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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2007.01.08
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カテゴリ:帰国子女
ああああああん。
帰国子女で国際結婚っていう話、まとまらないうちにアップしちゃったばかりに波紋を呼んでしまったようでごめんなさーい。

そもそものきっかけは、ああ、そういえば日本人の付き合いってこうだったよな、とまざまざと思わされることがあったのである。それは、「食べ物の勧めかた」にまつわる話である。
アメリカでは、まず、食べ物を勧められる時に、
"You want some?"と聞かれる。ここで要らなければ"No, thank you."と言う。で、"Are you sure?"と聞かれる。そして、ここで"Yes."と言えば、あっさりと引き下がってくれる。でも、日本ではなかなかここで引き下がってくれない。いえいえ、でも、いえいえ、でも、と何度か繰り返される。どうしてかというと、遠慮しているかと思うからである。
それから、アメリカだと、食べるものが一箇所に集められていて、それを自分の好きな時間に自分の好きなモノを食べるという場合が多く、誰がいつ何を食べたかが分かりにくい。だから、食べたくないものや食べられないものを食べなくても目立たない。これが日本だと、さあ、おやつの時間にしましょうか、となって、一斉に食べたり飲んだりすることが多い。
で、この時は、和菓子が出てきた。貴重な和菓子である。でも、私は和菓子がそんなに好きな方ではない。もっと正確に言うと「インスリンを追加してまで食べたいと思う」ものではない。でも、この時はまあ久しぶりだしいいかと思ってトイレに行ってちゃちゃちゃとインスリンを追加していただいた。確かに美味しかった。次の日、また、違う和菓子に関し、いえいえ結構です、でも、いえいえ、でも、が何度か繰り返され、しまいには無理やり渡されたので、むきになって「いりません」というのも大人気ないと思い、バッグにしまった。
ここで誤解しないで欲しいのは、私は決してこの勧めてくださった方が間違っていると言っているわけではないということである。日本人として当然のことをしたにすぎないし、私はこの方に対して何の恨みもないし、もし万が一この方が私のこの記事を読んでくださっているとしたら、悪かったとか決して思わないで欲しいと思うのである。でも、私は糖尿病という病気を持っているせいで、こうやって食べ物を進められるという状況がとても苦痛なのである。糖尿病という現代の医学では完治することのない病気を持ちながら人との付き合いをしていく以上、これは克服すべきなのだろうが、とにかく現在の私はそれが出来ていない。だから、私にとってはアメリカで「食べ物を勧められる機会が極端に少なく、勧められても断ればあっさり引き下がってくれる」という状態が本当に気楽で、それにすっかり馴れてしまっていた私に、この「いいえ、でも、いいえ、でも」事件は、まるで過去の記憶の闇に葬り去っていた決して思い出したくない出来事(笑)が瞬時のうちに蘇ったかのごとくの衝撃だったわけである。
で、わたしは短絡的に「あー面倒だよな日本人の付き合いって」と思ってしまったのであるが、でも、これは私が糖尿病なんぞにならなかったら、これほどの嫌悪感は抱かなかったのではないだろうか。ということは、こうやってつらつらと書いて来たことは帰国子女であることとはちっとも関係ないではないか。でも、「糖尿病」であることも「帰国子女」であることも、どちらも自分がこれまで当然と思っていたことを考え直すきっかけになったという点では同じだと思う。自分が属していた集団からちょっと外れて外から見直すきっかけになったという意味である。
友人oktakのコメントで指摘されたように、私は自己分析が好きで得意なのかもしれない(笑)が、きっと私は自分がメインストリームからちょっとハズれているというか、異端児というか、それを感じさせられるような要素が他人よりちょっと多いのだと思う。だから、しょっちゅう、心が揺らいであーだこーだと自己分析してこのブログに吐き出しちゃうわけだ(汗)。

もう一つ、きっかけはあるのだけれど、それはもう少しまとめてから次の機会に。





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最終更新日  2007.01.09 06:47:00



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