ああ、こんな・・・スキャンダル
最近、全くイタリアワインについて書いてこなかった。やっぱり猫ブログの方が書きやすいし、面白いものねぇ。今日は二回目のブログということで少し最近のイタリアワインについて書いてみようかな。(恥)今、イタリアのワイン業界は揺れている。いくつかの消費者団体が木片を入れて樽熟成させたように見せかけたワインを訴えたから。よく樽熟成させたワインというものがあるけれど、これは木樽の中に寝かせてワインにふくらみを持たせたり、柔らかにさせたりする方法で作られたワインのこと。しかし、今回のはその独特な香りをつけるためだけに木片を入れていた、というスキャンダル。格付けDOCやDOCGの中にもワインに木片を入れて樽熟成のように見せかけたワインがあるんですー!!!こんなスキャンダル、消費者には知られたくないだろうけれど、あえて「樽熟成」にご注意!と言いたい。気持ちはわかる。だって木樽って高いんです。コストが。私はむしろイタリアワインの多くは樽熟成させない方が面白い、と思っています。(ネッビオーロ種はしょうがないとして)そんな中、有機栽培ワイン、そして月の満ち欠け周期を利用したビオディナミカ製法で作ったワインの見本市が5月にナポリで行われることになった。これで3つ目。土着品種のワイン、伝統的な製法で作られたワインがずらり、と並ぶ。イタリアの有機ワインは登録できるまで5年かかる。これはあくまでも国で定めた有機ワイン。しかし、そこはイタリア。有機栽培ワイン認定証、というものもあるのです。なぜか、というとこれがまたややこしいことにEUの規定とかそのほかの国の有機ワインの規定だとかも満たすことができる、などの理由で4社くらいがこんな認定証を出している。だからイタリア産の有機ワインほどいいかげんなものはない!でもだからこそイタリアワインなのです。(笑)しかも言葉が・・・BIO・・・。バイオ?えー遺伝子組み換え?などと間違って捉えられかねない名前がついてしまう。日本の一般消費者にはいま一つ馴染みのないイタリアワイン。はまるとこれが面白いのだけれど、オタクの世界になってしまうきらいが無いわけでもない。これだけスパゲッティやピザが大好きな国民なのに、ワインよりビール、となってしまうのよねぇ。ワインのボトルがゴミとなって・・・というのも理由の一つかな。レストランではソムリエがエスコートしてワインを飲んだりするのだろうけれど、家庭ではさっぱり!昨年、記録的なイタリアワイン輸入量数字を出したアメリカの小売業者の人に聞いたことがあった。いったいアメリカ人はどんな買い方をしているの?と。やっぱりケース買い。少なくとも6本は一度に買う。そんなアメリカ、その輸入量のトップになったのがプロセッコという発泡ワインだったそうだ。このワイン、泡が柔らかくて私は大好きだったりします。 ボスコ・ディ・ジカ N.V. アダミ