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カテゴリ:韓国で暮らす
午前10時、近代詩研究会へ、Hさんの車でソウルの大学へ。
大学の図書館で、今日の論文を読む。 この図書館には結構日本の文学系雑誌がある。 群像、文学界、新潮、現代詩手帖、文学(岩波)、解釈と鑑賞などなど。 しばし、立ち読み。 2時前に大学のゼミの後輩Iさんがテグから到着。 今日は、金子光晴(1895~1975)について。 『鮫』とか『落下傘』など、戦争や権力への抵抗詩を戦時下書き続け、戦後に発表した反骨の詩人として知られる。 その習作期と初期の作品『赤土の家』『こがね蟲』『大腐爛頌』などについて 社会派と思っていた金子も、初期は白秋の『思ひ出』や犀星の『抒情小曲集』、朔太郎の『愛憫詩篇』などに通じる大正期流行の抒情小曲詩を書いていたことを知る。その後、ヨーロッパやアジアを体験して、変貌していく。 生涯に、24詩集を残したという。 晩年の『人間の悲劇』には結構面白い詩もある。 恋人よ。 たうとう僕は あなたのうんこになりました。 (中略) うきながら、しづみながら あなたをみあげてよびかけても 恋人よ。 あなたは、もはや うんこになった僕に気づくよしなく ぎい、ばたんと出ていってしまった。(「もう一篇の詩」) 庶民性や風刺性も重要な特徴である。 ******************** 5時くらいに大学を後にする。 先週末から今日までが、韓国の会社の夏休みだったようだ。 家族連れの車が目立った。 空を見上げると、 昨日までの曇り空も、どこへやら。 マンボーのような夏雲が、右方向に動いていました。 しばらく後には、雲ひとつ無い、青空~ 今日は、実感的梅雨明けです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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