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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2010.01.29
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早いもので、アレックスの9月からのプリスクールを検討する時期になった。
とはいっても、送り迎えのことを考えると、地元の家からすぐ近くの
プリスクールぐらいしか選択肢はなく、先日さっそく
オープンハウス(見学説明会)に行ってきた。

そこはモンテッソーリ方式の幼稚園で、
2歳9ヶ月からキンダーガーテンの6歳までの縦割りクラス。
全部で一クラス30名弱の小規模の幼稚園である。

モンテッソーリについては多少なりとも興味があって
本を読んだりはしていたものの、実際の教室の様子を見るのは
初めてだったのだが、通常の教室とは違うその様子に
かなり面食らった。

きしゃぽっぽやぬいぐるみなどの見慣れたおもちゃは
一切なく、「作業時間」と称された2時間ほどの間は、
モンテッソーリ独自のさまざまな教具の中から
子供達がそれぞれ好きなものを選んで取り組んで行く。
ある子は植木に水をやったり、ある子は数字を順番に羅列していったり、
またある子はパズルをやったり・・・。
そこには、幼児が集まった時にはよく見られるおもちゃの
取り合いなど全くなく、どの子も集中して教具に取り組んでいた。
先生たちは適度に見回りをして、子供の手助けをしたりする。

あ~、ルナをここに通わせてたら、あの2~4歳まで延々と続いた、
おもちゃの取り合いの末のケンカに悩まずに済んでいたかも。
それに、ルナは「これがやりたい!」という気持ちの強い子だから
ここでさまざまな教具に触れていたらずいぶんと伸びたかもな、
とも思ったり。

その後、家に戻ってモンテッソーリ教育の成果についての
体験談などを読んでいると、読み書きなんかもこのメソッドでやれば
もっと早く読めるようになったのかな、先日の学校での読解テストは
思ったほど良くなかったしな、と、後の祭りとは分かりつつ、
ぐじぐじうだうだと悩む私。

でも、あまりにこのような理想的な環境の中だけで育ってしまうと、
普通の環境の中に入った時に、それこそ面食らってしまうかもな、
とも思ったり。

そんなぐじぐじうだうだを、仕事から帰宅したダンナに話すと、
ルナに関しては「Well, that's too late. (そんなこと言ったってもう遅いよ)」とぴしっと一言。
さらに、アレックスに関しては
「Whatever the philosophy is, send him so that you can have a break.
(教育方針云々より、通わせりゃ君の息抜きになるんだからそうしたら。」
と、これも一言ぴしっと言ってくれて、おかげでスカッとした(笑)。

入園には年齢や性別のバランスを考慮することになるので、
入園できる保証はないのだが、とりあえず出願する予定。

まあ、今年が無理ならルナが昔通っていたデイケアって手も
ないわけじゃないし、今年1年家で頑張って、来年度から
公立を狙う手もあるしな。

そんな風にバタバタしていたら、昨日、ルナの学校の先生から
Luna's been doing very well. She has a very inquisitive mind.
「ルナはとても好奇心旺盛で良くやっていますよ」
というメモがバックパックに入っていた。

嬉しかった。

ルナの溢れんばかりの好奇心に付き合うのは正直言って大変で、
よりもダンナの方が辛抱強く付き合ってくれているが、
もしそうした家庭での対応が、学校の勉強においても貢献しているのであれば、
私たち親の努力は報われていると言ってもいいだろう。
最近、疲れとストレスでイライラと当たってしまうことがよくあったので、
ここでまたポジティブに頑張れる要素をもらったような気がする。

モンテッソーリの話に戻るが、モンテッソーリでは
その時その時の年齢に特有な興味を見逃さずに、
それを伸ばすということが大事で、教具もそのために
開発されているということなのだが、それは大変理に
かなっていると思う。
ルナも親からすればもう迷惑でしかないことに熱中した
時期が多々(笑)あった。たとえば、紙をハサミで小さなサイズに
ひたすら切り刻んで居間のじゅうたんを紙吹雪だらけにしたり、
やたらとバンドエイドやセロテープを貼りたがって、
あっという間にひと箱・ひと巻き使ってしまったり。
でも今は全くやらなくなってしまった。
そして今度はアレックスがその時期にさしかかっている。
今のブームは、水や牛乳を一つの器からもう一つの器に
じゃーと移すこと。あー、これもルナがやってたよな。
きっと年齢相応に夢中になってやることが、次の
ステップへとつながるんだろう。
私もイライラせずに、付き合わないと。

さらに、モンテッソーリでは、身の回りのこと、たとえば
掃除やボタンのかけ外し、靴の紐を結ぶなどを奨励しており、
見学会の時には、2人の子供が洗濯したふきんをたたんでいた。
これは日本の幼稚園などではごく普通に見られる光景だろうけれど、
アメリカでは意外に幼稚園ではそういうことは重要視されていない。
学校などでも掃除は掃除専門の職員の仕事である。

私も、ルナに家の手伝いをさせようとすると、いつも
とんでもない方向に行ってしまうのでイライラするし(笑)、
そこにお邪魔虫のワカランチン2歳児が加わると本当に
もうどうしようもない状態に陥ってしまうので(涙)、
これまでほとんどやらせていなかったのだが、
見学会で見た時のように、ルナのできそうな範囲だけを
手伝わせればいいのかな、と思って、少しずつ始めてみている。

あとは、毎日学校の後、何をさせようかといつもアタマを悩ませていて、
あれこれ考えた末のアイディアをやらせてみようとしたら
「嫌だ」の一言でポシャったりしてしまっていて困っていたのだが、
これもモンテッソーリ方式で、本人が興味を持ちそうなものを
たくさん用意して、そこから本人が選ぶという方法を試みている。
試しに、たまたまタンスの奥から出てきた、それぞれ十二支の動物の
形をしたお手玉を机上に置いておいたら、それに興味を持ち、それを元に
順番に並べたり、家族がそれぞれ何ドシかを調べたり、ここ2日間ぐらい
興味を持っている。しまじろうの月刊誌に、十二支に
まつわるお話が載っていたことも思い出して、それも機会があれば
読んでやろうと思っている。

とまあ、モンテッソーリの見学会の話からかなりそれてしまったが、
この見学会に行っただけで、今後の子育てにおけるヒントを
たくさんもらったわけで、それだけでもかなり得をした気分である。

子供に新しいことをやらせようとすると、周到な準備が必要で
(特に我が家のような条件では)、それは大変なのだが、
これがきっと将来何か良いことにつながると信じて、ここは
心を入れ替えて、親として頑張らなければ、と思ったのであった。








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最終更新日  2014.10.15 13:04:30



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