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2018年10月28日
テーマ：☆詩を書きましょう☆(8511)
カテゴリ：トランス
.  . . 時間は流れているようで閉じている…という実感がある 君には見えるかい . そして大きなうねりの中で、 時間は何か大きな摂理の世界を超えいでようと 欲しているんだけれども . 河を流れ下る蓮の花のように、 時間は花びらの中に小さく収まっていて、 それは人の記憶のなかに普段は収まっているんだ . その蓮の花をふとしたきっかけで 手にした子どもたちがいて . 彼らが、その珍しい花をもてあそび しばらくして、自分の両親に見せに行くんだ . ねえ、見て…綺麗なものを見つけたよ… ほら… . その子供の手の中に捉えられた記憶の花は、 大人たちの瞳に止まることによって 時間を回復する… . 大人たちは、その蓮の花を見入って 軽くめまいとともに、失神する . アーカイブされた時が解凍されてゆく… . ああ、ここに時の樹木が生えている気がする この落ち葉のように散っていた蓮の花は 人に見つめられることによって、 生命力の在る樹木に変身するのだ . なんて切ないんだろう… 人の生は . なんて切ない生に人はしがみついているんだろう . どうして皆は、その今まさに瞬間に摘み取られ ピンセットでつままれたその生が 何かの標本のように収められ . 河に流されてゆく様に気づけないんだろう… . あなたのその大切な時間は 今、終わりを告げ それは流されるのだ…大河に . ああ、この体験は、その蓮の花に収められ 綺麗に流される . でも、その蓮はこれからしばらく 人に気づかれることもなく、独りで旅立たなくてはならない . 散っていた蓮の花どうしが 再び巡り合うことは稀… . わかるかい . 今まさに当たり前のようにあなたのそばにいる人が あとほんの少しの瞬きの間に . 居なくなってしまうことが . 再び出会うことの幸運 幾多の仮初の生を繰り返し . 本物の生を勝ち得ようと繰り返す 輪廻の軌跡 . その軌跡の紋様を 僕は鳥となって、大河の上から眺め見る… . なんて美しい渦の中に くるくると回りながら 吸い込まれるように . 人の生は巡っていくことだろう… . . . Eili ...
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