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アンジョンヨン

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2006.08.01
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カテゴリ:韓国で暮らす
午前10時、近代詩研究会へ、Hさんの車でソウルの大学へ。

大学の図書館で、今日の論文を読む。

この図書館には結構日本の文学系雑誌がある。

群像、文学界、新潮、現代詩手帖、文学(岩波)、解釈と鑑賞などなど。

しばし、立ち読み。

2時前に大学のゼミの後輩Iさんがテグから到着。

今日は、金子光晴(1895~1975)について。

『鮫』とか『落下傘』など、戦争や権力への抵抗詩を戦時下書き続け、戦後に発表した反骨の詩人として知られる。

その習作期と初期の作品『赤土の家』『こがね蟲』『大腐爛頌』などについて

社会派と思っていた金子も、初期は白秋の『思ひ出』や犀星の『抒情小曲集』、朔太郎の『愛憫詩篇』などに通じる大正期流行の抒情小曲詩を書いていたことを知る。その後、ヨーロッパやアジアを体験して、変貌していく。

生涯に、24詩集を残したという。

晩年の『人間の悲劇』には結構面白い詩もある。

恋人よ。
たうとう僕は
あなたのうんこになりました。
(中略)
うきながら、しづみながら
あなたをみあげてよびかけても
恋人よ。
あなたは、もはや
うんこになった僕に気づくよしなく
ぎい、ばたんと出ていってしまった。(「もう一篇の詩」)

庶民性や風刺性も重要な特徴である。

********************

5時くらいに大学を後にする。

先週末から今日までが、韓国の会社の夏休みだったようだ。

家族連れの車が目立った。

空を見上げると、

昨日までの曇り空も、どこへやら。

マンボーのような夏雲が、右方向に動いていました。

しばらく後には、雲ひとつ無い、青空~

今日は、実感的梅雨明けです。





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最終更新日  2006.08.01 23:48:47
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