仕事始めとお別れ会
ソウルのS大に移り、心機一転の職場生活が始まりました。通勤は、バス→地下鉄2号線→地下鉄4号線→バスと乗り継ぎ、往復4時間弱、朝はほとんど座れませんが、とてもスリリングな時間です?気分によって、いろんな路線で行けますし、毎朝ソウルを横ぎる大河・漢河のほか、ソウルの名所を見ながら小旅行のようです。さすがに通勤時間が長いので、ソウルに引っ越すことにしましたが、学校の近くは高いし、田舎者の私にはごちゃごちゃして落ち着きません。それで、ソウルの中心地から離れた金浦空港の近くに部屋を借りることにしました。一時間弱かかりますが、座って本でも愉しみながら、通勤できそうで何よりです。今月末、28日に引っ越す予定で、準備に追われています。研究室は一人部屋で、机、椅子、本棚を新しく入れていただき、流しとエアコンもあり、ありがたい限りです。研究室の引越当日(8.31)、今のスウォンのアパートの近くに捨てられてたソファーが結構きれいだったので、ついでに運んでもらい、昼寝用に重宝しています。授業は週9時間が基本ですが、今学期は2時間残業の11時間で、学科会議の日である火曜日と合わせて、週4日は学校に出ます。残りは研究に励むことになります。まだ、腰を落ち着けて論文を書けてませんが、そろそろエンジンかけます。位置がソウルだからでしょうか、おしゃれな学生が多いのですが、私が授業を担当するのは師範大学(教育学部)という性格上か、地味で素朴な学生が多いです。それから、女子学生が多いです。卒業すれば、韓国の中学高校で第二外国語の日本語の教員資格が取得できます。9月8日(月)、学科の学生による日本語劇『秋のホタル』の公演がありました。学生たちは夏休みをかけて準備したもので、とても感動しました。日本語劇は2年に1度、1,2年生が中心にやるそうですが、次回は私が指導に当たることになりました。**************************9月9日、前の学校の学科の総会で、お別れの挨拶の機会をいただきました。感謝の気持ちを伝え、「井戸の水を飲むときは、井戸を掘った人のことを思え」といった内容の中国のことわざを通して、学科のこれからの発展のためにも、学科の草創の先生を大事にするように学生たちにお願いしました。大きな大きな寄せ書きをもらい、みんなで焼肉を食べ、一人一人の先生・学生に焼酎をつぎ、乾杯して回りました。韓国の学生は率直に「悲しい、さびしい、でも、おめでとう」と言ってくれます。8年間勤めたせいか、感慨深く、学生の涙に、思わず涙が出ました。**************************今月26日から来月5日まで、スウォンの「文化の殿堂」というところで、母校の恩師の自然をテーマにした写真展があります。前の大学と母校は学術交流もあり、深い友好関係があるので、副総長に招待状と資料を持って、オープニング・セレモニーのテープカットと祝辞のお願いをしました。お別れ会のあった9日と18日に伺い、無事約束してもらえました。