|
テーマ:心の病(7315)
カテゴリ:宗教文化
. . . 僕があそこを出てきたばかりの時期、彼らの一部が僕を何とかして探し当て、僕に説教をするシーンがあった。 向こうも僕の当時の活動は心得ており、僕も彼らの心情を理解しているつもりだ。 . そしてこの話は所謂平行線をたどるような様相を呈するのだが、互いに微塵も後には引けない…そんなやりとりだった。 白熱したやりとりの概要をここに記録として留めておこう . まるで、ヨブ記そのものの様相だったのだから… . 僕(ヨブの化身): 僕にはもうどうしても、ついてはいけない。神と同列とされてきたあの方(麻原)を信じてついてゆくことなどもうできはしない。 彼が救済をするから、身を呈し、捨て、奉仕し、偉大な道を共に歩もうとしたのだ。 なのに、今彼が行おうとしていることは、何なのか… サリンは本当に彼が、教団が撒いたのか? それとも、それはまやかしで、やはり闇の組織なるものがオウムを陥れ、撒いたのか? . 信者(エリバスの化身): 君が信をここで捨てるのは信じられない。 まさに今救済の真っ只中…この暗闇で唯一の光を照らすものである尊師(麻原)を疑うのは即ち無明… その畏れを感じないのか? 確かに彼(麻原)は伺いしれない…それは正直私を含め高弟の方々でさえもその深遠な意図まではわからない ただ、これだけは言っておく。彼は救済者だ… . 僕(ヨブの化身): 彼(麻原)がもし、本当の救済者であるのであれば、この現状は放っておけないはずだ。 しかも、この惨状自体、彼が起こしたとまで言われている… どうか嘘であってほしい、嘘であってほしいが、限りなく疑わしい… 君はないと言い切れるのか? . 信者(エリバスの化身): …君の信は今揺らいでいる。帰依というものが足りないからだ。彼の事を疑うのはよしたほうがいい。 君のためを思って進言するのだ。これ以上、彼(麻原)の事に疑念を生じさせてはならない。 . 僕(ヨブの化身): 君は、この現在の日本の現状を見ないのか…見ようともしないのか。 よく見てみるがいい。サリンとは自然の物質ではないだろう? それは人間が、なにか恐ろしい思いにかられた人間が、人を殺すために敢えて創り出した毒ガスだよ… それは教団では「敵に撒かれていた」と繰り返し説かれていたが、どうだい… サリンの残留物が教団施設からこれだけ多く発見されている現状において、それでも今君は教団がやっていないと言うのか? . 信者(エリバスの化身): それはやっていないと尊師(麻原)はおっしゃる。(※実際にはそのような否定すら彼はしていない) 私達はそこに、関心をいだいてはならぬのだよ… . 僕(ヨブの化身): それで、君はついていけるのか… そんなんでついていってしまうのか… これだけ多くの犠牲者が出ており、それが教団がしたことではないかと言われているのに それでも君の信は無傷のまま、守られるというのか? . 信者(エリバスの化身): 畏れるよ…もちろん、しかし、それでもついていかなければならぬのさ… . 僕(ヨブの化身): それは、もはや思考停止だ。 神の愛するような人間の姿ではない。 . . . Eili ... .
※「畏れる」とは旧約聖書時代の「信仰」を意味する言葉だったという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月11日 06時03分04秒
コメント(0) | コメントを書く
[宗教文化] カテゴリの最新記事
|
|