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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2009.05.13
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カテゴリ:帰国子女
およそ30年ぶりに、初恋のヒトに「再会」できそう。

お相手はおふらんすの小学校2年生の時の同級生。
日本に帰国した後、小学校6年生の時に一度パリを再訪した時に
会いに行ったきり、その後何度か手紙のやりとりはしたものの、
やがて「自然消滅」してそれっきりになっていた。

私は顔に似合わずかなりのロマンチストな少女だったため、
海を隔てた遠距離片思いみたいなものにかなり長いこと
浸っていたのだが、そのうちすっかり現実的になって
恋愛も近場で済ます?ようになり(ってほど数はこなしてませんが)、
まあ、結婚相手は、出会いは近場だったけど相手の出身が外国だったために
結果的には祖国を捨て親を捨てこんな遠いところに来ちまったわけだけれど、
この、初恋の相手のことはずっと何となく気になっていて、時々
どうしているかなあ、なんて思ったり、突然夢に出て来たりしていたわけである。

で、数日前もずいぶん久しぶりに夢に出てきて、それでふと思い立って、
Facebook(アメリカ版mixiみたいなもの)で検索してみたのだが、彼の名前は
4人いてどれだか特定できず、そこで、彼よりはありふれていない名前の
妹はどうだろうと再検索してみたら、何といたいた。顔写真も、昔の
可愛いタレ目ちゃんの面影を残していて、ほぼ間違いなし。
思い切って、「人違いだったらゴメンナサイ」と切り出しながらも、
近況報告を兼ねてメッセージを書いてみた。

そしたらどんぴしゃり。一日ほど経って、彼女から返信が届いたのである。
しかも、お兄ちゃんに私のメッセージを転送してくれ、さらにお兄ちゃんの
メルアドも教えてくれた。やっほーい。

別にもちろん今さらどうしたいわけでもないけれど、でも、初恋の相手が
今どこでどうしているのかを知るのは悪くはない。

「彼」とは親も公認(笑)の仲で、本人達も結構真剣に結婚の約束もして
子供が生まれたら名前はどうする、なんて話し合っていたぐらいで、
今、考えるとちゃんちゃら可笑しい。

私達が通っていた私立の学校は、私の母が通りがかりの日本人らしき
親子に「お宅のお嬢さん、どちらの学校に通われているんですか」と
突撃インタビューして、家から15分だということが分かって、面接したら
入れてくれたのでそこに行くことに決まったのだが、あけてビックリ玉手箱、
その当時、モナコの王女たち(カロリーヌとステファニー)も通うような
名門校で、当然のことながら、通っている子供の金持ち率も高かった。
このボーイフレンドと妹は毎日古ぼけた洋服を着ていたのだが、
実はどうも貴族の末裔だったらしく、苗字も英語で"of"を意味する"de"が
ついていて、家に遊びに行った時も彼が見せてくれたアルバムに
おばあちゃん所有のシャトー(古城)の写真があったりして、まあ、
万が一、私達の付き合いが続いたとしても、いざ結婚となれば、どこの馬の骨か
ワカラン東洋のオンナが相手では許されなかったんじゃないかと思うけど、
当時はそんな子供のおままごとを温かく見守ってくれた相手のご両親に
感謝である。

しかし、万が一2人の結婚が許されたのであれば、今頃はパリか近郊の
マロニエの並木道が美しい高級住宅地に住居を構え、
夫はBMWかベンツあたりに乗って毎日出勤(メルアドから推測するに、
どうも金融機関にお勤めのもよう)、そして私は毎朝きちんと化粧もして
仕立ての良い服に身を包み、おふらんすはパリから
リバティプリントのスモック刺繍入りのワンピースが似合う色白のハーフの子の
写真入りセレブ通信なぞを発して、中村江里子あたりと張り合っていたかもしれない。
名前も似てるし。関係ないか。

まあ、そんな自分でも呆れるほどのとんでもない妄想を、
同じハーフでも色黒でワイルド気味の息子の相手をしつつ、
30年前の甘酸っぱく切ない思い出と共に、
しばし楽しんだ午後のひとときであった。

返事来るかなー。ドキドキ。





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最終更新日  2014.10.15 13:58:04



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