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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2008.09.22
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ルナが毎日乗るスクールバスのバス停は、自宅からワンブロック先の交差点にある。入園の数週間前に教育委員会からコンピューター処理された手紙がペラリと一枚届き、何かと思って開けてみたら、バスの指定の手紙だった。行きのバスの番号、帰りのバスの番号とそれぞれのバス停への到着時間が印刷されていて、その時間の5分前までにバス停に来ておくように、との指示。最初の日はこの手紙を持って来いとの指示があったので、運転手が確認するのかと思いきや、当日、運転手さんはさっさとルナを含めた子供たちを乗せてさっさと出発してしまった・・・。

他州に住むお友達の町の学校では事前にバスの乗り方などを丁寧に教えてくれるオリエンテーションがあったそうだが、ボストンはこの通り「ぶっつけ本番」。モニターと呼ばれる監視係も予算の都合で不在。

さらに、ここは学区内にある複数の学校から行きたい学校を選べる(実際は希望を出した中から抽選)ので、同じバス停に集まる子供たちが皆同じ学校に行くわけではなく、同じバス停に時間差で次々と学校別にバスがやってくる。バスには番号が書いてあるだけで、それを頼りに子供たちはバスに乗り込んで行く。

最初の数日間は、入園したての子が間違ったバス停で降りちゃったりのハプニングも。4歳だから自分の家の住所も良く分からず、バス停で自分の子を待っていたほかのお母さんたちが寄ってたかって何とかしようと大騒ぎ。結局、交通整理をしている婦警さんが自宅に連れて行ったみたいだけど。

うちの近所はハッキリ言ってガラが悪く、たとえて言うと毒カレー事件の林真須美タイプのかーちゃんが多い。だから、スクールバスのバス停でタバコをすぱーっとか吸っている。よれっとしたジャージの上下にビーサンといった出で立ち。そのほかには、何歳になってもオンナを忘れない、朝から化粧バッチリ、マニキュアとペディキュアはまっかっかのヒスパニックのおかーさん達と、スカーフを頭に巻いたイスラム系のおかーさん達。そんな中に、髪の毛くりくりの色黒の国籍不明の子らを連れたアジア系のオンナ。あたしだよ。

3人の子供を連れて毎日バス停まで送り迎えをしているおかあさんがいる。このおかあさんは多分ヒスパニックだと思うが、この集団の中では、かなりフツーの部類。私寄り。一番上の女の子が小学1年生で、ルナと同じバスに乗る。その下に2歳ぐらいの女の子がいて、一番下は男の子。いつもお母さんの腕の中で毛布にくるまって姿が見えない。赤ちゃんはいくつなの?とこの前聞いてみたら、なんと、「生後20日目」だと。「見る?」と言いながら毛布をぺらっと開けて赤ちゃんを見せてくれたけど、いかにも新生児と言った様子でぐっすりと眠っていた・・・。お母さんはもう寝間着同然の姿をしているが、誰が彼女を責められよう。子供3人を時間までに毎日外に連れ出すだけでも、もう勲章ものである。

ガラが悪くても、国が違っても、かあちゃんは頑張る。エライ。





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最終更新日  2008.09.22 21:06:48



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