韓国　愛の劇場

今日は8時から18時すぎまで、ソウルでボランティアがあるので、早朝6時ごろ家を出た。

ボランティアの警備をした場所では、中３の英語スピーチ大会が行われた。

未来の韓国を背負うかわいい学生や休日にも労を惜しまず引率できた人たちに、笑顔であいさつをした。

その仕事を終え、友の送別会のため、スウォンの豚の三枚肉（サンギョプサル）屋に向かった。

10人くらい(日本人は私だけ)集まり、野外で厚みのある三枚肉をパクついた。

友は、2日後、アメリカのニューヨーク州にある大学院に行く。

建国大学を卒業したばかりで、まだ20代、希望にあふれている。

久しぶりに焼酎を痛飲し、カラオケで大いに踊り、歌った。

みんな気持ちよく酔って、お互いの距離を縮めることができた。

出会いと別れ、そこには何か人生の深い味が隠されているようだ。

別れるがゆえに、その場を楽しく盛り上げようとする心、名残惜しさやさびしさ、追憶、卑屈さや疑心暗鬼、それでも相手へ思いやりや明日を省みぬ自己犠牲、新しい連帯と絆、、、

今日はその複雑で深い心の味をたんのうすることが出来た。

ともに食事をしたり、酒を飲んだりすることの本当の目的は、この味を味わうことなんだなと幸せにひたる。

食事や酒はともかく、その人の人生の充実感は人間の中でどれだけ自ら深い味を作りだし、交響させながら、味わってきたかにかかっているとさえ感じてくる。