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2007.05.07
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カテゴリ:医療_不妊治療
私が受けた治療は、クロミッドという経口薬の服用と人工授精(IUI - intrauterine insemination 「子宮腔内受精」)の組み合わせであった。
生理3~7日目の5日間、クロミッドを2錠飲んで卵を複数育て、排卵のタイミングを狙って人工授精を行なうという治療法である。

さて、この治療について日本語での情報も仕入れるべく”IUI”のキーワードでネットを検索してみると、ほとんどヒットしない。おかしいなあと思っていたら、いろいろと調べるうちに日本では一般的に”AIH"と言っていることが分かり、さらに、これは「artificial insemination by husband/husband's semen(配偶者間人工授精)」の頭文字を取ったものであることが分かった(ちなみに、ドナー精子による人工授精はAID - artificial insemination by donor という)。

これは面白いと思った。

勝手に想像するに、アメリカでも昔はAIH/AIDと言われていたのが、時代の流れと共にIUIと言うようになったのではないだろうか。つまり、アメリカでは結婚していないカップルや同性愛のカップルに対してまで治療を行なうようになったから、AIH/AIDという区分は合わなくなったのではないだろうか。IUIというのは、人工受精の方法に着目した言い方であって、精子が誰のものであるかは関係ない。

もう一つ面白いなと思ったのは、「不妊治療」という言葉である。英語では、infertility treatmentといわず、fertility treatmentという。「不妊を治療する」のではなく、「妊娠に至らせる治療」なのである。事実、私が行ったクリニックでも、明らかに同性愛者と思われる女性のカップルが待合室にいたのだが、彼女達にとって、この治療は「不妊」治療とは限らないのだ。どちらも「妊娠できる」身体であるにも関わらず、女性同士の組み合わせではどう頑張っても妊娠には至らないから、妊娠に至らせる処置を行なっているわけだ。もちろん、いわゆる不妊のカップルにとっても、精神的・肉体的・経済的にも負担のかかる辛い治療をinfertility treatmentではなく fertility treatment と言ってもらった方が明るい気持ちになれるんじゃないだろうか。単に気持ちの問題かもしれないけど。

ある言葉が社会状況の変化によってふさわしくなくなり別の言葉に代わる・・・とはよくあることだが、どうなんだろ、日本でもそのうち不妊治療を取り巻く状況というのは変わって行くのだろうか?





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最終更新日  2007.05.07 21:27:20
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