空海の展示会は何度かやってるな。
自分の知る限りでは。
空海の書き残した文字は何時眺めても上手い。
流石弘法大師。
空海の時代とその後の時代に因む仏像が展示されてたが、五大明王が時代毎の意匠が違って来て興味深い。
大威徳明王の跨る牛が古いのでは小振りで目も大きく寧ろ可愛い。
後の時代の方では厳つい。
牛も厳つい。
威厳を兼ね備えている。
この牛、水牛は閻魔大王らしい。
其の閻魔、古くは死神ヤーマである。
インドで人気の神様シヴァは降三世明王に足蹴にされてるのだ。
五大明王と言う。
不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王。
皆忿怒の形相をしている。
怒りとは個人的な恨みではない。
弱き者の為に怒り悲しむのである。
義憤と公憤である。
もう中学生がどっきりでも幼き子の為に代わって怒りを示したのと同じ。
正義のヒーローなんだな。
自ら鬼と成りて悪鬼羅刹を討つ。
外人が怒りの仏像を悪魔と表現したのは理に適ってる。
増長天や梵天、薬師如来、インドラ迄居たな。
外は蝙蝠が飛んでいた。
沢山。