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カテゴリ:生活_スイートテン企画
都内の歴史ある厳かな神社の神殿で
結婚式を挙げた 三三九度のお神酒が 何ともいえず美味しかった 朝早くから仕度をしてもらったので 喉が渇いていたせいもあるかと思うが それにしても美味しくて 思わず うまいっ と叫びそうになってしまったほどである その衝動を抑えたのは 白無垢に綿帽子という己の姿と 後々まで親戚の語り種になってはたまらんという恐れのみである その後いよいよ夫婦の誓いを述べる時を迎えた この神社のしきたりによれば 夫が誓いの詞を述べることになる その誓いの詞も神社によって決められていたのだが まるで君が代の詞のような言い回しで 日本語を母国語としている私にとっても 途中でトチってしまいそうな難しいものだった その誓いの詞を 夫は毎日練習していたのである できるだけ私も練習に付き合った 「夫婦の契り」という箇所で どうしても「ふうふ」が「ふっふ」になってしまって 式の本番で笑いそうになったらどうしようと心配だった 式の前のリハーサルでも 夫は誓いの詞を読んだ その時は控室で和気あいあいのうちに進み 誓いの詞を読み終えると 拍手が沸き起こったりして お笑いモードに近かった そして本番である 夫が読み始めた 最初はトチらないかどうか心配だったが そのうち夫が真剣に練習していた姿を思い出して 何だか涙が出て来てしまった 「ふうふ」は相変わらず「ふっふ」だったかもしれないけれど そんなことはもうどうでも良かった 最後に夫が名前を言い そこに自分の名前を言い添えた時 この瞬間を この人と迎えられて良かったと 心の底から思った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.18 03:40:25
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