余裕なし。血まみれ汗まみれ。殺される方も苦しそうだし、ボンドも傷だらけ。こんなに手際の悪い、一生懸命なボンドは見たコトない。恋愛にものめり込み、結局は辛い思いをするコトに・・・ラスト、いつもの台詞「My Name Is Bond, James Bond」そしてココでおなじみのテーマ曲、決まったー!!!ひょえ~!COOL!カッコイイ!新しい007のファンになりますた。タイトルバックも、オサレ~♪主題歌もカッコイイ!サントラ欲しいなぁ~。アクションも肉弾戦あり、カーアクションあり、カジノのポーカーでの頭脳戦・心理戦あり、裏切りアリで、最後まで息つくヒマなく観客をひきつけます。最後は「りゃんひささん」のレビューから引用を。>近年の安心路線の007から一転して、リアルでハードボイルドな007になり>少なからず感動をした次第。>敵役に『しあわせな孤独』のマッツ・ミケルセン(テロリストから資金を調達して運用する黒幕)や>CIA諜報部員のフェリックス・レイター役に『ブロークン・フラワーズ』のジェフリー・ライトを>配するなど通好みの作品に仕上がった>(ということで、ロジャー・ムーアの007を是とするファンにはお勧めしません)