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カテゴリ:韓国で暮らす
今年の6日9日は、韓国で過ごしている。
6日9日とは、原爆が落とされた日で、6日ヒロシマ、9日ナガサキの略称である。 今年は6日も9日も、NHKで式典の様子を観ることが出来た。 前長崎市長は暗殺されたことに思いをはせる。 一人立ち平和を叫ぶということは、究極の勇気であり、正義である。 だからこそ、究極の悪から狙われる。 それを食い止めるためには、一人が狙い撃ちされないよう、私たち民衆が勇気と正義を分かち合い、善の連帯で悪に立ち向かうことだ。 無関心という衣をかぶった臆病な羊に成り下がりたくはない。 昨夜から妻の具合が悪くて、病院へ行き、薬をもらってくる。 大学へ行き、国際政治専攻の中国語学科のJ先生に、某新聞社のインタビューをお願いする。 林檎、メロン、チェリー、ミニトマト、ブドウなどを買って、早めに帰った。 NHKで、吉永小百合の原爆詩朗読のドキュメンタリーをやっていた。 20年くらい、ボランティアで学校などで原爆詩や沖縄戦を題材にした童話を朗読しているという。 それを聞いた女子生徒が成長し、教師になって、同じ童話『海がめと少年』(野坂昭如)を生徒に朗読して聞かせた。 勇気の行動によって、平和の火種は世代を越えて、引き継がれていく。 やんちゃだった中学時代のことを思い出した。 若くてきれいな節子先生。 国語の時間に、原爆詩を朗読してくれた。 *********** ちちをかえせ ははをかえせ. としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ *********** 確か、峠三吉のこの詩だった。 窓の方を見つめながら、涙をぬぐわれた節子先生の横顔を今も忘れない。 戦争によって、最も苦しみと悲しみを味わってきた女性は、男以上に本能的に平和の尊さを知っているようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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