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カテゴリ:宗教文化
最近は、このブログを通じてお話できる人とは、実に深い話をすることができていて、胸が張り裂けそうな想いになる。 実にプライベートな話なので紹介もできないことがもどかしくもあるけれども、本当にあなたはそんな体験をなさっていたのですね…と涙が出てきてしまうような事を聴く機会が多くて、どうしようもないんだ。 . 今日、一日、彼と話していて、ちょっと鬱屈しちゃうので、散歩しながら話をしようということになった。 僕は、出てからあんまし仏教だけでは救われない気がしていて、むしろキリスト教的な心境のほうがしっくりときているんだ…ということを語りながら、最近聞いている曲や、キリスト教が仏教ほどの深みはないものの、愛と赦しの点で、優れているという話になった。 . 仏教で、どんなに空の瞑想をしたところで、幸せを感じるわけではなく、理知的な精神状態にはなるものの、僕らのようなどうしようもない罪人は、その罪の意識を癒やすことがどうしてもできないんだ… . 四無量心で言われる慈愛よりも、キリスト教で言われる愛のほうが深く、染み入ってこないだろうか… しかも、彼らは罪人をあまねく赦す…僕らは、もうここにしか受け入れてもらえないのではないか . 僕は「恩寵」という言葉に涙がでそうになる。 . だから、僕は、そんな時にたくさんの芸術作品に触れながら心を癒やしている事を告げると、彼もそれを頷いていた。 それに、なんてキリスト教文化圏は、美しい作品が多いことか…などを話していたんだ。 . 僕の家の近くには神社と仏閣と教会があり、そこが散歩コースになっているんだ。 彼を神社に連れて行った後、僕はお気に入りの、立派なカトリック教会に連れて行ったんだ。 . 僕たちには、どうしようもない寂寥感があって、暫く沈黙しながら歩き、教会のミサに参加でもしようと足を運んだ。 すると、今日は特別な日で、「ヘンデルのメサイア」 のオペラ楽曲のリサイタルだったんだ。 . 素晴らしい音楽だった。クオリティも高く、特に女性ソプラノや男性テノールの方の声の響きは圧巻で、ちょっと立ち寄る程度の気持ちで来ただけに、お互いに面食らった。 . 最後まで聴き終えると、僕らは、まるで僕たちのためにあるような楽曲だったね… 今の僕たちのために . と語り合った。 . 彼は僕に、ありがとう…といい、まるでこの再会を祝福し、天から授かった啓示のように、このひと時を味わったんだ。 . 美しいひと時だった。 . . . Eili ... . . お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年12月10日 22時02分16秒
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